【札幌競馬場8月26日(土)】の特別4レースをドーンと予想ーー積丹特別、WAJS、ニセコ特別

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JRAは現在、6週間におよぶ新潟・小倉・札幌の3場所開催。札幌競馬場はWAJSが開催され、海外の名手とJRA、地方騎手がその腕を競います。26日(土)、27日(日)にWAJSは合わせて4鞍が組まれ、それぞれの着順によるポイント制で順位が決まる仕組み。26日に組まれた2鞍はともに芝で、スピード感あふれるレースを期待しましょう。

今回の記事では8月26日(土)、札幌競馬場で行われる積丹特別、WAJS第1戦、WAJS第2戦、ニセコ特別の特別4レースをドーンと予想していきます。

 

8月26日(土) 札幌競馬場の特別戦

8月26日(土)、札幌競馬場の特別戦はWAJS開催とあって4鞍が組まれました。10Rと11RがWAJSの第1、2戦となります。12Rがダート1700m戦で、残りの3つは芝のレース。名手たちの手綱さばきをたっぷりと堪能する1日になりますね。胸がドキドキするような白熱のレースを期待しましょう!

 

9R   積丹特別 3歳以上500万下 芝2600m

10R WAJS 3歳以上1000万下 芝1200m

11R WAJS 3歳以上1600万下 芝2000m

12R ニセコ特別 3歳以上500万下 ダート1700m

 

WAJSは公平さを保つため出走馬をA〜Dのランクに振り分けてから抽選を行います。M・デムーロやC・ルメール騎手といった外国人騎手が日本で通年騎乗するようになったとはいえ、海外のジョッキーがどっと集結するようなレースはなかなかありません。

素晴らしい技術をもった騎手たちが集まってのレースだけに、各馬しっかりと折り合いスローペースになるのが基本。ただし、3〜4コーナーから各馬が仕掛けての直線勝負となることが多く、小回りを俊敏に捲れる馬をピックアップしたいところです。

それでは1レースずつ見ていきましょう。

 

9R 積丹特別 3歳以上500万下 芝2600m

J・モレイラ、M・デムーロ、C・ルメール、そして戸崎、田辺、武豊騎手などが不在のレース。リーディング上位が福永騎手だけとあって、ここは少頭数でも「波乱」が十分にあるメンバー構成となりました。

逃げ馬が不在のレースで、先行馬が人気の中心。スローになるだろうと思われているレースほどそこそこペースが流れることがあり、ここは3コーナーから思い切って捲れる馬か、インからスルスルと前々へポジションを押し上げられる馬を狙いたいところです。

 

◎ナンヨーテンプル 5歳牡馬

久しぶりに内枠をゲットしました。3コーナーからペースの上がるレースに向き、中団のインからロスなく前々へ押し上げることができればここでも。しっかりとペースを作る逃げ馬が不在で、外枠に入ったエール、ラッシュアワー、フォーラウェイと捲りたい馬も揃い、各馬が外へ外へと進路を取るときに内をスルスルと抜けて来られるのはこの馬。前日時点で最低人気ですから、前が詰まるのをおそれずにインにこだわったレースができれば2、3着に入る可能性は十分にあります。

 

◯ラッシュアワー 4歳牡馬

外から一気に捲る候補の1頭。先週の札幌記念のレースを観ても、ラッシュアワーのようなレースをする馬に向いた馬場。札幌は週中にもまとまった雨量があり、タフな馬場でもOKな馬を狙いたく、外からグイグイと押し上げられるこの馬が傾向にぴったりと当てはまります。先行馬が少ないため、道中でスムーズに押し上げられる外枠に入ったのもプラス。混戦模様をドカンと捲るレースを期待しての◯です。

 

▲フォーラウェイ 4歳牡馬

外捲り候補の2頭目。父スズカマンボ×母父ラムタラですから、小回りの長距離戦を一気に捲りたい馬です。気性的に難しいところもあり、少頭数の大外枠は歓迎。タイミング良く捲ることができれば……。ラッシュアワー、エールの外枠2頭が3コーナーあたりで外からグイグイと動くため、仕掛けが遅れなければ。◯か▲はほぼ同じような力のもち主でどちらを上位にとるのかは悩ましいですね……。馬場が予想以上に荒れているようなら、フォーラウェイを上げたいところ。

 

その他の△候補として

△エール

外捲り候補の3頭目。この外枠の3頭がどのタイミングで動くのかによってレースの結果が変わります。

△エクセレントミスズ

イン差し候補の1頭。このレースはガラリとインが空くはずでそこを突っ込めれば。

△ホウオウドリーム

イン差し候補の2頭目。福永騎手であればソツなく内を差して来れるはず。

 

買い目

◎から印の各馬への馬連を。

 

馬連

2 - 9. 11. 10. 8. 3

 

10R WAJS 3歳以上1000万下 芝1200m

マイネルパラディの中野省吾騎手とサルドナのM・デムーロ騎手が上位人気を争うレース。札幌競馬場の芝コースは「良」発表ですが、週中に降った雨量を考えるとおそらく先週と似たタフな馬場。時計がかかってもOKなパワー型の馬を狙いたいところです。

ピュアな逃げ馬が不在+全馬が斤量増という難解なレース。重い斤量を背負っても好走していて、パワー型の馬を探します。

 

◎ヴァッフシュテルケ 6歳牡馬

今夏57kgで500万下を勝ち上がったように重い斤量を背負うのはOK。父ダイワメジャー×母父アイネスフウジンですから時計のかかるタフな馬場もプラス。豪州の女性ジョッキー、マリヨン騎手がどのような手綱さばきを見せてくれるのかも注目で、インから馬群を割れるようなレースができれば……。前日時点でかなり人気が薄いのでここから。

 

◯ラホーヤビーチ 5歳牝馬

タフな馬場で好走するタイキシャトル産駒の逃げ馬。それだけで食指が動きます。6枠に入ったので、まず「逃げられるか」が鍵。番手でも競馬ができますが、このメンバーであれば逃げるのがベスト。クラストゥス騎手がスタートを決めて、スローに落とさずにしっかりとペースを作れれば逃げ切りも。下手にペースを緩めるとこれだけの騎手が集まっていますから、捲り差しの餌食になってしまうのでポイントはそこだけ。

 

その他の△馬として

△パラダイスガーデン 5歳牝馬

内をスムーズにさばくか、タイミングよく外に出して捲れれば好走の可能性も十分に。福永騎手の腕が試される1戦になります。

△サルドナ 4歳牝馬

M・デムーロ騎手がスタートを決められれば好位のポジションを取りきれるはずで、もっともスムーズにレースの流れに乗れそうな1頭。中内田厩舎+デムーロ騎手は好相性の組み合わせですから、このコンビは強力。人気ですがマイナスが少ないので△の印に。

 

マイネルパラディ+中野省吾騎手について

地方競馬に所属する中野騎手はモレイラ騎手のようにしなやかな身体で馬に負担をかけない騎乗が魅力の騎手。レースの流れ、馬場コンデションの読みなどにも優れており、その手綱さばきには注目が集まります。ただ、それほど積極的に前々へ付ける騎手ではなく、この枠だとマイネルパラディは先行勢の後ろに付ける形になりそうです。この馬はビュンとした脚が使えないので、中団からスマートに差すような競馬だと届かないおそれが……。中野騎手はコーナリングや捲りの技術は一級品とは言え、泥臭く追って追って味のある騎手ではなく、そのあたりがどう出るか……。JRAの競走で、スマートに勝ちたいという気持ちが強く出てしまうと空回りの可能性も……。

 

買い目

マリヨン騎手のお手並み拝見というレースで、◎の単勝と◎◯△への馬連を。

 

単勝

1

 

馬連

1 - 10. 4. 2

 

11R WAJS 3歳以上1600万下 芝2000m

ケンホファヴァルトとクロコスミア、トミケンスラーヴァの逃げ争いをどの馬が外から捲るのかというレース。10Rと同じようにパワーに優れ、重い斤量もOKの馬を狙います。

出馬表を見た瞬間に◎は決まりました。コース、距離、枠順、馬場、そしてレース展開とすべてが揃ったハツガツオに◎を。

 

◎ハツガツオ 6歳牝馬

昨年のWAJSを斤量56kgで3着。上りのかかるレースに向いた馬で、外目をスムーズに押し上げられれば好走の可能性が高まります。ここ3走は重賞やオープン特別を走り、それほど大きな着差を付けられてはいません。自己条件に戻ったの小回りコースですから、ここは力が入る1戦。

クロコスミア、ケンホファヴァルトの逃げ馬と前々でさばきたい先行馬が揃い、福永騎手が強気に外から捲れればここはチャンス。昨年、WAJSを勝ったメイクアップのような外からの捲りが打てれば頭まで突き抜けて来れるはず!

 

◯ベルニーニ 8歳馬場

小回りを器用に捲る脚に優れ、ベストパフォーマンスは今年の2月小倉の1800mで2着と好走したレース。この時の1着馬は新潟大賞典を勝ったサンデーウィザードですから、ここでも力は足ります。

時計のかかるタフな馬場もOKで、武豊騎手が外からスムーズに捲れれば好走のチャンスも十分です。福永騎手と武豊騎手の馬連で万馬券になるとは……WAJSならではですね。

 

その他の馬について

◎と◯以下の馬については混戦模様で難解。当日の気配を見て、リーディング上位のジョッキーへ◎と◯からの馬連を。逃げ・先行馬は軽視の方向で。

 

買い目

まずは◎と◯の単勝、◎◯の馬連を。その他については当日のパドックを見てから。

 

単勝

9. 13

 

馬連

9 - 13

 

12R ニセコ特別 3歳以上500万下 ダート1700m

モレイラ騎手のレイダー、ルメール騎手のリヴァイアサンの1、2番人気に原田和騎手のモルゲンロートが3番人気で挑む1戦。う〜ん、この3頭はいずれも4コーナーで先頭に立って押し切りたい馬たち。それが内枠に固まり、ポジション取りがなかなか難しい……。おそらく外からグロリアスメーカーがハナを切りに行き、これら3頭がスムーズに外へ出せるのかがまず第一の問題点。

このなかでもっともスムーズにレースができるのは逃げるグロリアスメーカーと大外枠に入ったメイショウイッポンの2頭。前者は上手く先手が取れれば、内に人気馬たちを押し込めることができるので、捲らせないようなペースで逃げられるのなら。後者は砂をかぶらずにスムーズに3コーナーからポジションを押し上げられるはずで、そこに期待がもてます。

 

◎グロリアスメーカー 4歳牝馬

札幌競馬場はダートは「重」。最終レースまでにどこまで乾くかにもよるものの、城戸騎手が押して押して主張すれば内の各馬は控えるはずで、上手くインに3頭を閉じ込めることができれば逃げ切りも……。上位人気3頭ともにタイミングよく動きたいはずですが、それを封じることができれば単勝も。

先行馬が揃って前が速そうなメンバーだけに、「だからこそ」逃げ馬を◎に。

 

◯メイショウイッポン 3歳牡馬

「いかにも」好走しそうな3歳馬。人気の3歳馬レイダーとリヴァイアサンとそれほど大きな力差を感じず、この枠であればスムーズに好位の後ろが取れる組み合わせ。重馬場でペースが速くなれば父メイショウサムサン×母父ブライアンズタイムの「高速」捲りが利くはずで、内で包まれている人気馬を尻目に「あっ」と驚く好走を期待します。

 

買い目

上位人気の3頭がちょろっと2、3着に入線してもおかしくないので、ここは◎と◯の単勝と◎◯の馬連1点で。

 

単勝

6. 12

 

馬連

6 - 12

 

まとめ

皆様にとっても素晴らしいレースになりますように。

以上、お読みいただきありがとうございました。