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OPエニフS('17年)はブライトアイディアとシャトーウインドの人気薄2頭に期待してーー予想

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秋の阪神開催は初日となる9月9日(土)のメインレースにダート・オープンの短距離戦エニフSが組まれています。関西圏では中京競馬場以来となるダートの短距離戦(小倉はダート1000mとダート1700mが中心)とあって、このレースを狙ったダートのオープン馬たちが揃い、なかなかの混戦模様。今回の記事ではエニフSについてドーンと予想していきます。

 

夏のローカル開催とダートの短距離馬

夏のローカル開催はダートの短距離馬にとってレースの選択肢が少なく、とくに1200〜1400mがベストの馬は鬼門となる季節です。下の表は夏に開催される6競馬場の短距離ダートにコースについてまとめたものです。

 

夏に開催される6競馬場の短距離ダート

競馬場 ダート短距離
福島 1000m 1150m 1700m
新潟 1000m 1200m 1700m
中京 1200m 1400m
小倉 1000m 1700m
函館 1000m 1700m
札幌 1000m 1700m

1400mの距離がベストの馬にとっては、中京開催が終わってしまうと「夏は終了」となります。6週間におよぶ新潟・小倉・札幌開催期間中は、ダート1400mを得意としている馬が1700mのレースに出走しているのをよく見かけますが、それはこの番組体系によるものです。そのため、秋の阪神開催が始まり、ダート1400m戦に狙いすまして出走してきた馬は積極的にチェックしておきましょう。

 

エニフSの上位人気馬について

エニフSで上位人気に支持される馬は、M・デムーロ+中内田厩舎コンビのイーデンホール、全兄にドリームバレンチノ(10歳牡馬 現役)をもつウインムート、古馬相手のダートOP戦の前走を4着と好走した3歳馬のマイネルバールマンの3頭(前日の23:00時点)。前走、GⅢプロキオンSを8着と敗れたイーデンホールがやや抜けた人気に押されそうなメンバー構成となりました。それでは、上位の3頭を1頭ずつ見ていきましょう。

 

イーデンホール 5歳牡馬

父:ゴールドアリュール

母:シーリーコート(母父:Distorted Humor)

厩舎:中内田充正(栗東)

生産:追分ファーム

3歳ダート路線の出世レースと言われるヒヤシンスS(東京ダート1600m)をゴールデンバローズの2着と好走するなど、早い時期から高いダート適性と能力を見せていたイーデンホール。3歳時には気性的な難しさからレースに集中することができませんでしたが、古馬になってからは少しずつ気性面の難しさが解消し、それにともなって成績も安定。降級戦となった昨秋の500万下を勝つと、一気にオープンまで駆け上がりました。

前走のGⅢプロキオンSはスムーズに外目を追走して直線に向くと、いつものこの馬らしい弾ける脚を使えずに8着と敗退。このメンバー相手ではまだ力不足という内容のレースでした。ただ、直線の半ばからデムロ騎手がほぼ追うことなく流してのゴールだったので、身体的なダメージは少ない敗戦だったと言えます。

シニミニ産駒らしいしなやかさでーーキングズガードがプロキオンS('17年)を制覇 回顧 - ずんどば競馬

 

血統

母シーリーコートはJRAに出走した4頭の内、3頭が2勝以上を上げている好繁殖牝馬。勝ち上がった3頭はすべて父が異なりますが、いずれもダートで活躍しているように、現役時代にダートの1000万下で走っていた母のパワーが仔どもたちにしっかりと伝わっているからでしょう。

母はパワースプリンターDanzigのクロスが効いており、どのような種牡馬を配してもダート向きのパワーが発現してしまう遺伝力の強さをもった繁殖牝馬。イーデンホールは父母ともに欧州の重厚な血が入ることから、ダート馬としては素軽い先行力に欠け、マイルあたりを差す競馬が合うタイプに出ました。

 

エニフSに向けて

中団あたりからスムーズに外を追い上げたいイーデンホールにとって、この大外枠は歓迎。関西馬ながら阪神ダートは初出走となりますが、芝スタート+急坂のある中山をこなしているので、阪神が大きなマイナスになるとは思えません。

3〜4コーナーでグイグイと脚を使って捲り、直線はそのスピードの惰性でジリジリと伸びるタイプの差し馬ですから、仕掛けのタイミングがドンピシャにはまれば、強いレースを見せることができます。

デムーロ+中内田厩舎というのは好相性のコンビで、一気にスピードを上げるのが得意なミルコには合うタイプの馬です。リーディング上位の中内田厩舎ですから、プロキオンSからの休み明けも問題はないでしょう。

 

ウインムート 4歳牡馬

父:ロージズインメイ

母:コスモヴァレンチ(母父:マイネルラヴ)

厩舎:加用正(栗東)

生産:コスモヴューファーム

洋芝、重馬場などやや時計のかかる馬場が得意な馬。500万下→1000万下と連勝したのは札幌競馬場、1600万下の山城Sを勝ち上がったときは重馬場と上りがかかれば凡走が少ないタイプです。

芝だとややスピード負けしてしまうということで、降級した2走前はダートに路線を変更すると、これがバッチリとはまり余裕十分にの逃げ切り勝ち。前走は交流重賞に挑戦して3着とダートではまだ底を見せていません。

 

血統

母コスモヴァレンチは新馬→小倉2歳ステークスを連勝したスプリンターで、GⅠスプリンターズS2着、10歳になった現在も交流重賞でソコソコに好走しているドリームバレンチノを出した好繁殖牝馬。

ウインムートはそのドリームバレンチノの全弟。父ロージズインメイは自身が強いクロスをもたないので、母の能力をストレートに反映する産駒を多く出し、ウインムートとドリームバレンチノ兄弟も母コスモヴァレンチ譲りのスプリンター。アウトブリードの父をもつため、この兄弟は古馬になってからもジワジワと成長し、兄のドリームバレンチノは10歳にしてダートの交流戦を好走しているのですから頭が下がります。

ダートではスピードの違いでハナに立つ競馬をしていますが、キレる馬ではないので前々のポジションから押し切る競馬が現状では合っているのでしょう。2〜3歳の頃はコロッとした体型だったものの、古馬になってからは胴に伸びが出て兄に近づいてきました。

 

エニフSに向けて

ホワイト騎手から松山弘平騎手への乗り替わりは鞍上強化。松山騎手はドリームバレンチノの主戦でもあったので、この血統をよく知っています。また、逃げたときはそれほど緩いペースにはしない騎手。このメンバーで内枠に入ったので、後続が苦しくなるようなペースの逃げにもち込むでしょう。

今回はブライトアイディア、シャトーウィンド、ゴーインググレート、ラテンキックなど2、3番手でレースを進めたい馬が多く、これらを制して上手くペースを作れるのかが問題。逃げることはそれほど難しくなくても芝スタートで思ったよりも前半の入りが速くなったときには心配も出てきますね。

 

マイネルバールマン 3歳牡馬

父:ジョーカプチーノ

母:クリスビーナス(母父:シンボリクリスエス)

厩舎:栗田博憲(美浦)

生産:藤沢牧場

2歳暮れのOPクリスマスローズS(中山芝1200m)をしなやかなストライドで差し切り勝ちを上げてオープン入り。3歳の春は芝のGⅢファルコンSで好走できなかったため、ダートへ矛先を向けたOP端午S(京都ダート1400m)が鮮やかな快勝。古馬と初対戦となった前走のNST賞(OP 新潟ダート1200m)で4着と好走した後、ここへ照準を定めてきました。

 

血統

短距離馬としては胴長の体型は、母父シンボリクリスエスの影響が出たもの。マイネルバールマンのしなやかさは母系に入るGone Westによるもので、短距離馬としてはしなやかなストライドで走るのが特徴です。京都と新潟のダートで好走しているように、ダートであれば直線が平坦なコースでキレ味を活かすような競馬が理想。

 

エニフSに向けて

大きなフォームで走るので、内に包まれる心配のない外枠は歓迎材料。芝スタートもまったく問題がなく、前走よりも200m距離が延長され、もう少し前目のポジションも取れるはずです。逃げ・先行決着になった前走のNST賞も後方からしっかりと脚を使って4着まで押し上げており、休養明け2戦目となるここは結果が求められます。

今走はそれほどペースが速くなりそうにないことと、急坂のある阪神でキレる脚を使って追い込めるのかが不安点。ジョーカプチーノ産駒ですから、本来はフワリと先行して粘り込むレースが合っているはずで、あまり後方へ控えるようだと味が出ないおそれも……。コースの適性としては京都>阪神だと考えられるので、その点は割引です。

 

予想

上位人気の馬を見てもペースや展開によってコロっと着順が替わってしまうようなメンバーで、なかなか難解な1戦。それであれば、期待値の高い人気の薄そうな馬から入りたいレースと言えます。

 

レース展開

芝スタートOK+松山騎手のウインムートがポンとスタートを切っての逃げ。このレースは2、3番手で揉まれずに先行したい馬が揃ったので、シャトーウインドやゴーインググレートなどがどこまで主張するのかによって全体のペースが上がる可能性があります。とくにシャトーウインドはテンが速く、これにぴったりとマークされるとウインムートも楽な逃げにもち込めない可能性もあります。

外枠のラテンロック、イーデンホール、マイネルバールマンはスタートは出たなりで、揉まれないポジションを取りながら3〜4コーナーで前々へ押し上げてくるレースをしてくるでしょう。

 

◎ブライトアイディア 7歳牡馬

父:ゴールドアリュール

母:マイティーカラー(母父:トニービン)

厩舎:宮徹(栗東)

JRAでは1400mに勝ち鞍はありませんが、4走前の夢見月S4着のレースぶりからこの距離にも対応可能な馬。芝スタートだった2走前のアハルテケS、3走前のオアシスSでは好発を決めているように、このメンバーであれば好位のインを取りきれる組み合わせ。鮫島良騎手が最内枠で馬群に揉まれ込むのを嫌い、スタートから積極的に出して行くようだと、3走前のオアシスSで見せた「大逃げ」の形も……。今走はしっかりとポジションを取っての差すレースをすると期待してこの印に。

 

血統

母マイティーカラーはJRAに出走した仔のすべてが新馬・未勝利を勝ち上がり、その多くが2勝以上という好繁殖牝馬。ブライトアイディアは父がゴールドアリュールなので、芝向きに出る兄弟馬とは異なりこちらはダートで活躍を見せています。

母マイティーカラーはトニービン×Woodmanという配合で、これはGⅠフェブラリーSなどを勝ったコパノリッキーの母コパノニキータ(ティンバーカントリー×トニービン)を逆さまにしたような形です。そのため、ブライトアイディアはコパノリッキーと8分の6同血で、ゴールドアリュール産駒として好配合になっています。オープンを張れるだけの血統構成からも、ここで格負けすることはありません。

ブライトアイディアの血統表 | 競走馬データ - netkeiba.com

コパノリッキーの血統表 | 競走馬データ - netkeiba.com

コパニリッキーと同じで、Woodmanの揉まれ弱さを出さなければこの最内枠はプラスになります。この人気であれば気性面の脆さに目をつむっても……と。

 

◯シャトーウインド 7歳牡馬

父:ソングオブウインド

母:シャトーベル(母父:ジェネラス)

厩舎:松下武士(栗東)

前日時点で単勝オッズが100倍を超える14番人気。う〜ん、胸がドキドキしてしまいますね。前走のアハルテケS(13着)で◎を打ったときにも書いたように、すんなりとした競馬ができさえすればオープンでも好走できる可能性はあります。能力的な衰えがある場合は、4コーナーまで抜群の手応えで回ってくることはできませんから……。

今走はウインムートが逃げて楽に2番手を取れる組み合わせ。芝スタートも速く、北村友一騎手であれば好位からタイミングよく抜け出せるはずです。ペースはソコソコ流れた方がベターな馬で、今走は条件的にはバッチリと当てはまります。前走を見ても1600mは若干長かった印象。距離短縮+鞍上強化によって大幅な変わり身があれば……。1着か大敗かの馬なので、◯以下の印には落とせません。

 

その他の馬について

◎と◯がいずれも人気薄なので、相手は手広くとりたいですね。以下は△としてピックアップします。

△アールプロセス

△ウインムート

△ナガラオリオン

△ラテンロック

△シンゼンレンジャー

 

買い目

◎◯からの馬連を。

 

馬連

1. 7 - 1. 7. 3. 4. 10. 13. 5

1と7が直線で抜け出してきたら胸熱ですね。

皆さまにとっても素晴らしいレースになりますように。

 

以上、お読みいただきありがとうございました。