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'17年の東京優駿(ダービー)も皐月賞と同じ超高速馬場へ?

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'17年の皐月賞はレースレコードの1:57.8が記録されたように好タイム決着になりました。開催最終週にも関わらず超高速の馬場が出現した中山競馬場。

ここ数年、JRAの馬場は開催が進むほど時計が速くなるという傾向があります。東京競馬場もダービーが行われる5月28日は開催6週目。NHKマイルカップの週あたりから馬場の高速化が進み、先週行われたオークスも道中はスローペースながら2:24.1の決着になりました。

オークスと同じ距離で行われるダービーであれば2分23秒前半のタイムになる可能性が高く、先週の傾向が続くならば内枠とインコースを通った馬が有利な馬場。ダービーにおいても馬場がどれほど高速化するのかは予想をする上でも大切です。

 

開催が進むと馬場が高速化する?

芝は開催が進みレースが重ねられるほどに傷みます。そのため、開幕週よりも開催が進めば時計が遅くなるのが一般的です。ところが、ここ数年は馬場の管理技術が進んだこともあり、開催が進んでも時計が遅くならず、反対に速くなることがままあります。馬場が高速化する理由は大きく2つ。

 

1.エクイターフの導入

JRAは1年を通して良い馬場で競馬が行われるように、傷みにくい芝の「エクイターフ」を導入しています。これは速い馬場を作るためのものではなく、競馬の公平性を保つためのものです。

東京競馬場でもエクイターフの導入が進み、総芝面積の4分の1以上が張り替えられています。

 

2.エアレーション作業の実施

JRAは開催前に路盤を柔らかくするために「エアレーション作業」を実施しています。エアレーションは芝を支えている路盤に穴を開け空気を入れることでほぐして柔らかくする作業。柔らかい馬場を作るのは競走馬の事故を防ぐことが目的です。

エアレーション作業をすると、開催が始まったばかりの頃は路盤が柔らかいままですが、競走馬が数多くレースで走ることによって踏み固められ、少しずつ硬くなります。先に述べたエクイターフとエアレーション作業によって、開催が進むにつれて時計の速い馬場が出来上がるのです。

 

東京競馬場は今開催の前にエアレーション作業を実施したことがJRAのHPで告知されています。開催が進むにつれて路盤も締まり、今後はより時計の速い馬場へ変化していくことが考えられます。

 

皐月賞の高速馬場はある条件によって出現

今年の皐月賞の行われた中山開催最終週の高速馬場は上に述べた理由だけではなく、ある条件が重なったことで作られたものです。詳しくは以下の記事を参照して頂くとして、ここでは簡単にその条件について説明します。

'17年の皐月賞と'16年の高松宮記念を比較してーー高速馬場の造られ方 - ずんどば競馬

 

高速馬場の作られ方

JRAは1年を通して芝のコンディションを良好に保つための工夫を施しています。その内の1つが芝の育成を目的とした「散水」です。馬場造園課は晴れが続けば散水を行い、雨が降れば散水を行いません。そして、これこそが高速馬場出現の大きな鍵となるのです。

芝の時計の速さは路盤の柔らかさと芝に含まれる含水量によって決まります。芝が乾燥していれば時計は速く、水分を多く含んでいれば時計は遅くなるのが一般的です。

皐月賞の前の週の土日はレース中も雨が降り続け、芝のコンディションは重まで悪化しました。また、皐月賞の行われる日曜日までぐずついた天気になることが予想されていたため、馬場造園課は散水をしなかったのでしょう。散水を控えたことで、芝は予想以上に乾いてしまいあの高速馬場が生まれたのです。

つまり、散水を控える→想定以上に芝が乾燥→時計が必要以上に速くなるというのが皐月賞の週に起こった高速馬場のメカニズム。

 

ダービーは芝が高速化するのか?

それでは、ダービーの週は芝がどれほど高速化するのでしょうか?

 

少なくとも皐月賞よりは…

オークスからダービーまで、天気予報では雨のマークは付いていません(5月24日現在)。ただ、木〜日曜日までは曇りのマークが出ていることから、JRAは適度に散水を行うはずです(もし予報が急に変わり、土日に雨のマークが付いた場合は週中の散水を控える可能性はありますが)。

そのため、皐月賞の時のように急速に芝が乾燥して高速化するような可能性は低く、反対にこのまま日曜日まで晴天が続くのであれば、散水によってオークスとほぼ同じか若干時計がかかるようになることも……。少なくとも、中山開催最終週のような極端な高速化は起こらないはずです。

 

オークスよりもやや時計がかかる可能性も

オークスの前の週に行われたヴィクトリアマイルは芝の水分量が多い中でレースが行わらました。そのため、週中は散水を控えた可能性があり、オークスの週の芝は軽くなりインベタ馬場が発生。

反対に、オークスが高速馬場になっていたこともあり、ダービーの週は雨が降らないことから散水されることは間違いなく、今度の土日は芝がそれほど乾燥していない中での競馬になること考えられます。土曜日の芝のタイムには注意が必要ですね。

 

今週からCコース替わり

ダービーは先週のB→Cへとコース替りの2日目にレースが行われます。内側の傷んだ芝が仮柵によって保護され、より痛みの少ない芝がインコースに出現することに。ただ、先週のオークスでも東京はインベタ馬場だったので、このコース替わりはそれほど時計の速さには大きな影響を与えるとは思えません。

 

ダービーの馬場予想

ダービーの行われる日曜日は、オークスと比べて時計の出方はイーブンかややかかるというのが現在の時点での馬場予想。週中に雨の予報が出たり、まとまった雨が降らない限りは皐月賞のような高速馬場が出現することはないでしょう。

 

2分23秒台になる公算は大

オークスと比べてイーブンだとしても馬場は速い状態ですから、ダービーの勝ちタイムは2分23秒台になる公算は大。道中はスローペースだったオークスが2:24.1ですから、'15年ドゥラメンテのレースレコード2:23.2に近い時計が出ても驚けません。

オークスと同じような馬場であれば、やはり外差しは厳しく、インをロスなく立ち回って一瞬のキレ味で勝負を決めてしまえる馬や高速馬場に適性のあるタイプが有利。

 

まとめ

今年のダービーは混戦模様と言われています。レースレコードの決着になった皐月賞は弥生賞、スプリングS、共同通信杯といった例年の主要なローテーションから挑んだ馬が好走できなかったこともあり、ダービーは皐月賞組以外の青葉賞を勝ったアドミラブルや毎日杯2着のサトノアーサーなどが上位人気に支持されることも十分にあり得るメンバーです。

各馬のポテンシャルだけではなく、枠順や馬場、厩舎、ローテーションなども予想をする上で重要になってくる'17年の東京優駿。今年のダービーを戴冠するのはどの馬なのか?これから週末までじっくりとダービー馬を探すこの時間が競馬の楽しみの1つだと言えます。

 

以上、お読みいただきありがとうございました。

 

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