かきつばた記念(2017年)予想ーー地方競馬三昧の一日に

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いよいよGWに突入して、JRAは週末にGⅠのNHKマイルカップが、地方競馬ではJPNⅠかしわ記念が行われます。競馬が好きな人にとっては文字通りゴールデン・ウィークですね。

5月3日(祝)の今日は名古屋競馬場で地方交流重賞の「かきつばた記念」が、南関競馬は船橋→大井競馬場とお昼から夜にかけて1日中競馬が楽しめます。

 

名古屋競馬場で行われるJPNⅢかきつばた記念(ダート1400m)はJRA所属馬が5頭、NRA所属が7頭の計12頭で争われます。

地方の競馬場は小回りコースのため、コーナーがきつく直線が短いのが特徴。中でも名古屋競馬場は直線が194mと短く、逃げか4角先頭に立つくらいの捲りでないとなかなか頭まで突き抜けてくるのは難しい……。

また、コースロスのない内枠が有利ですが、重馬場であったり、ラチ沿いの砂が深くなっている場合などは内から3頭分ほど外が走りやすい状態になっていることもあるので、注意が必要です。

 

JRA勢の注目馬

それではJRA所属馬を内枠から順に解説していきます。

 

ドリームキラリ 牡5歳 56.5kg

昨夏の函館・札幌のダート1700mで500万下、1000万下を勝ち上がり、格上げ初戦となった東京ダート1600万下(秋嶺S)を快勝してオープン入り。重賞初挑戦となった武蔵野Sではタガノトネール、ゴールドドリーム、カフジテイクなどの強敵を相手に5着と善戦しました。

前走のJPNⅢ名古屋大賞典を含めてここ数戦は1800〜1900mの距離を使われていますが、ローカルの函館・札幌の内容から1400〜1600mもOK。すんなりと逃げられればしぶとい馬で、1枠に入ったからには今回は注文をつけてハナを主張するはずです。

ハンデの56.5kgもメンバーを見れば妥当で、黛騎手が上手く逃げられれば勝機も。

 

タイニーダンサー 牝4歳 53.0kg

地方交流受賞の牝馬路線の常連で、競馬場を問わずにいつもそこそこのところまで押し上げて来る実力馬。昨年の関東オークス以来勝ち星から見放されていますが、明け4歳世代の馬で牡馬相手でも……。田辺騎手→内田騎手への乗り替わりで、ここ数戦よりは前々での競馬になりそうですが、器用な脚がないのが難点。

 

ショコラブラン 牡5歳 56.0kg

全成績が(6 - 7 - 5 - 4)と掲示板を外したのが3戦だけという超堅実派です。長らく1000万下の安定勢力として活躍していましたが、今年に入り1600万下→オープンを連勝と、それまでの勝ち味の遅さを払拭するような走りを見せました。

1200m戦を中心に使われていますが、小回りの名古屋であれば距離はOK。ただ、コーナー4つの競馬と地方の砂が合うかどうかは未知数で、コースロスをあまり気にしないM・デムーロ騎手がどのようなレース運びをするのかは注目です。

 

レーザーバレット 牡9歳 58.0kg

息の長い活躍を見せる9歳馬。'15年シーズンから地方交流重賞を中心に使われ、昨年のJBCスプリント4着など大きな力の衰えは見られません。かきつばた記念は3年連続の出走で2着、3着とコース実績も申し分なし。今年からハンデ戦になったために、昨年までの55kgの斤量から今年は58kgと酷量を背負うことになりましたが、これは力を認められている証なので……。一般的には斤量が重くなるとスタートからの行き脚がつきにくいと言われるので、不安点はそこでしょうか。

 

タムロミラクル 牡5歳 55.0kg

ディープインパクト産駒のダート馬で、ショコラブランと同じように全成績が(5 - 5 - 8 - 6)の安定派。中央の重賞競走では一息のレース振りですが、2走前の佐賀記念ではロンドンタウンの2着に入るなど小回りと地方の砂を克服したのはプラスの要素。

揉まれるとよくない馬で、馬群がばらけたり外枠からの追走であれば力を発揮できるタイプです。実績としてはショコラブランとほぼ同じですが斤量はこちらの方が1kg少ないのが魅力。小倉ダート1700mを好走していることからもコーナー4つの1400mであれば問題はないと思います。

 

予想

今年からハンデ戦になったため混戦模様のかきつばた記念。1〜3着をJRA勢が独占するほど層の厚いメンバー構成でもないので、地方馬の奮闘を期待したいところです。

 

◎ドリームキラリ

コーナー4つの競馬場であれば1400mもOKで、最内枠の黛騎手ですから、ここは何が何でもハナへ立つ競馬をするはずです。ハンデの56.5kgも実力を認められてのもので、このメンバーでハナを取りきれればハイペースになってもしのぎきれます。

問題は名古屋競馬場での騎乗経験の少ない黛騎手が馬場に合ったコース取りができるかの1点。

 

◯トウケイタイガー

前走は、名古屋大賞典で3着に好走したカツゲキキトキトを寄せ付けない完勝で、川原騎手の2枠というのも魅力。ドリームキラリがひとつ内の枠に入ったので、逃げ馬を見ながらレースを進められるのは有利です。

馬場についても川原騎手ですから問題はなく、前走の優秀なタイムで走ったことからもここで52kg(前走からマイナス5kg)の斤量面も有利です。地方馬からはこの馬をピックアップ。

 

△タムロミラクル

外枠に入ったので、先行勢を見ながら競馬ができますし、小回りの捲り合いはこの馬のもっとも得意な形です。問題は名古屋競馬場の砂質が合うかどうか……これは走ってみないと分かりません。

少頭数で揉まれる心配もありませんし、対ショコラブランとの比較でも斤量面で有利。川田騎手の手腕に期待したいですね。

 

△レーザーバレット

斤量面はかなり厳しいですが、地方交流重賞で安定した成績を残しているのは魅力です。ハンデ戦で斤量が嫌われるようなら買い目には入れたい1頭。

 

ショコラブランはコーナー4つの競馬を克服できるかが鍵でこの人気であれば嫌いたいです。タイニーダンサーは好走すれど馬券圏内に届かずを想定します。

 

買い目

3連単で、ドリームキラリとトウケイタイガーの1着固定で。

 

3連単

1着:1. 2

2着:1. 2. 9. 7

3着:1. 2. 9. 7

 

皆様にとっても素晴らしいレースになりますように。

 

今日は大井のナイターもあるので、面白そうなレースがあれば追記します。

 

以上、お読みいただきありがとうございました。