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七夕賞は5年連続で2桁人気の馬が好走、今年も高配当が出るのか?ーーレース展望('17年)

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夏の福島開催の名物ハンデ重賞「GⅢ七夕賞」は、毎年2桁人気の馬が馬券圏内(3着以内)に入ってくることで有名な「荒れる」レース。今年は12頭と少頭数で争われることから、これまでのような人気薄の好走があるのかは「?」がつくものの、荒れる重賞らしい混戦模様のメンバーが揃いました。

今回の記事では、これまで2桁人気で七夕賞を好走した馬の特徴から、今年の出走馬のなかで当てはまりそうな馬を探してみます。

 

5年連続で2桁人気馬が好走した七夕賞

七夕賞(福島芝2000m)は'12年の14人気1着アスカクリチャンから昨年の11人気3着オリオンザジャパンまで、5年連続で2桁人気の馬が馬券圏内に好走しています。

馬 名 歳性 着順 人気 単勝
16 オリオンザジャパン 6騸 3 11 27.5
15 マデイラ 6牡 3 16 213.4
14 ニューダイナスティ 5牡 2 10 26.3
13 タガノエルシコ 8牡 3 14 46.2
12 アスカクリチャン 5牡 1 14 54.4

2桁人気で好走した5頭の内、'16年のオリオンザジャパンと'14年のニューダイナスティの2頭は、単勝オッズが20倍台ですから「ノーチャンス」と競馬ファンに思われていたわけではありませんでした。

この中でもひときわ輝きを放っているのは単勝オッズ200倍超で激走した'15年のマデイラ。オープンに上がってから1年以上掲示板に載れない競馬が続きましたが、最低人気で出走した七夕賞で3着。この馬の好走を見抜くのは……かなり難解な結末でしたね。

アスカクリチャンとタガノエルシコの2頭も単勝オッズ50倍前後の馬で、これらをピックアップするのもなかなかに難解です。

それでは、この好走した5頭に共通点はあるのでしょうか?

 

5頭の共通点は?

この2桁人気の5頭すべてに共通するものはあるのでしょうか?

 

前走とその成績

馬 名 着順 前走レース コース
オリオンザジャパン 4 OPアハルテケS 東京ダ1600m
マデイラ 10 OP福島民報杯 福島芝2000m
ニューダイナスティ 10 OP仁川S 阪神ダ2000m
タガノエルシコ 8 OP米子S 阪神芝1600m
アスカクリチャン 10 GⅢ東京新聞杯 東京芝1600m

アスカクリチャン以外はすべて前走はオープン特別を敗退して七夕賞へ臨んでいます。距離は1600〜2000mで芝とダートは問いません。オリオンザジャパンだけは前走で掲示板内ですが、その他は大きく負けているのが特徴。

 

枠順と斤量、レースの通過順位

馬 名 枠番 斤量 通過順位
オリオンザジャパン 6枠12番 53kg 14 - 15 - 15 - 9
マデイラ 4枠7番 52kg 3 - 4 - 5 - 2
ニューダイナスティ 2枠4番 55kg 9 - 9 - 8 - 7
タガノエルシコ 1枠2番 55kg 9 - 9 - 9 - 12
アスカクリチャン 3枠6番 55kg 4 - 5 - 5 - 5

昨年のオリオンザジャパンは6枠と外目でしたが、それ以外の4頭はすべて4枠よりも内に入っていました。斤量は52〜55kgの範囲で、56kg以上の斤量を背負う2桁人気の馬の好走はナシ。

通過順位(脚質)を見ると、先行馬が2頭、差しが2頭、追い込みは1頭と大きな偏りはありません。先行馬であれば単勝オッズ50倍以上を狙いたいところですね。

 

血統

七夕賞は5代血統表のなかにNijinskyをもつ人気薄の馬が好走すると言われます。2桁人気で好走した馬すべてがNijinskyの血をもっているもっているわけではありませんが、単勝オッズによって買える馬なのかを判断可能です。

馬 名 Nijinsky
オリオンザジャパン ナシ クロフネ
マデイラ 母母母父 クロフネ
ニューダイナスティ ナシ ディープインパクト
タガノエルシコ 母父母父 マヤノトップガン
アスカクリチャン 母母父父 スターリングローズ

Nijinskyをもたない2頭は単勝オッズが20倍台のオリオンザジャパンとニューダイナスティです。このことから、単勝オッズが40倍以上でNijinskyもちならチャンスも……。また、ここ2年はクロフネ産駒が人気薄で好走していることがわかります。

 

5頭すべての共通する点はナシ

過去5年、2桁人気で好走した5頭のすべてに共通する点は見つけられませんでした。ただ、今年は出走頭数が12頭と少ないことから、2桁人気は10〜12番人気まで3頭しかいないので、上記を参考に1頭ピックアップできればOKです。

 

人気薄として好走する可能性がある馬をピックアップ!

10〜12人気のなかから好走する可能性のある1頭をピックアップしてご紹介します。

 

フェイマスエンド 6歳牡馬 斤量54kg

父:シルクフェイマス

母:シルキーウィズ(母父:エンドスウィープ)

厩舎:鮫島一歩(栗東)

昨年末のGⅢチャレンジC(阪神芝1800m)13着以来、7ヶ月の休み明けとなるフェイマスエンド。もともと期待の高かった馬で、昨年はドバイシーマクラシックなどに登録していたほどです。

先行して粘り込むのがもっとも得意とする戦法で、マデイラやアスカクリチャンなど単勝オッズが50倍を超えていた馬の脚質にぴったりと当てはまるのは強気になれます。また、父母父がCearleonがあり、Nijinskyを5代血統表のなかにもっているのは七夕賞の好走馬と合致します。

7ヶ月の休み明けというのは気になるものの、きっちりと外厩での調整がされており2桁人気馬のなかではもっとも期待をしたい1頭です。

 

2桁人気馬ではないものの、気になる2頭

今年の七夕賞は12頭とフルゲートを割ってしまったため、例年のように2桁人気にはいかないまでも下位人気馬の好走が考えられます。そのため、気になる2頭をご紹介。

 

パドルウィール 6歳牡馬 斤量54kg

父:クロフネ

母:レストレスハート(母父:サンデーサイレンス)

厩舎:中尾秀正(栗東)

前走GⅢエプソムC18着から七夕賞で参戦するパドルウィール。手堅い先行力が最大の武器で、昨年末に行われたGⅡ金鯱賞は2番手からしぶとく粘りヤマカツエースの2着に好走しました。

父クロフネ×母父サンデーサイレンスは、ここ2年2桁人気で好走しているオリオンザジャパン、マデイラと同じ配合です。前走は落鉄によって力を発揮できなかったことから、斤量の54kgで巻き返したいところでしょう。

この馬は気性的にレースに集中できるかが好走の最大のキーになります。内枠から急かすことなく好ポジションを取れればチャンスも……。

 

バーディーイーグル 7歳牡馬 斤量53kg

父:ブライアンズタイム

母:ホームスイートホーム(母父:Seeking the Gold)

厩舎:国枝栄(美浦)

父が小回りを捲るパワーとスタミナに優れたRoberto直仔のブライアンズタイムで、母系はSeeking the Goldとスピード+パワー系マイラーだから福島2000mはずんどばな舞台です。また、母母母メイプルジンスキーの父がNijinskyとあって、七夕賞の血統的なレース傾向にもバッチり合います。

昨年の七夕賞でも期待をしましたが、大外をブン回しての7着でしたから、今年はインにこだわったレース運びができればチャンスも十分に。前走のエプソムCを5着と好走したことで、思った以上に人気になってしまいそうなのがネックですが……。

 

まとめ

例年はフルゲートが揃って2桁人気の馬の好走のある七夕賞ですが、今年は12頭と落ち着いた出走頭数になりました。

6年連続の2桁人気の好走があるのか、穴党にとっては目が離せない1戦になりますね。皆様にとっても気になる馬は見つかりましたでしょうか?

 

以上、お読みいただきありがとうございました。

 

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