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GⅢクイーンS('17年)は洋芝+小回りがずんどばなシャルールに◎をーー予想

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7月30日(日)、夏の女王決定戦「GⅢクイーンS(芝1800m)」が開幕週の札幌競馬場を舞台に行われます。今年は、NHKマイルCを制したアエロリットとヴィクトリアマイルを制したアドマイヤリードのGⅠ馬2頭が参戦し、豪華なメンバーが顔を揃えました。

GⅠ馬の2頭が貫禄の走りを見せるのか、それとも他の馬の逆転があるのか、北の大地を舞台に牝馬の熱い戦いが繰り広げられます。

 

GⅠ馬の2頭について

今年のクイーンSで注目を集めるのはアエロリットとアドマイヤリード2頭のGⅠ馬。まずはこの2頭について見ていきましょう。

 

アエロリット 3歳牝馬

父:クロフネ

母:アステリックス(母父:ネオユニヴァース)

厩舎:菊沢隆徳(美浦)

騎手:横山典弘

NHKマイルCは余力十分に1分32秒3の好タイムをマークし、ハイレベルと言われた3歳牝馬の力を見せつけたアエロリット。その前走は大外枠から素晴らしいロケット・スタートを切ると馬場の良い外目(見た目にも少し芝が剥げているところを避けて)をスムーズに追走し、直線を鮮やかに抜け出しての完勝。牡馬相手のGⅠでも「ここでは力が違う」というレース内容でした。

 

血統

クロフネ産駒はスリープレスナイト、カレンチャン、ホエールキャプチャとGⅠで活躍した馬の多くが牝馬。アエロリットも上記の馬と同じようにスピードとパワーで先行するマイラーで、母系もパワーに溢れています。

祖母アイルドフランスは本馬の母アステリックスやGⅠ馬ミッキーアイルの母スターアイルを出している名繁殖牝馬。アエロリットがNHKマイルCでミッキーアイルのようなロケットスタートを切れたのは、運動神経の良さと後肢をしっかりと踏ん張れるトモの力強さがあるからです。この筋肉は祖母の父Nureyev譲りのパワーによるものでしょう。

 

クイーンSに向けて

3歳馬ということもあって、4歳以上の他馬よりも3kg軽い斤量で出走できるのは有利。前脚を力強くかき込むストライド走法なので、本質的には東京など直線の長いコースに向いています。札幌コースはコーナーの距離が長いため器用な脚が求められるコースです。ストライドの大きなアエロリットがこれを克服できるのかはポイントですね。

また、ストライドが大きいので、内枠に入った今回はインで包まれるような競馬になるのはマイナス。早目に外へ出せないと苦しい競馬になる可能性が出てきます。

 

アドマイヤリード 4歳牡馬

父:ステイゴールド

母:ベルアリュールⅡ(母父:ニューメラス)

厩舎:須貝尚介(栗東)

騎手:C・ルメール

3歳時にはクラシック路線で好走ができませんでしたが、昨秋から力をつけるとヴィクトリアマイルで初GⅠ制覇を果たしました。鋭い末脚がこの馬の最大の武器、スローからの瞬発力勝負に強く、ただ直線だけで追い込むのではなく4コーナーから動く脚をもっているのも魅力です。

 

血統

ステイゴールド産駒としては異質の「しなやかなキレ」をもつ馬で、これは母系に入るKenmare(その父Kalamounはトニービンの父父)とIrish River(その父Rivermanは欧州の重厚なキレを伝える)に由来するものでしょう。ヴィクトリアマイルは稍重までは回復したもののややタフな馬場だったことを考えるとヨーロッパ的な重厚な「キレ」をもつアドマイヤリードにとってはベストな舞台でした。血統的には小回りを克服できるパワーと器用さを備えているタイプの差し馬です。

 

クイーンSに向けて

ややスローペースになったビクトリアマイルは、馬群をぬっていつの間にか先頭に立っているという味のある競馬を見せました。勝ちタイムの1分33秒9を考えても本質的にはマイラーというよりも1800〜2000mがベストの中距離馬。それだけに距離が200m伸びる今走は前回よりも条件は好転します。馬群を割れる気性ですから小回りコースもそれほど苦にはしないタイプ。C・ルメール騎手がこの枠からどのようなエスコートを見せるのかには注目です。

 

予想

札幌競馬場の芝コースで行われたレースの映像を観ればわかりますが、札幌競馬場は小回りとしてはカーブが緩いため、コーナーをより長く走ることになるコースが特徴です。最後の直線が短いためにどうしても3〜4コーナーからペースが上がり、器用さが求められるのは言うまでもありません。洋芝の適性があることに加えてコーナーを素早く走れる適性も求められます。

 

レース展開

クロコスミアとノットフォーマルが逃げ馬の候補で、後者は前走控えて味が出なかったことを考えると鞍上の江田照騎手が強引にハナを主張する展開が濃厚に……。クロコスミアは揉まれさえしなければ2番手でもOKの馬なので、1コーナーまでにノットフォーマルがガンガン飛ばして行くようなら先に行かせる公算が大です。問題は出脚がそれほど速くないノットフォーマルがクロコスミアの前に出られるかが難しいところで、競り合うような形で1コーナーに入ると2頭が思わぬハイペースで飛ばして行ってしまうことも……。早目に外へ出したいアエロリットがこのペースに巻き込まれるようだと先行勢は苦しくなりますね。

札幌の開幕週はほぼ例年並みの時計ですが、エアレーション作業が実施されていたからか極端なイン有利になっているわけではなく、ペースが流れれば外差しも利くコンディションです。

 

◎シャルール 5歳牝馬

父:ゼンノロブロイ

母:グレイトフィーヴァー(母父:カルドゥン)

厩舎:松永幹夫(栗東)

騎手:四位洋文

シャルールは4頭のオープン馬を輩出した名繁殖グレイトフィーヴァーから確かな競走能力とピッチ走法を受け継ぎました。この小気味よいピッチ走法は東京や外回りコースでパフォーマンスを落としてしまう反面、小回りコースでは大きな武器になります。昨年のクイーンSで2着と好走しているように「洋芝+小回り」はこの馬にとってはベストの条件。

いかにも父ゼンノロブロイのHalo的な機動力を活かした先行粘り込みのレースがこの馬の好走パターンで、ここはインのポケットに入れる組み合わせ。四位騎手は内枠であればきっちりと位置を主張できますから、内枠に入ったのは願ったり叶ったりです。昨秋から凡走を続けていますが、ここ札幌で今後のきっかけをつかむような好走を期待します。

 

ピッチ走法で小回り向きの馬をピックアップ

シャルールに◎を打ったとなると、ピッチで小回りを捲れる馬をピックアップしたいところです。以前、中山牝馬Sを予想するときに今回出走するトーセンビクトリーとクインズミラーグロについては記事を書いたので、下記を参照して下さい。

シャルールの中山牝馬Sーー内回りであれば高いパフォーマンスを発揮できる - ずんどば競馬

△クインズミラーグロ
△トーセンビクトリー
△アドマイヤリード

アドマイヤリードも本質的には小回り向きの差し馬だと考えているので、ここは拾っておきます。

△マキシマムドパリ

マキシマムドパリはコースや距離を問わず、どこで走ってもそこそこの好走を見せるので、ここでもピック。

△ハツガツオ

大穴枠で。クロコスミア、ノットフォーマルにアエロリットが加わってかなりペースが流れれば後方でのんびりと追走しているハツガツオがジリジリと伸びてくることも。この馬も本質的には小回りコースが合っています。

 

その他の有力馬について

アエロリットは能力の違いであっさりと先行押し切りのレースをしてしまうかもしれないものの、ここは枠順が微妙になりました。アドマイヤリードと反対の枠なら良かったのですが……。それと、どうしてもわざわざ札幌で走らせる意図がよくわからないので、その点も「?」がつきます。

クロコスミアはステイゴールド産駒ながらストライドもそこそこ伸びるので、本質的には直線の長いコースでゆったりと逃げたいタイプ。今回はノットフォーマルという同型もいることから割り引きます。

パールコードは中内田厩舎だけに応援してはいても、今回は枠が外過ぎるのが……器用な馬なので小回りそのものは合います。ただ、中山牝馬Sのようになし崩しに脚を使ってしまいそうな枠に入ったので……。

 

買い目

◎シャルール→△各馬への馬単と◎を軸にした3連複フォーメーションで。

 

馬単

3→4. 1. 12. 6. 5

 

3連複

1軸目:3

2軸目:4. 1. 12. 6. 5

3軸目:4. 1. 12. 6. 5

 

まとめ

実績のある牝馬が集まり、近年のなかでもかなりのハイレベルな争いになる今年のクイーンS。どのような結末が待ち受けているのか、今からレースが楽しみですね。皆様にとっても素晴らしいレースになりますように。

 

以上、お読みいただきありがとうございました。