毎日杯(2018年)はハービンジャー産駒の◎ブラストワンピースから3連単1点で!

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春の3歳牡馬クラシックへと繋がる重賞「GⅢ毎日杯(阪神芝1800外回り)」は、出走馬が10頭と落ち着いた頭数になったものの、素質馬と目される馬がズラリと揃い、馬券以上に見応えのある1戦となりました。

昨年このレースを制したアルアインのように、今年はここからGⅠの舞台へと飛躍を遂げる馬が現れるのでしょうか?

 

素質馬がズラリ!

今年の毎日杯は名門厩舎の管理する素質馬がズラリと顔を揃えました。上位の人気に推されるのは以下の5頭です。

ブラストワンピース:大竹正博(美浦)

インディチャンプ:音無秀孝(栗東)

シャルドネゴールド:池江泰寿(栗東)

ギベオン:藤原英昭(栗東)

ユーキャンスマイル:友道康夫(栗東)

(内枠から降順)

このなかで関東馬は1人気のブラストワンピースのみ。この馬がノーザンファーム生産馬+馬個体の能力で、関西の名門厩舎の管理馬を打ち破ることができるのかに注目ですね。

3歳春のクラシック路線は「社台系ファームの運動会」と言われるように、それぞれの馬のもつ素質よりも「厩舎+生産牧場」が好走の条件となります。まずは、この5頭について、馬個体の能力を取っ払って「厩舎+騎手+生産牧場」の面で序列を考えてみましょう。

 

ブラストワンピース

厩舎:大竹正博(美浦)

騎手:池添謙一

生産:ノーザンファーム

関東の厩舎であることを除けば、好走の可能性は十分にあります。デビューから池添騎手が手綱を取っているのもプラスです。とにかく、3歳春のクラシックは「黙ってノーザンファーム生産馬を買っておけ!」という格言があるので……。

 

インディチャンプ

厩舎:音無秀孝(栗東)

騎手:岩田康誠

生産:ノーザンファーム

音無厩舎+ノーザンファームですから、「クラシック路線はずんどば!」の組み合わせ。この厩舎と騎手の組み合わせは珍しいだけに、その点が不安材料です。

 

シャルドネゴールド

厩舎:池江泰寿(栗東)

騎手:川田将雅

生産:パカパカファーム

池江寿厩舎+川田騎手の組み合わせは、昨年の毎日杯2着のサトノアーサーと同じだけに期待値は高くなります。最大の懸念は「パカパカファーム」という点。ダービー馬ディープブリランテを生産したことで知られる牧場ですから、クラシックがダメとは言わないものの、社台系ファームに比べると割引です。

 

ギベオン

厩舎:藤原英昭(栗東)

騎手:D・バルジュー

生産:社台レースホース

今年の複勝率が6割を超える藤原英厩舎+社台レースホースですから、ほぼパーフェクトな組み合わせ。社台系ファームの期待馬はC・ルメール騎手かM・デムーロ騎手のもち回りなので、今回D・バルジュー騎手しか確保できなかったのは、やや準備不足と言えるでしょう。

✳︎バルジュー騎手が上手い下手ということではありません。ちなみに、同騎手は内回り>外回りの成績なので、毎日杯は割引のコース。

 

ユーキャンスマイル

厩舎:友道康夫(栗東)

騎手:武豊

生産:ノーザンファーム

友道厩舎+ノーザンファーム生産は組み合わせとしてパーフェクト。この組み合わせからは今年の3歳牡馬クラシックの中心に位置するワグネリアンがいます。デビューから武豊騎手がまたがっていますし、馬個体の能力を抜きにすればもっとも期待値の高い馬と言えるでしょう。

 

予想

ここまで上位人気5頭の競走能力以外の部分について見てきました。それではこの中から阪神芝1800mのコースに合った馬を選びましょう。序列をつけるのなら以下の通りです。

1. ブラストワンピース

2. ギベオン

3. インディチャンプ

4. ユーキャンスマイル

5. シャルドネゴールド

阪神外回りコースを重厚なストライドで差せるのはブラストワンピースで、しなやかなストライドで対抗するのはギベオンです。2頭ともにスタートさえ決まれば前目のポジションを取ることもできるので、ある程度の後傾ラップであれば対応できます。

インディチャンプはピッチ走法なのでベストは小回り・内回りでしょうが、リアルインパクトが出る牝系でスローバランスならこのコースでもしぶとく粘り込めるでしょう。

ユーキャンスマイルは母系の影響から重厚なストライドを受け継いでいますが、高速馬場の阪神が合うのかが不安です。シャルドネゴールドはこれまでの出走歴からも小回り向きの馬。

ブラストワンピースとインディチャンプについては週中に詳しい解説記事を書いているので、よければそちらをご覧下さい。

 

◎ブラストワンピース

厩舎には不安があるものの、この馬の競走能力と生産牧場に期待して◎に。スタートで後手を踏んでもリカバリーできる最内枠ですし、1着を取ってダービーへ向かって欲しいですね。

 

以下は混戦模様

バルジュー騎手でなければ◯は素直にギベオンでしたが……外回りコースで頭まで突き抜けられるのか、2着を確保できるのかに不安があるので……。

インディチャンプは血統的には阪神1800mがOKなものの、あきらかなピッチ走法なので鋭く抜け出しても2着まで……。

ユーキャンスマイルは前脚が伸びるので直線の長いコースに向きますが、京都コースがベストなのとまだ上手に走れていないので……。ただ、馬の能力を除けばパーフェクトです。

シャルドネゴールドは阪神の外回りコースでバキューンと弾ける脚が使えるのかは疑問が残ります。池江寿厩舎+川田騎手のコンビでどこまでというのが本音。

 

買い目

頭数が少ないので、1人気のブラストワンピースから買うとすれば3連単1点でしょうね。問題は2、3着争いとなります。

メンバー構成からもスローになることが濃厚ですし、それならピッチで駆け抜けるインディチャンプを2着に。藤原英昭厩舎のギベオンが3着を外す確率は低いので、バルジュー騎手でもこれをピック。

 

3連単

1着:1

2着:3

3着:5

1点なら低い配当でも十分にプラスになるはずなので、これを買います。もし3連単で配当が50倍を切るようなら「見」ですね。

 

まとめ

今年の毎日杯はハービンジャー産駒のブラストワンピースに◎を。ダービーに向けて上々の結果を出すことができるのか、楽しみな1戦ですね。

以上、お読みいただきありがとうございました。