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平安にはおさまらない? 淀みのない平均ペースの平安S('17)予想

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JRAのダートGⅠ競走は2月のフェブラリーSと12月のチャンピオンズCの2レース。フェブラリーSが終わるとダートの中距離路線を歩む馬はドバイWCや地方交流重賞などを目標に切り替えます。そのため、5月に行われる平安SはJRAのダート重賞アンタレスSやマーチSから向かってくる馬だけではなく、地方交流重賞からの参戦なども目立つレースです。

今年の平安SはGⅢの競走としてはもったいないほどに実力馬が揃い、ハイレベルな混戦模様。とくに明け4歳馬の実力馬3頭が人気の上位を形成する面白い1戦となりました。まずは、その4歳馬3頭について簡単に解説します。

 

4歳馬のダート路線はハイレベル?

'17年のGⅠフェブラリーSは明け4歳のゴールドドリームが制したことで、「ダート路線の世代交代」がはっきりと示された1戦となりました。

平安Sにも勢いのある4歳馬、グレイトパール、グレンツェント、ケイティブレイブの3頭が出走します。3歳時からハイレベルと言われたこの世代のダート路線。ここで5歳以上の古馬を打ち負かし、今後は4歳馬がダート路線の中心を担うことになるのでしょうか?

 

グレイトパール

芝からダート路線に転向し、500万下からオープンまで4連勝でここへ参戦してきました。この連勝の内容は、先行して抜け出すという安定感抜群のレースぶりで、スローペースでの瞬発力勝負も平均ペースからの持続力勝負もこなしていることから、極端に揉まれる競馬にならなければもてるチカラは出せるはずです。

開業4年目の新鋭、中内田調教師が送り出す期待馬。今年、調教師リーディングで5位(5/15日現在)と好調な厩舎の勢いに乗って重賞制覇となるのでしょうか?

中内田充正厩舎は好調なのか?ーー2017年、4月17日時点の解説 - ずんどば競馬

 

平安Sに向けて

前走の仁川Sはオープン初戦ながら終始楽な手応えで先行すると、挑戦に入って鋭く抜け出し上り35.4で快勝。3着以下を9馬身以上離した内容は素晴らしく、スピードとパワーに優れているところを見せつけました。一般的に、ダート路線は1600万下までは連勝することもできますが、オープン初戦を1着になることが難しいのが現実です。明け4歳馬の勢いを加味したとしても圧巻の4連勝。平安Sの舞台となる京都ダート1900mも3戦3勝と好相性ですから、初重賞への期待は高まります。

不安点は1つ。今回はケイティブレイブ、ドリームキラリ、クリソライトなど道中のペースを上げて走りたい逃げ・先行馬が揃い、かなりの持続戦になることが予想されます。これまでのように上り3Fを35秒台の末脚で抜け出すようなレースができるのかどうか? ここが好走への一番のポイントになりそうですね。

 

グレンツェント

「出世レース」として有名な3歳限定のダート重賞レパードSを快勝し、この世代のダート路線のトップレベルに名乗りを上げました。その後も古馬相手のオープン競走で好走を続け、年明け初戦となった東海Sは平安Sに出走する5歳以上の古馬たちを撃破して重賞2勝目。前走のアンタレスSで58kgの斤量を背負い9着と敗退したことから、精神的・肉体的な立て直しが上手くいくかどうかが今走のポイントになります。

 

平安Sに向けて

再び58kgを背負う平安Sは正念場。ダートの活躍馬としては馬格がある方ではないので、斤量を考えてもこれ以上の馬体重減は避けたいところでしょう。前走のアンタレスSからは自厩舎での調整。ルメール騎手はダートの重賞だと2倍台以下の1番人気にでないとイマイチ信頼に欠けるので取捨の難しい1頭です。

揉まれない(砂を被らない)8枠に入ったこと、直線が平坦な京都へのコース替わり、差し馬のグレンツェントにとってはそこそこペースが流れるメンバー構成になったことはプラス。ただ、あまりにもペースが速くなるようだと、瞬発力を武器とするこの馬にとっては道中で脚を削がれてしまうことも考えられるので、平均よりやや速いくらいまでのペースに落ち着くならチャンスもあります。

 

ケイティブレイブ

レパードSではグレンツェントの2着と好走し、その後は地方交流重賞を中心としたローテーションが組まれました。この馬の能力を再認識したのは、フェブラリーSを6着と踏ん張ったことです。インカンテーションが大外からかなり強引にハナに立ったレースで、先行勢にとってはかなり厳しい流れ。ケイティブレイブは外目の4、5番手をスムーズに追走すると、ゴールドドリームやベストウォーリア、カフジテイクといったマイラーのスピードに屈したものの、直線では大きくバテることなく持続的な脚をきっちりと見せました。

フェブラリーSの後の名古屋大賞典は逃げの手に出て、平均よりもやや速い流れを作ると後続を鮮やかに振り切っての1着。このレースを観ても中距離で後続に脚を使わせるペースメイクをすれば、この馬のバテない持ち味を活かせることが分かります。

 

平安Sに向けて

斤量が58kgを背負うので、前走よりも行き脚の部分で鈍くなることは考えられます。気性的にハナに立たないと凡走するタイプではなく、後続に脚を使わせるような平均ペースを作ることができるのなら控えてもOK。今回は大外枠に入ったことで、内の馬を見ながらのレースをすることができるのも有利です。

逃げ・先行馬が揃うと、得てしてスローペースになることがありますが……福永騎手も前走で強気な競馬をしていますし、さすがにペースが緩めば早めに前へプレッシャーをかけるか、途中からハナに立つような積極的な競馬をしてくれるとは思います。京都のダートで起こりやすいスローからの瞬発力勝負だと分が悪いので、どこまで強気な競馬ができるのかに注目ですね。

 

その他の有力馬

昨年の平安Sの勝ち馬でGⅠのフェブラリーSとチャンピオンズCでともに3着の実績があるアスカノロマンは4枠へ、ダイオライト記念3連覇など地方交流重賞で活躍を見せるクリソライトは2枠と、有力馬の2頭は内目の枠に入りました。

 

アスカノロマン

アスカノロマンはストライドで走る馬ですから、本来は東京コースがベスト。中京や京都もOKのタイプとは言え、好走するためにはストライドを伸ばせるようなスムーズな追走が必要になります。今回は内枠に入ったので、先行するとしても早目に外へ出せるかが鍵。気性的な難しさがあるわけではないので、逃げ・先行が揃った今走は差し・追い込みに構えても……。1番人気に支持された東海Sは最内枠が仇となって敗れたことからも、和田騎手がこの馬のストライドを活かす乗り方ができるのかな注目です。

 

クリソライト

名繁殖牝馬クリソプレーズの仔で、マリアライトやリアファルの兄。父がゴールドアリュールとあって、妹弟とは異なりダート路線で活躍をしています。

マリアライトが牡馬相手に稍重の宝塚記念をパワーあふれるストライドで差し切ったように、この母は豊富なスタミナとパワーを仔に伝えます。クリソライトも2000m以上のダートに良績があるようにスタミナが豊富なダート馬。他の競馬場に比べて砂質が軽いと言われる京都の1900m戦で持ち前のスタミナとパワーを発揮できるのかに注目です。

外目をスムーズに追走したい馬で、内枠に入ってしまったのはマイナスですが、淀みのないペースでバテ合いの展開になりそうな今走はこの馬向きの流れになる公算が大きくチャンスも。

 

予想

メンバーを見渡しても、瞬発力勝負に持ち込みたくない馬が揃い、道中は淀みのないペースで流れる可能性が高いメンバー。

外からドリームキラリとケイティブレイブ、内からクリソライトとアスカノロマンと先行勢が前々へ取り付き、人気のグレイトパールもできれば外目を追走したいタイプですから、この後ろへ。

ドリームキラリが逃げたとしても実質はケイティブレイブのペースメイクでしょうから、後続も追走に脚を使う厳しい流れになりそうです。

予想のポイントとしては人気の馬たちが外へ外へ出しそうなので、内目をソツなく回ってこれる馬をピックアップします。

 

◎クリノスターオー

インのポケットで我慢ができて、京都ダートのスピード決着にも対応できるタイプです。極端に揉まれると力を発揮できませんが、スムーズであれば内に入ってもOK。今回のメンバーを見ると、ガラッと空いた内をすいすいと走れる馬の中でもっとも前に付けそうなのがクリノスターオー。

ケイティブレイブが後続に脚を使わせるようなペースメイクであれば、差し馬よりはバテ合いに強い先行馬を上に取ります。不安点は昨年の韓国遠征から長期休養明けでここへ臨むこと。仕上がり具合は走ってみないと分かりませんが、気のいい先行馬なのでそこまで休養明けは苦にしないはずです。平安Sとは好相性ですから、そこまで人気のない今回が狙い目でしょう。

 

◯ロワジャルダン

内回り、小回り向きのピッチ走法で走る馬で、内目をロスなく回ってきた時に好走するタイプです。前走のアンタレスSなどを見てもまだまだ末脚は健在で、大外を捲るような強引な競馬ではなく、イン捲りでスルスルと上がってこれればチャンスも十分です。

この馬にとっては京都コース、軽い砂、淀みのないペースと好走の条件が揃ったので、後は浜中騎手のメンタルが整っていれば……。馬群を割る時に躊躇することなく、いつも通りのレースができれば……。

 

▲マイネルクロップ

前走のアンタレスSは10着ながら0.7秒差。速い時計の決着に強く、京都>阪神のタイプです。馬込みを気にしないので、内をロスなく回って来れれば、このメンバーでもチャンスは有ります。岡部誠騎手ですから、大外をぶん回す競馬ではなく、内で立ち回ってくれそうなのもプラス。これだけ人気がないので、思い切ってこの印で狙いたいです。

 

△グレートパール

重賞で道中の緩まないペースがこの馬にドンピシャに合えばずばっと1着の可能性もあり得ます。ただ、こればかりは走ってみないと分からないので……。中内田厩舎にファハド殿下の馬ですから、パールコード同様に複勝圏内は十分にあり得るので。

 

△アスカノロマン

先にも述べましたが、ストライド走法なのでスムーズに外目に出せれば。ペースが速くなるのはこの馬にとってはプラス。

 

△ドリームキラリ

逃げ・先行馬が揃った時は逃げてしまった馬がもっとも有利です。ここ2戦は逃げられなかったので、ここは黛騎手が何が何でもハナを主張すると思います。

 

△リーゼントロック

馬込みでの競馬をそれほど苦にしなくなりました。ここ2戦はかなり厳しい展開の中、大きくは負けていません。重賞を勝ってもおかしくないだけの力を着実につけています。

 

△ケイティブレイブ

58kgで行き脚がつくのかどうか……ただ、展開の鍵を握っているのはこの馬で、今走に限っては大外枠に入ったのはプラスです。

 

買い目

◎◯からの馬単と▲からの3連複を。

 

馬単

6. 10 → 6. 10. 12. 9. 7. 14. 8. 16

 

3連複フォーメーション

1軸目:12

2軸目:6. 10. 9

3軸目:6. 10. 9. 7. 14. 8. 16

 

皆様にとっても素晴らしいレースになりますように。

 

以上、お読みいただきありがとうございました。