チャンピオンズ(2018年)はスローの前残りを想定して◎サンライズソアと◯ヒラボクラターシュで高配当を!ーー予想

f:id:hakusanten:20171203011035j:plain

ダートの国際GⅠ競争「チャンピオンズC」は12月2日(日)、中京競馬場1800mを舞台に行われます。昨年の最優秀ダート馬に輝いたゴールドドリームの回避は残念なものの、古馬のケイティブレイブとノンコノユメ、3歳馬のルヴァンスレーヴとオメガパフューム2頭が出走し、豪華なメンバーが顔を揃えました。

 

チャンピオンズCのポイントは?

今年のチャンピオンズCのポイントは大きく3つあります。それは以下の通りです。

1.  3歳馬 vs 古馬

2.  逃げ・先行馬が薄い

3.  どの馬が捲るのか?

それぞれ解説していきましょう。

 

3歳馬 vs 古馬

今年のチャンピオンズCは南部杯でゴールドドリームを破ったルヴァンスレーヴ、JBCクラシックでケイティブレイブの2着と好走したオメガパフュームとフレッシュな3歳馬が人気の中心に推されています。

歴史の浅いチャンピオンズCはこれまでに3歳馬の優勝例がありません。上記の2頭がこれを打ち破ることができるのかに注目しましょう。3歳馬2頭については週中に解説記事を書いているので、よければご覧下さい。

 

2頭ともに古馬混合のレースで好走

ルヴァンスレーヴとオメガパフュームの2頭は古馬混合のJpnⅠを好走しており、先に述べたジンクスはそれほど心配ありません。ともに捲りを得意とするため、どのポイントで動くのかが大きなポイントです。

 

逃げ・先行馬が薄い

今年のチャンピオンズCはピュアな逃げ馬が不在。このメンバーならサンライズソアのハナが濃厚なものの、大外枠のヒラボクラターシュと内枠に入ったパヴェルのスタートによっては、どの馬が逃げるのかは読めません。

ルヴァンスレーヴとオメガパフュームの人気2頭が中団〜後方から進める馬だけに、どの馬がハナを切るとしても3コーナーまではそれほどペースも上がらないでしょう。ただ、パヴェルが砂をかぶらないように主張するなら、極端なスローペースにはならないのですが……。

先行争いについてはスタートが切られてみないとわからないので、とりあえず、ペースはスローからややハイになるくらいの幅をもたせて考えます。

 

どの馬が捲るのか?

これは先に述べた先行争いと関係のあるポイントです。サンライズソアがすんなりとハナを切ると、2から3コーナーまでペースが緩む可能性があります。その場合、外枠のオメガパフュームとミツバは外からポジションを上げないと苦しくなるでしょう。

オメガパフュームやミツバが外から捲る展開なら、3コーナーから手前からペースが上がり、好位〜中団のインをスムーズに追走している馬に有利となります。これなら差し馬にもチャンスが生まれる展開です。反対に、3コーナーまでペースが上がらなければ、先行馬に有利な流れとなります。

 

ルヴァンスレーヴの内枠はマイナス

内枠に入ったルヴァンスレーヴにとっても、3コーナーからペースの上がるレースになって、インをさばいて前へ押し上げていけるのかは「?」が付きます。そのため、スタートで前目のポジションが取れなかったときに、M・デムーロ騎手がすぐに外目へ出せるのかがポイントです。

淀みのないペースであれば内目にいるのがベストで、ペースが緩むなら外から捲らなければなりません。ルヴァンスレーヴは2パターンを想定してレースを組み立てなければならなず、その点を考えると難しい枠順を引いてしまいました。また、スタートが安定していないのも不安要素のひとつです。

 

予想

もともと中京ダート1800mは先行有利なコース。ただ、チャンピオンズCは3コーナー手前からペースが上がることが多く、そのために差し・追い込み馬が届いてしまうレースです。今年はサンライズソアが逃げ、2番手にヒラボクラターシュが付けるようだと3コーナーでもペースが緩んでいる可能性が……。

オメガパフュームに乗るC・デムーロ騎手は欧州をベースに騎乗していることから、オメガパフュームが向正面から捲るようなことはほぼないでしょう(✳︎)。とすると、動くのはミツバの松山騎手ですが、この馬は体調が整っているのかに不安があります。

✳︎C・ルメール騎手やM・デムーロ騎手がペースを読んで前へと押し上げる競馬をし始めたのは、日本の競馬にかなり慣れてきてからです。

 

サンライズソアとヒラボクラターシュ

ペースを「スロー+後半4F勝負」と読むなら、◎候補は前々でレースを運ぶサンライズソアかヒラボクラターシュの2択です。人気からすると後者により魅力を感じますね。

この2頭が3コーナー過ぎからペースを上げていくようなら、外目を上がってくる馬たちには苦しい流れになるでしょう。後はスパッと切れないケイティブレイブがどのタイミングで仕掛けるのか、ルヴァンスレーヴが内目をさばいて来れるのかの点がポイントとなります。

 

ゴールドドリーム・タイプなら差しでもOK

3コーナー過ぎからペースが上がり、前々の馬で決まる展開になったとしても、ゴールドドリームのようなキレのある末脚をもつタイプなら3着内に好走することも……。今回のメンバーで似たようなタイプは以下の馬です。

ウェスタールンド

(内枠から降順)

ウェスタールンドはシリウスS2着の脚からもわかるように、小回り向きの器用さと一瞬のキレ(俊敏にスピードを上げられる)をもちます。また、馬群をさばくのも苦にしませんし、スローペースになってもOKです。

 

好位のインを立ち回れる馬

サンライズソアとヒラボクラターシュが前で踏ん張る展開なら、好位のインを立ち回れる器用な馬が好走するシーンも十分にありえます。その候補はJBCレディスクラシックを制したアンジュデジールです。

アンジュデジール

好位のインを取れる最内枠に入ったことで、チャンスが広がった1頭。外から捲る馬がいなければ、サンライズソアの直後のポジションを取れるこの馬には有利な流れとなります。後は牡馬との力関係だけですね。

 

ケイティブレイブは好走できるのか?

「スロー+ロングスパート」を得意とするケイティブレイブにとって、今走は3コーナー手前からペースが上がるのがベストです。3コーナーで緩むようなら、早目に先行馬にプレッシャーをかけたいでしょうから、福永騎手がどのタイミングで仕掛けるのかがポイントとなります。

昨年のように、直線に向くまで逃げ・先行馬のペースに合わせてしまうと、ビュンとキレない馬だけあって3着内を取りこぼすシーンも十分です。さすがに、福永騎手はケイティブレイブと長くパートナーを組んでいることから、昨年の二の舞は踏まないとは思うのですが……。こればかりレースになってみないとわかりません。

 

ルヴァンスレーヴは好走できるのか?

ルヴァンスレーヴはスタート、位置取り、ペースによって取りこぼしのあるタイプの馬です。5枠よりも外なら外目をスムーズに捲れたのかもしれませんが、内枠だと不安が先行します。もちろん、オメガパフュームやミツバなどが外目を捲ることで、3コーナー手前からペースが速くなるようなら、チャンスも十分でしょう。

 

予想の印は以下の通り

どんなペースになるのかが難しいものの、今回は「スロー+4F勝負(向正面で捲る馬もナシ)」に決め打ちして馬券を組み立てます。その場合の印は以下の通りです。

◎サンライズソア

◯ヒラボクラターシュ

△ウェスタールンド

△アンジュデジール

△パヴェル

△ケイティブレイブ

ケイティブレイブについては最後まで悩みますが、前残りの展開だと3着になることもありえるので押さえで。1着候補は◎と◯の2頭。うーん、ヒラボクラターシュが差せるのかは疑問なものの、このオッズは魅力的ですね。

パヴェルはヒラボクラターシュの直後をマークする、あるいはスローで逃げることも考えられるので押さえます。このオッズなら買ってもOKです。

 

買い目

メインはサンライズソアとヒラボクラターシュの馬連とこの2頭の3連複です。3連単はケイティブレイブの3着固定のみ。

 

馬連

9 - 14

 

3連複2頭軸

9. 14 → 1. 12. 3

 

3連単

1着:9. 14

2着:9. 14. 1. 12. 3

3着:8

合計12点。もっとも厚く買うのは9 - 14の馬連ですね。

 

まとめ

今年のチャンピオンズCは「ペースによってガラリと結果が変わるのでは?」とイメージできる面白いレースです。3歳馬のルヴァンスレーヴとオメガパフュームの力量は確かなものがあるので、3コーナー手前からペースが上がっているようなら、好走率は高まります。

もし、ルヴァンスレーヴが1・2着に入るレースになるなら、大穴はアスカノロマンでしょう。さて、前残りの高配当にすべてをかけて、明日のスタートを待ちます。

皆さまにとっても素晴らしいレースになりますように。

以上、お読みいただきありがとうございました。