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マーメイドSとエプソムカップ回顧ーー重賞はスローがデフォルト

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来週から函館競馬場が開催し、久しぶりにJRAは3場開催に。その夏競馬を前に阪神ではGⅢマーメイドS、東京ではGⅢエプソムカップの2重賞が行われ、白熱したレースが展開されました。

今回の記事では、その2レースを回顧していきます。

 

マーメイドS(GⅢ 阪神芝2000m)

トーセンビクトリーとマキシマムドパリの重賞馬2頭が人気を背負うレース。1人気に支持されたトーセンビクトリーは斤量が56kgと背負わされた中でどのようなレースをするのかに注目が集まりました。

 

レース展開

戦前から逃げ宣言をしていたプリメラアスールが押して押してハナを主張します。外から行き脚良く上がって行ったショウナンバーキンは1角で抑えて2番手へ。好スタートを決めたトーセンビクトリー、マキシマムドパリがその直後に付ける流れになりました。

1〜2角では全体の隊列が決まって、向こう正面ではプリメラアスールがしっかりと息を入れる流れになり、前半は60.6とこの馬場を考慮するとスローペース。後ろに脚を使わせて粘りこみたいプリメラアスールにとっては少し物足りない逃げ。

また、今の阪神の芝コースは外差しがなかなか決まらない状態のため、インのポケットに入ったトーセンビクトリー、その外3番手につけたマキシマムドパリにとっては絶好の展開だったと言えます。

レースは4角手前からペースが上がり、マキシマムドパリが外から先頭に並びかけ、トーセンビクトリーは外へ出す進路がなくインでポジションを下げる形。外からビッシュ、馬群を捌いてクイーンズミラーグロとアースライズが捲って直線へ入ります。

直線で抜け出したマキシマムドパリをクイーンズミラーグロとアースライズが追い上げ、大外から51kgの斤量を活かしてキンショーユキヒメが突っ込みますが……。

 

結果

1着:マキシマムドパリ

2着:クイーンズミラーグロ

3着:アースライズ

 

勝ちタイムは1分59秒5。前後半の1000mが60.6 - 58.9ですから、スローからの4F勝負+ラスト1Fの時計がかかるという愛知杯と似た展開になりました。

マキシマムドパリにとっては時計のかかる上り勝負になったところを4角手前から捲った積極策がドンピシャリとはまる展開に。

2着のクイーンズミラーグロはマキシマムドパリを見ながら4コーナーですっと反応して前を追いますが、届かずに2着。ピッチ走法のこの馬にとってはスローで流れたのはプラスでしたが……。マキシマムドパリとは力の差があるのかな、という内容。

3着のアースライズは道中でトーセンビクトリーの直後のインにおさまり、4角手前で動いたものの……持続力に優れたタイプのためプリメラアスールのこの逃げだと持ち味を最大限活かすことができませんでしたね。もう少し距離は延びた方がよく、今後はイーブン以上にペーウが流れないと勝ち切るまでは厳しいかもしれません。

 

1人気のトーセンビクトリーは9着

好スタートからインの3、4番手を取り切ると、スローの流れになったことでこの馬には絶好の展開になりましたが……。誤算だったのは外にマキシマムドパリに張り付かれてしまい、勝負所で進路が開かなかったことでしょうか。もちろん、56kgを背負っていた分、レースのペースが上がった時にすぐさま反応できなかったのもあるとは思います。

力を発揮できないまま敗れてしまったという印象の1戦ですから、次走での巻き返しに期待しましょう。札幌競馬場で行われるクイーンSなどは小回り向きのこの馬としては適性としては合っている舞台なので、そこへ出てくれば……。

 

予想は……

予想は◎アースライズ、◯プリメラアスールでした……。

アースライズは3着まで来ているものの、もう少しプリメラアスールがイーブンのペースに持ち込んでいれば……と悔やまれます。

上にも書きましたが、アースライズは持続戦にならないと突き抜けるまでは厳しかったので、1000mの通過が60.6の時点で「あ〜、これは……」と溜息が出てしまいました。この馬はもう少し距離が延びてもOKなので、牡馬混合戦の2400mあたりのレースに出てくれば楽しみですね。

マーメイドS('17年)予想ーー今年は持続戦で映える馬を! - ずんどば競馬

 

エプソムカップ(GⅢ 東京芝1800m)

4歳馬のアストラエンブレムが人気の中心に押されました。デビューから掲示板を外したことがなく、重賞でも好走実績のある力量馬にM・デムーロ騎手が乗るとあってファンから大きな期待を受けたアストラエンブレム。そのレース振りはどうだったのか?

早速レースの展開から振り返ってみましょう。

 

レース展開

好スタートを切ったマイネル2頭が先行し、すんなりとハニーが先手を取ります。アストラエンブレムを早目に2番手のポジションに付けます。人気上位に押されたタイセイサミット、ダッシングブレイズ、デンコウアンジュらも先行勢を見る形で前目のポジションへ。

マイネルハニーの逃げは前半の1000mが59.7秒のスロー。そこからペースアップして11.7 - 10.8 - 11.6 - 12.1の4角で10秒台に入る珍しい流れ。このペースだと中団よりも後ろに付けた馬たちには苦しい展開になり、直線で前にいないとノーチャンスの競馬になりました。

残り600mのところでレースのペースが上がったところで内から押し上げたダッシングブレイズの浜中騎手の判断は見事で、ここで早目に追い出したことが勝利につながったと

 

結果

1着:ダッシングブレイズ

2着:アストラエンブレム

3着:マイネルハニー

 

ダッシングブレイズはしなやかな走りをする馬なので、直線の長い東京コースは適性としてはあっています。また、マイルがベストの馬のため、スローのペースになったことが良かったですし、浜中騎手が内の悪い馬場のぎりぎりのところを通って来たのもアストラエンブレムに競り勝てた要因でしょう。 

◎に期待したアストラエンブレムはデムーロ騎手が追い出しを我慢する余裕を見せたものの、そこはダイワメジャー産駒、そこからスパッとキレる脚を見せることができずに2着と敗れました。スローの上り勝負でも結果を出してきましたが、重賞レベルになるとそれほどキレる脚は使えません。1800mの直線の長いコースがベストの馬なので、この後のレース選択は難しくなりましたね……。

マイネルハニーはもう少し速いペースで逃げて後ろに脚を使わせるような展開に持ち込むかと思いましたが、スローから徐々にピッチを上げて4角のところで一気にペースアップをする味のあるレースを見せました。この後はサマーシリーズに向かうと思うので、今後のレースが楽しみですね。

 

タイセイサミットとデンコウアンジュ

上位の人気に押された4歳馬の2頭、タイセイサッミトとデンコウアンジュはそれぞれ6着と8着に敗れ、掲示板に載ることができませんでした。タイセイサミットは先行ポジションを取りましたが、7枠スタートということもあって直線では馬場の外目に出して伸びずバテずの6着。デンコウアンジュは4角手前からペースが上がったしまい、この流れだとヴィクトリアマイルのような脚は使えずに8着に。

 

予想

◎アストラエンブレムは直線で追い出しを待つ余裕を見せていたこと、マイネルハニーとクラリティシチーが粘っていたことから一瞬直線では熱くなりましたが、その内をするするとダッシングブレイズが……。浜中騎手がこれほど積極的に乗るとは予想していなかったので、完敗の結果になりました。

エプソムカップ('17年)予想ーーアストラエンブレムは勝てるのか? - ずんどば競馬

 

まとめ

6月11日は、朝から海外競馬のベルモントSの馬券も発売され、そこからJRAへ流れて……馬券は散々な結果になりました。うわ〜ん……。

タピット産駒のタップリットが勝つまでは良かったのに…

競馬は難しいけれど面白い、そんなことを痛感した1日に。

 

以上、お読みいただきありがとうございました。