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J・モレイラ+堀宣行厩舎の日本での成績は?ーーこのコンビが3着外になった7レースを考察

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「雷神」、「マジックマン」の異名をもつ香港のスーパージョッキー、J・モレイラ騎手がWAJS(ワールドオールスタージョッキーズシリーズ)に合わせて、8月19日(土)から日本での短期免許を取得し来日しています。昨年は8月13日〜28日まで短期免許を取得し、3週間にわたって日本で騎乗しましたが、今年は8月19(土)から2週間の騎乗予定。日本でももうお馴染みのモレイラ騎手が札幌競馬場でどのような活躍を見せるのか、今から胸がドキドキしますね。

 

J・モレイラが今年も短期免許で来日!

今年も短期免許を取得したモレイラ騎手は、夏の札幌をメインに2週間にわたって日本で騎乗します。昨年のJRAでの全成績は(17 - 12 - 7 - 17)と連対率が5割を越える「スーパー」なもの。馬質に恵まれた面もあったとは言え、これだけの成績を残すのは並大抵ではありません。

 

昨年の短期免許時の成績について

J・モレイラ騎手が昨年の短期免許で来日したとき('16年8月13日〜28日まで)の成績は以下の通りです。

 

モレイラ騎手の'16年8月13日〜28日までの成績

  (1着 - 2着 - 3着 - 着外) 出走数 勝率 連対率 3着内率
(17 - 12 - 7 - 17) 53 0.321 0.547 0.679
(10 - 8 - 5 - 11) 34 0.294 0.529 0.676
ダート (7 - 4 - 2 - 6) 19 0.368 0.579 0.684

昨年の成績については、こちらの記事にくわしくまとめてありますので、よければご覧下さい。芝・ダートともに大きな偏りがないのが大きな特徴。また、8月27日の12Rポプラ特別から28日の12Rニセコ特別まで7連勝するなど、数字以上のインパクトを残しました。今年は昨年よりも馬質がアップすることを加味すると、さらなら好成績も望めます……う〜ん、オソロシイ……。

 

モレイラ騎手と好相性なのは堀宣行厩舎

昨年の短期免許の期間、モレイラ騎手に騎乗依頼を出した厩舎は26。その内、2勝以上をマークしたのは堀宣行厩舎(5 - 2 - 0 - 3)と高野友和厩舎(2 - 0 - 1 - 0)のみです。

モレイラ騎手の身元引受調教師が堀先生ということもあって、このコンビは好相性。ただ、もうこの組み合わせはそれだけで人気になってしまうので、馬券に直結するのかは「?」がつきます。3連単複系の馬券を買うなら、押さえておいて損はないコンビです。

 

というわけで……

モレイラ騎手+堀宣行厩舎のコンビだからといって、すべてが馬券に絡むわけではありません。現に、今年の安田記念の日はこのコンビで(1 - 1 - 0 - 4)と4回も馬券外に外れています。馬券ではこのコンビが外れるときを狙うのがベターでしょう。

 

モレイラ+堀宣行厩舎が馬券外になるときは?

昨年から現在の時点('17年8月13日終了時)まで、海外を除いたJRAにおけるモレイラ+堀宣行厩舎の成績は(6 - 2 - 0 - 7)。この4着以下になった7回についてまとめておきます。

 

'17年 着外になった4レース

日付 馬 名 着順 人気 前走レース コース
6/4 サーベラージュ 5 2 500万下(特別) 芝2000m
6/4 サトノヴィクトリー 13 4 3歳未勝利 芝2400m
6/4 ヴェリタブル 4 3 3歳未勝利 芝1400m
6/4 ノヴァルーナ 12 1 3歳未勝利 ダ1600m

'16年の札幌での「スーパー」騎乗から、「安田記念デーに」来日したモレイラ騎手はかなりの騎手人気に……。この日は堀厩舎の管理馬6鞍に乗り、(1 - 1 - 0 - 4)という成績。それでは、この4レースを1つずつ見ていきましょう。

 

6/4 ホンコンJCT(500万下) 芝2000m

サーベラージュ:5着(2人気)

伸び上がるようなスタートで後方から。道中は中団まで押し上げたもののかかり気味の追走になります。直線で外へ出して追い出されるとスパッとした伸びはなく、他の馬に気を遣う走りでした。

3ヶ月以上の休み明けで、初の古馬との対戦。サーベラージュはR・ムーア騎手が騎乗した時は(1 - 0 - 1 - 0)でそれ以外は4着以下に負けています。ホンコンJCTの前走はムーア騎手が騎乗した3歳限定の500万下で3着。言い換えれば、ムーア騎手でも3着になるような馬ですから、3ヶ月の休み明けを考えるとここで3着以内に入れない可能性は十分にありました。堀厩舎はムーア騎手からの乗り替わりだと成績が落ちる傾向にあり、このパターンでのモレイラ騎手起用は疑ってみましょう。

 

6/4 3歳未勝利 芝2400m

サトノヴィクトリー:13着(4人気)

スタートからモレイラ騎手が促すものの行き脚がつかずに後方から。4コーナーからモレイラ騎手が仕掛けても反応を見せず、直線でもそのままのポジションでゴール。騎乗どうこうというよりも馬自身に問題があったと言える13着でした。

サーベラージュと同じようにこちらもR・ムーア騎手からの乗り替わり。サトノヴィクトリーは今年の宝塚記念を勝ったサトノクラウンの半弟という良血馬。父がディープインパクトに替わり、前走の新馬戦でも1番人気(7人気)に支持されていました。血統と騎手で人気になっていましたが、6ヶ月以上の休み明けということを考えると疑ってかかる余地は十分にあったと言えます。

 

6/4 3歳未勝利 芝1400m

ヴェリタブル:4着(3人気)

スタートを出負けして後方から。4コーナーから仕掛けられるも馬群に詰まって進路が取れずに、伸びてきたのは残り200mから。もう少し直線をスムーズにさばければという4着。

この3歳6月の未勝利戦が初出走だったように、体質的に弱いところがあったのでしょう。初出走としても悪くない内容での4着。この馬の場合はパドックや返し馬の気配を重視するタイプの人でないと取捨は難しく……。堀宣行厩舎は新馬戦に間に合わなかった3歳馬が未勝利でポンと勝つこともよくあるので……。

 

6/4 3歳未勝利 ダート1600m

ノヴァルーナ:12着(1人気)

好スタートを決めてスッと好位の2番手につけましたが、砂をかぶるのを避けて逃げ馬の外へ出すとかかり気味になり、4コーナー手前まで気負った走り。直線で先頭に立ったところをすぐに外から他馬に交わされ、そのままズルズルと後退し馬群に沈みました。

このレースは前走でM・デムーロ騎手が乗って6着に敗れてからの2戦目。芝→ダート替わりで1番人気に支持されるなどここはいくらか過剰人気だったと言えます。レース経験のない馬であれば、モレイラ騎手であっても疑ってかかることが必要です。

 

'16年8月13日〜28日 着外になった3レース

日付 馬 名 着順 人気 前走レース コース
8/14 ゴールデンバローズ 6 1 1000万下(特別) ダ1700m
8/14 レインオーバー 4 3 1000万下(特別) 芝2000m
8/13 サトノメサイア 5 2 500万下(特別) 芝2000m

昨年は3着以下に外れているとしても4〜6着にまとめているわけですから、このコンビはオソロシイ……。ここは敗因がはっきりとしている馬はゴールデンバローズのみで、残り2頭の取捨は難しかったと言えます。それでは1つずつ見ていきましょう。

 

8/14 報知杯大雪H(1000万下) ダート1700m ハンデ

ゴールデンバローズ:6着(1人気)

3歳時には出世レースのヒヤシンスS(OP 東京ダート1600m)を勝ち、UAEダービー3着、ユニコーンS4着、レパードS4着と重賞級の力をもつ馬ですから、1000万下で1番人気に支持されるのは仕方ありません。ただ、この馬はダート馬としてはしなやかにストライドを伸ばす馬で、直線の長いコース以外だとコーナーで他馬に置かれてしまうのが欠点。コーナーの距離が長く直線の短い札幌コースだと、どうしてもグイグイと伸びる脚が使えないため、このレースでは6着と敗退しました。東京向きの馬が小回りの札幌でトップハンデ58.5kgを背負っての出走ですから、着外になる可能性は高かったレースです。ここではさすがにモレイラ・マジックも発動しませんでした。

 

8/14 HTB賞(1000万下) 芝2000m

レインオーバー:4着(3人気)

スタートで出負けして最後方から。4コーナー手前から勝ったミッキーロケットの仕掛けに合わせて動き、直線で大外から伸びての4着。

レインオーバーはこの1000万下クラスに上がってから4着→2着→4着→7着→8着→4着という成績だったことから、休み明けでも「モレイラ騎手のもう一押し」を期待されて3人気に押されました。ただ、勝ったミッキーロケットはこの後に重賞勝ちを上げる期待の3歳馬、3着のクインズミラーグロも牝馬限定戦の重賞で好走する馬。ここは単純に相手も悪かったという4着でした。スタートの出負けがなければ3着内はあったかもしれませんし、完全に切るのは難しい1頭です。

 

8/13 知床特別(500万下) 芝2000m

サトノメサイア:5着(2人気)

1000万下クラスでも3着のある降級馬。そのため2ヶ月半の休み明けでも2人気の支持を受けました。函館にも勝ち星があり、洋芝もこなすタイプ。

レースは大外枠から五分のスタートを切ると中団をスムーズに追走します。4コーナー手前で仕掛けられ、勝ったエニグマバリエートの後ろから伸びかかったところで前が詰まり、インへと進路を切り替えたものの5着と敗れました。もう少しスムーズにさばけていれば……という内容の敗戦で、これはレースのアヤとしか言いようがありません。大外枠からのスタートだったので、少しでも距離ロスを少なくしようとタイトに4コーナーを回ったところで進路がなくなってしまいましたね。

この敗戦の仕方を予想するのは難しく、スムーズにさばけていれば2、3着はあったレースだっただけにこの馬から馬券を勝って外したとしても致し方なしでしょう。

 

このコンビが負けるときのポイント

3歳未勝利戦で、経験が浅い馬や好走実績のない馬が人気上位になっている場合は「4着以下になるのでは?」と疑ってかかってOK。それと、R・ムーア騎手からの乗り替わりはマイナスです。

また、札幌競馬場ですから、あきらかに東京向きのストライドで走る馬はモレイラ騎手が乗っているとしても割引した方がベター。

 

まとめ

R・ムーア騎手も日本で短期免許を取得したばかりの頃より、現在は勝率・連対率・3着内率が下落傾向にあります。世界NO.1騎手でもそうなのですから、今年のモレイラ騎手の騎乗には注目です。昨年の成績を上回る数字を上げることができるのでしょうか?

私的には、馬の質は上がっても昨年の札幌ほどの数字は上げられないと考えているので、予想を裏切るようなスーパーな騎乗に期待したいですね。

 

以上、お読みいただきありがとうございました。