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GⅡセントライト記念('17年)は重馬場の鬼・マリアライトと4分の3同血のストロングレヴィルに◎をーー予想

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9月18日(月・祝)、変則3日間開催の中山最終日は、メインレースに菊花賞トライアルのGⅡセントライト記念が組まれています。皐月賞馬アルアインが関東圏のトライアルのここに出走。ラジオNIKKEI賞を勝ったセダブリランテスの回避によって、皐月賞馬が単勝1倍台の圧倒的な支持を集める1戦。

台風18号によって雨の影響を受けた日曜日の中山競馬場は、18日も大幅に馬場が回復することはない見込み。雨が降り止んでから芝がどこまで回復するのかは不透明なものの、セントライト記念は時計のかかる馬場でのレースとなる可能性が高いと言えます。

 

アルアインは好走できるのか?

皐月賞馬のアルアインは、関西馬ながら長距離輸送のあるセントライト記念に出走。池江寿調教師は関西の厩舎にもかかわらず、なぜか積極的にこのレースへ管理馬を使ってきます。過去に出走した池江寿厩舎の管理馬の成績は以下の通りです。

 

セントライト記念に出走した池江寿厩舎の管理馬

着順 人気 馬 名
2016 9 7 プロフェット
2015 5 3 ベルーフ
7 1 サトノラーゼン
2014 2 2 トゥザワールド

(*2014年は中山ではなく新潟競馬場の代替開催)

池江寿厩舎はここ3年連続でセントライト記念に管理馬を出走させています。その理由は、それぞれの馬のコース適性に合わせて出走の判断をしているから。2016年のプロフェットと15年のベルーフは中山芝2000mのGⅢ京成杯の勝ち馬ですし、ダービー2着のサトノラーゼンはコーナーをスムーズに回れる器用さのある馬です。

GⅡ神戸新聞杯の行われる阪神芝2400m外回りよりも中山芝2200mに適性のある馬であれば、セントライト記念へ出走させるのが池江寿調教師の方針なのでしょう。

 

レースの使い分け

アルアインは今秋から主戦をC・ルメール騎手に替え、セントライト記念に出走します。神戸新聞杯はルメール騎手がダービー馬のレイデオロに乗ること、そして同厩舎の期待の3歳馬サトノアーサーが出走予定とあって、「レースの使い分け」という側面もあるはずです。

 

アルアインの不安点

アルアインの心配点は3つあります。それでは1つずつ見ていきましょう。

 

1. 重馬場

アルアインは今年のGⅢシンザン記念で重馬場を経験しています。このレースでは直線を向いて伸びかかったところで騎手が立ち上がってしまうほどの大きな不利を受けての6着。走るフォームからは重馬場をこなせると思うものの、高いスピードを長い距離にかけて維持できるこの馬の長所を考えるとやや心配な点です。

 

2. 池江寿厩舎は凱旋門賞に向けてサトノダイヤモンドが海外に遠征中

池江寿厩舎の看板馬サトノダイヤモンドは現在、凱旋門賞出走に向けてフランスに滞在しています。日本の期待を背負う遠征とあって、池江寿厩舎のリソースがサトノダイヤモンドに割かれることは間違いありません。そのため、国内のレースに出走するアルアインがしっかりと仕上がっているのかは心配な点の1つ。

これについては週中の展望記事で詳しく書きましたので、よければそちらをご覧下さい。

池江泰寿厩舎はフランス遠征で国内の成績を落とすのか?ーーアルアインのGⅡセントライト記念 - ずんどば競馬

 

3. ルメール騎手は馬群を割るのがお好き?

ルメール騎手は折り合いが絶妙で、馬をスッと(ストレスをかけることなくスムーズに)動かせるのが長所。そのため、4コーナーから直線にかけて馬群を割ることを好みます。

アルアインはディープインパクト産駒ながらキレる脚はソコソコで、長く良い脚を使えるのが武器ですから、3〜4コーナーからスピードを上げて捲るのがベストのタイプ。逃げ馬をマークして2、3番手に付けての先行押し切りであれば問題はないとは言え、4枠から馬群に包まれるようなポジションでの追走だと脚を出し切れるのかは不安な点ですね。

 

アルアインのセントライト記念は?

不安点を3つ挙げたものの重箱の隅をつつくようなものですし、このメンバーではあきらかに格上の存在。ノーザンファーム生産馬ですから、休養明け初戦の仕上げに関しても問題はありません。

父ディープインパクト×母ドバイマジェスティから産まれたアルアインは自身が強いクロスをもたないアウトブリードの配合のため、成長力は抜群で一夏を越してさらにパワーアップしていることが考えられます。重馬場を克服できるようなら、ここでも好走の可能性は十分です。

 

クラシックは社台系ファーム生産馬が好走

クラシック路線のレースは、日本を代表する馬産グループの「社台系ファーム」産馬が活躍することでも知られています。セントライト記念もこの傾向が当てはまるレース。過去5年、セントライト記念の1〜3着馬の生産牧場は以下の通りです。

 

セントライト記念の1〜3着馬の生産牧場(2012〜16年)

着順 人気 馬 名 生産牧場
2016 1 1 ディーマジェスティ 服部牧場
2 2 ゼーヴィント ノーザンファーム
3 3 プロディガルサン ノーザンファーム
2015 1 6 キタサンブラック ヤナガワ牧場
2 9 ミュゼエイリアン 社台ファーム
3 10 ジュンツバサ ノーザンファーム
2014 1 1 イスラボニータ 社台コーポレーション白老F
2 2 トゥザワールド ノーザンファーム
3 10 タガノグランパ 新冠タガノファーム
2013 1 3 ユールシンギング 社台ファーム
2 5 ダービーフィズ 社台ファーム
3 6 アドマイヤスピカ ノーザンファーム
2012 1 1 フェノーメノ 追分ファーム
2 14 スカイディグニティ 大栄牧場
3 4 ダノンジェラート ノーザンファーム

「クラシックは社台グループの運動会」と揶揄されるのも致し方なし、というほどの成績。ノーザンファームを赤色、その他の社台系ファームを青色でマークしました。非社台系ファーム生産馬は1〜3着に来たとしても1頭だけなので、ここがセントライト記念を予想をする上での入口になります。これについては週中の展望記事に詳しく書きましたので、よければそちらをご覧下さい。

3歳クラシック路線はノーザンファームが中心ーーローズSとセントライト記念 - ずんどば競馬

社台コーポレーション白老ファーム生産のセダブリランテスとチャロネグロが回避したため、セントライト記念に出走する社台系ファーム生産馬は6頭。◎はここから選出します。

 

ノーザンファーム

アルアイン

サトノクロニクル

ミッキースワロー

 

社台ファーム

インペリアルフィズ

スティッフェリオ

 

社台コーポレーション白老ファーム

ストロングレヴィル

 

重馬場に適性のある馬をピックアップ

中山競馬場は17日(日)の最終レースの時点で重馬場のまま。明日、カラリと晴れて馬場が回復したとしても、先週のような時計の速い決着は望めそうになく、重馬場適性のある馬をピックアップしたいところです。先に挙げた社台系ファーム生産馬のなかから「重馬場に適性」のある馬を探してみましょう。う〜ん、1頭とても魅力的な馬がいました!

 

ストロングレヴィル 3歳牡馬

父:ハーツクライ

母:アドマイヤダンサー(母父:エルコンドルパサー)

厩舎:堀宣行(美浦)

母アドマイヤダンサーは、マリアライトやクリソライト、リアファルなどの活躍馬を産んだ名繁殖牝馬クリソプレーズの全姉。道悪のコンディションで行われた昨年の宝塚記念で、ドゥラメンテやキタサンブラックといった強力牡馬を差し切ったマリアライト(父ディープインパクト)は「重馬場の鬼」でした。祖母キャサリーンパーは日本で多くの活躍馬を出しており、この牝系は総じて「重」巧者が多く出ているのも特徴の1つ。

ストロングレヴィルは父がハーツクライですから、マリアライトと4分の3同血でパワーとスタミナに優れた中長距離馬。ハーツクライ×エルコンドルパサーだとどうしても完成は遅めになります。今春、堀宣行調教師が新馬戦を勝ち上がったばかりのこの馬を、GⅡスプリングSに挑戦させた(結果は8着)ようにもともと素質を買われていました。前走の500万下はティータン騎手が乗っての5着ですからノーカウントでOKで、むしろ石橋脩騎手への乗り替わりは大きなプラスです。

K・ティータン騎手からの乗り替わりは好成績?ーーGⅡセントウルS('17年)のアドマイヤゴッドはどうなのか? - ずんどば競馬

マリアライトが阪神芝2200m内回りコースのGⅠを勝っているように、母父エルコンドルパサーのパワーと母系に入る重厚なキレのRivermanの血で小回りコースをパワーで捲るのが得意な牝系。ストロングレヴィルにとって中山芝2200mはコースとしてはずんどばですし、外目からスムーズにポジションを押し上げての捲り勝負にもち込みたいので、外枠は願ってもない枠と言えます。

 

予想

重馬場適性と中山の芝をパワーで捲れるストロングレヴィルの◎はスンナリと決まりました。残るは相手です。もちろん、先に挙げた社台系ファーム生産馬は相手としてピックしますが……。ノーザンファーム生産の3頭、アルアイン、サトノクロニクル、ミッキースワローはすべて上位人気の馬なので、積極的に買いたいかと言われると「?」がつきます。それなら、重馬場の適性は未知でも時計のかかる「洋芝」で好走した素質馬スティッフェリオを◯に。この馬については週中の記事で詳しく解説を書いているので、よければそちらをご覧下さい。

スティッフェリオはしなやかで美しいフォームと魅力的な血統をもつ好素質馬ーーセントライト記念の展望 - ずんどば競馬

◎ストロングレヴィル

◯スティッフェリオ

これなら、「わぉー!」という配当も期待のできる2頭。それでは、非社台系ファーム生産馬からはどの馬をケアすればよいのでしょうか?

 

非社台系の生産馬であれば皐月賞かダービーでの掲示板内の実績をもつ馬

2013年、14番人気で2着に好走したスカイディグニティは生産は大栄牧場ですが、馬主は社台系の「GⅠレーシング」でした。この馬は育成の段階では追分ファームを使えたので、準社台系と言ってもOKです。また、セントライト記念2着後に、菊花賞2着→有馬記念5着とGⅠでも活躍したような実力馬。

残りの3頭は16年のディーマジェスティが皐月賞1着→ダービー3着、15年のキタサンブラックが皐月賞3着、14年のタガノグランパがダービー4着と春のクラシックで掲示板内の実績をもっていた馬です。今回のレースでこれに当てはまるのは皐月賞4着のクリンチャーのみ。というわけで△で拾うとすればこの馬だけでしょうか……。

 

買い目

◎ストロングレヴィル、◯スティッフェリオを除くと、△候補のアルアイン、サトノクロニクル、ミッキースワロー、クリンチャーはすべて上位人気の馬になってしまい、人気薄の△はインペリアルフィズの1頭のみ。う〜ん、買い目を組むのが難しいですね。

 

馬連

ストロングレヴィルからスティッフェリオとインペリアルフィズ、クリンチャーの3頭への馬連を。

13 - 15. 11. 4

 

3連複

ストロングレヴィルとスティッフェリオの2頭を軸にして、△へ流す3連複を。

(13. 15)- 2. 4. 5. 7. 11

 

まとめ

ローズSは雨がまったく降らずにレースは良馬場で行われましたが、セントライト記念はさすがに道悪のコンディションが残ると決め打ってこの買い目で。皆さまにとっても素晴らしいレースになりますように。

 

以上、お読みいただきありがとうございました。