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北九州記念('17年)は過去10年で6回も2秒以上の前傾ラップに!?ーー展望

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サマースプリントシリーズ第4戦GⅢ北九州記念が 8月20日(日)、小倉競馬場を舞台に行われます。小倉競馬場の芝1200mは、クラスが上がるに(上級クラスになるに)つれて、前半600mがオーバーペースになりやすいコースです。

 

小倉芝1200mはハイペースになりやすいコース

2コーナーの引き込み線からスタートする芝1200m戦は4コーナーまで下り坂が続き、自然とペースが速くなるのがデフォルトです。ダッシュ力に優れた馬が揃うようなオープン競走だとこの傾向がより強く、ハイペースからの差し決着になることもままあります。

 

北九州記念は2秒以上の前傾ラップになることが多いレース

北九州記念は前半3Fが32秒台になることも珍しくはなく、前半よりも後半600mが2秒以上遅くなる前傾ラップになることが多いレース。上りのかかる展開でしっかりと我慢して脚を使える馬が好走します。

 

北九州記念の過去10年の勝ちタイムとレースラップ

勝時計 レースラップ 頭数
2016 1:08.5 33.6 - 34.9 12
2015 1:07.3 32.7 - 34.6 18
2014 1:07.5 33.1 - 34.4 18
2013 1:06.7 32.2 - 34.5 15
2012 1:06.9 32.2 - 34.7 18
2011 1:07.2 32.4 - 34.8 16
2010 1:07.1 32.1 - 35.0 18
2009 1:07.5 32.7 - 34.8 16
2008 1:07.5 33.0 - 34.5 18
2007 1:07.7 32.1 - 35.6 16
平均 1:07.4 32.6 - 34.8  

昨年は馬場の影響もあったのか、過去10年で初めて1分8秒台の決着になりましたが、基本的には1分6秒後半から7秒前半の勝ちタイムになることがほとんど。前後半600mのレースラップの平均が32.6 - 34.8(2.2秒の前傾ラップ)ですから、スプリント重賞としても猛烈なハイペースになっていることがわかります。

バテるのを最小限に我慢しながら34秒ソコソコの脚で差してくる馬が好走し、前傾ラップに実績のある馬が狙いやすいのが北九州記念の特徴です。

 

前傾ラップで好走実績のある馬が好相性

下の表は過去10年の北九州記念における1〜3着馬の通過順位と上り3Fをまとめたものです。過去10年で2秒以上の前傾ラップになったのは6回あり(赤色で年をマーキング)、4コーナー手前で1〜3着馬が捲るようにポジションを押し上げた'09年を除き、道中6番手以降からの差し馬が馬券になっていることがわかります。

 

北九州記念の過去10年の通過順位と上り3F

勝時計 着順 人気 馬 名 通過順位 上り3F
2016 1:08.5 1 8 バクシンテイオー 11 - 10 34.2
2 1 ベルカント 3 - 2 35.0
3 3 オウノミチ 9 - 4 34.8
2015 1:07.3 1 2 ベルカント 5 - 4 33.7
2 1 ビッグアーサー 10 - 8 33.4
3 4 ベルルミエール 7 - 8 33.8
2014 1:07.5 1 8 リトルゲルダ 3 - 3 34.1
2 13 メイショウイザヨイ 2 - 2 34.3
3 17 カイシュウコロンボ 13 - 7 33.7
2013 1:06.7 1 6 ツルマルレオン 10 -10 33.4
2 5 ニンジャ 13 - 14 33.2
3 2 バーバラ 7 - 8 33.9
2012 1:06.9 1 8 スギノエンデバー 13 - 12 33.8
2 12 シゲルスダチ 10 - 9 34.2
3 6 エピセアローム 16 - 16 33.7
2011 1:07.2 1 8 トウカイミステリー 13 - 9 33.6
2 2 エーシンリジル 6 - 4 34.1
3 1 エーシンヴァーゴウ 3 - 3 34.7
2010 1:07.1 1 5 メリッサ 13 - 10 34.0
2 3 スカイノダン 5 - 5 34.6
3 6 サンダルフォン 8 - 6 34.4
2009 1:07.5 1 8 サンダルフォン 8 - 4 34.3
2 2 レディルージュ 6 - 4 34.6
3 1 カノヤザクラ 6 - 4 34.7
2008 1:07.5 1 1 スリープレスナイト 2 - 3 34.2
2 3 マルカフェニックス 7 - 8 34.0
3 4 ゼットカーク 5 - 4 34.4
2007 1:07.7 1 11 キョウワロアリング 11 - 8 34.8
2 6 アルーリングボイス 8 - 5 35.0
3 10 ワイキューブ 14 - 11 34.7

北九州記念は強烈な前傾ラップになることがままあるので、過去に速いペースにしっかりと対応していた(過去に前向きラップで好走したことがある)馬をピックアップしたいレースです。

 

今年の函館スプリントS組には注目

北九州記念に出馬登録をしている20頭の内、前走でもっとも2秒以上の前傾ラップだったのは、シュウジがハイペースでガンガン飛ばしてコースレコードになった函館スプリントS。そのレースラップと出走していた馬の個別のラップは以下の通りです。

 

'17年函館スプリントS

レースラップ:32.2 - 34.6(2.4秒の前傾ラップ)

馬 名 個別ラップ 走破タイム 着順
キングハート 33.0 - 34.2 1:07.2 2
エイシンブルズアイ 33.3 - 34.1 1:07.4 6

今年の函館競馬場の開幕週の馬場は「超」のつくほどの高速馬場だったので、走破タイムは参考程度にとどめ、注目はこの2秒以上の前傾ラップをしっかりとバテるのを我慢しているかどうかです。2頭ともにしっかりと脚を使って伸びてきていることから、このペースであれば北九州記念で好走できる下地は十分にあります。函館→小倉への長距離輸送と気候の変化に対応できれば、ここでも注目したい2頭。

函館芝はレコードの叩き売り!ーー函館スプリントS回顧 - ずんどば競馬

 

'14年のように前残り決着もあるので注意が必要

北九州記念は逃げ馬が3着以内に残れないほどにペースが厳しくなるため、多くの人が人気薄の「差し馬」に目がいき、先行勢のマークが緩くなると'14年のように人気薄の先行決着になることも……。この'14年は前半3Fが33.1、1.3秒の前傾ラップでギリギリ先行馬が粘れるバランスだったと言えます。今年の出走馬のなかでは、2走前のCBC賞で1.6秒の前傾ラップを3着に粘ったアクティブミノルがハイペースに耐えられる先行馬。ただ、上位に支持されそうな馬たちがいずれも先行馬なので、前半3Fが32秒台に突入してのハイペースになる可能性が高く、枠順次第とは言え前々でレースを運ぶ馬にとっては厳しい流れになりそうです。

 

もうひとつ……GⅢ阪急杯について

今年のスプリント重賞(1200〜1400m)のなかで、2秒以上の前傾ラップになったのは函館スプリントSともうひとつ……そう、それもシュウジが出走したGⅢ阪急杯。

 

阪急杯のレースラップ

12.1 - 10.7 - 11.0 - 11.7 - 11.7 - 12.0 - 12.2

前半3F:33.8

後半3F:35.9

2.1秒の前傾ラップになっていることがわかります。1〜3着までを中団〜後方にいた馬が占めたように、逃げ・先行勢にはかなり苦しいペースになりました。このレースでしっかりと脚を使っている3着のナガラオリオン、そして直線で先頭に立つ勢いで上がって行った6着のミッキーラブソングの2頭は注目です。

ただ、前者は北九州記念とNST賞の両にらみ、後者は阪急杯以来5ヶ月以上の休み明けとなることから、そこまで勝負掛かりとは言えない出走ではありますが……。頭の片隅に入れておくとプラスかもしれませんね。ナガラオリオンはこのような前傾ラップ向きの芝・ダート兼用馬なので、ハイペースになれば差し込むだけの適性は十分にもっています。

阪急杯(2017年間)回顧 最内を突っ込むキングカメハメハ産駒 - ずんどば競馬

 

まとめ

北九州記念は今年も猛烈なハイペースになるのか、そこがレース予想の出発点になります。出走馬や枠順が確定するまではなかなかペースも読みにくいので、まだまだ考える時間はたっぷりと残されていることに……。今からレースが楽しみですね。

 

以上、お読みいただきありがとうございました。