6月28日(水)、帝王賞(JPNⅠ)が大井競馬場ダート2000mを舞台に行われます。春の中距離ダート・チャンピオンを決める1戦は、JRAから7頭と地方所属9頭のフルゲート16頭が顔を揃えました。「地方交流重賞」の上半期を締めくくる春のダート・グランプリはどの馬が栄冠をつかむのでしょうか?
今回の記事では、JRAからの出走馬7頭を解説します。
JRAからの出走馬
'17年帝王賞は7頭のJRA所属馬が出走します。内枠から順に出走馬は以下の通りです。
1枠 2番:アウォーディー 7歳牡馬
2枠 3番:ケイティブレイブ 4歳牡馬
3枠 6番:アポロケンタッキー 5歳牡馬
4枠 7番:オールブラッシュ 5歳牡馬
5枠10番:クリソライト 7歳牡馬
6枠11番:ゴールドドリーム 4歳牡馬
8枠15番:サウンドトゥルー 7歳騸馬
それでは1頭ずつ見ていきましょう。
アウォーディー 7歳牡馬
父:ジャングルポケット
母:ヘヴンリーロマンス(母父:サンデーサイレンス)
厩舎:松永幹夫(栗東)
騎手:武豊
5歳の秋にオークランドRCT(3歳以上1600万下 阪神ダート1800m)を快勝し、芝からダート路線に転向。その後は昨年のJBCクラシック(GⅠ 川崎ダート2100m)まで6連勝を飾り、中距離ダート路線の主役の座に着きました。
中央GⅠ初制覇を目指したチャンピオンズC(中京ダート1800m)は直線で力強く抜け出したものの、後方から鋭く脚を伸ばしたサウンドトゥルーに差し切られての2着。続く年末のダートのグランプリ東京大賞典(GⅠ 大井2000m)もアポロケンタッキーに差されての2着と勝利を上げることはできませんでした。
前走のドバイワールドCは'16年の「ワールドベストホース」に選ばれたアロゲート(4歳牡馬)の圧巻の走りに離されての5着と敗れましたが、出走した日本勢のなかでは最先着と力のあるところを見せています。
血統
父ジャングルポケット、母ヘヴンリーロマンスともに東京の芝GⅠを勝っており、アウォーディーも目黒記念4着と芝で好走した実績をもっています。
地方交流重賞6方の半妹アムールブリエ(父:Smart Strike)、アメリカのクラシック3冠を完走した半弟のラニ(父:Tapit)とアウォーディーの妹弟はダートで活躍。
母のヘヴンリーロマンスはどのような種牡馬を配してもパワー型の仔を産む名繁殖牝馬で、これは母系のSadler's Wells×Ribotと欧州の重厚な血が入るためでしょう。英愛リーディングサイアーに14回輝いた大種牡馬Sadler's Wellsは日本の速い芝への適性がなく、直仔には活躍馬がほとんどいませんが、そのパワーとスタミナは子孫へと受け継がれています。
アウォーディーもパワー型で速い脚に欠けるタイプ。ダートが合っているというよりもパワーとスタミナを求められるレースで強さを発揮する馬です。
帝王賞に向けて
海外遠征帰り初戦とあって、体調が整っているのかはひとつのポイントです。同厩舎でドバイワールドCに参戦した半弟ラニは海外遠征の疲れを見せず、既に国内で2走していることから大きな問題はないとは思いますが……。
最大の不安点はやはりこの最内枠という枠順です。ひとつ外にケイティブレイブ、4枠にオールブラッシュと逃げ・先行馬が内に切れ込んでくることが想定され、インに閉じ込められてしまうと速い脚に欠けるアウォーディーは昨年のチャンピオンズCや東京大賞典のように足元をすくわれる可能性があります。
逃げ・先行馬を先に行かせて早目に外へと誘導できるかどうかがポイント。また、早目に先頭に立つとソラを使うことから、抜け出すタイミングも重要になります。
ケイティブレイブ 4歳牡馬
父:アドマイヤマックス
母:ケイティローレル(母父:サクラローレル)
厩舎:目野哲也(栗東)
騎手:福永祐一
ケイティブレイブはGⅠジャパンダートダービー(大井2000m)でゴールドドリームに先着する2着、3歳限定の「出世レース」レパードSもグレンツェントの2着と、ハイレベルと言われるダート路線の4歳世代の中でもトップクラスの実力馬です。
今年はフェブラリーS6着、平安S5着と中央のダート重賞では今一歩の競馬が続いています。前走の平安Sはハイペースを4コーナー先頭の積極的なレース運びでの5着。素質馬グレイトパールに直線で突き放されましたが、最後方から追い込んだ2着クリソライトとは0.1秒差ですから、この流れで掲示板に踏みとどまったのは高い評価が必要です。
交流重賞を4勝しているように素軽い先行力もこの馬の武器の1つ。ただし、ストライドが大きいので、本質的には小回りコースよりも直線の長いコースの方がベターです。大井競馬場外回り2000mで行われる帝王賞はケイティブレイブが力を発揮できる舞台と言えるでしょう。
血統
父アドマイヤマックスはスプリントGⅠ高松宮記念を勝ったマイラー。ケイティブレイブはこの父のよりも母系のサクラローレル×Be My Guestからスタミナとパワーの受け継いでいて、胴の長い体型もサクラローレル譲りと言えます。
父マイラー×母父中長距離馬の配合で、母系のスタミナとパワーで先行して粘りこむという脚質に出ました。
帝王賞に向けて
ケイティブレイブがハナを切る展開になるのかがレースの鍵を握ります。内枠に入ったことと川崎記念ではオールブラッシュに逃げ切られていることから、福永騎手がどこまで主張するのかは予想が難しい……。
オールブラッシュが好スタートを切って押して押して主張するのであれば、1コーナーに入るまでに外に進路を取れるメンバーなので、ケイティブレイブは番手に控えることになりそうです。
前走の平安Sも3〜4コーナーで逃げ馬を交わして先頭に立っている積極的な競馬を見せていることからも、福永騎手はこの馬の長所を分かっているので、2番手からペースを引き上げる意識を持ってのレースになります。
大井競馬場の外回りコースは最後の直線が386mと他の地方競馬場と比べても最長で、フォームの大きなケイティブレイブにとってはプラスのコース設定です。ペースが緩んで直線での加速力勝負になると分が悪く、後続に脚を使わせるような締まった流れを作ることができれば好走のチャンスもあります。
アポロケンタッキー 5歳牡馬
父:Langfuhr
母:Dixiana Delight(母父:Gone West)
厩舎:山内研二(栗東)
騎手:内田博幸
4歳時にダートのOP特別を連勝するなど着実に力をつけ、GⅢみやこS(京都ダート1800m)で重賞初制覇。その勢いに乗って挑んだGⅠチャンピオンズCでも5着と掲示板を確保すると、続くGⅠ東京大賞典はアウォーディーを破る金星を上げ、GⅠウィナーの仲間入りを果たしました。
今年初戦のドバイワールドCは9着と敗退したものの、これはさすがに相手が悪かった……というレース。海外遠征帰り初戦となる今走は、昨年アウォーディーを破った大井2000mの舞台ですから、再びジャイアントキリングとなるのか?に注目が集まります。
血統
父LangfuhrはDanzig直仔のマイラー、母父Gone WestもMr.Prospector直仔のマイラーながら、2000m以上のダート戦が(5 - 1 - 1 - 2)の中距離馬。
このアポロケンタッキーの父と母をひっくり返したような配合がNHKマイルCで2着に好走したリエノテソーロです。
リエノテソーロの血統表 | 競走馬データ - netkeiba.com
リエノテソーロはGone West直仔の父Speightstown×母父Langfuhrですから、アポロケンタッキーを逆さまにしたような配合。リエノの方がMr. ProspectorやNorthern Dancerのクロスがうるさい分だけ早熟性とスピード色が強く出ています。
強いクロスをもたないアポロケンタッキーは母系にパワーとスタミナの血が多く入る分、中距離馬としての資質が発現していると考えられます。
帝王賞に向けて
アウォーディーを敗った昨年の東京大賞典は、前後半の1000mが64.8 - 61.0の「超」のつくスローペース。アポロケンタッキーはアウォーディーを出し抜くように4コーナー手前でスパートし、直線入口でもう先頭に立つ積極的な競馬で勝利をモノにしました。平均的なペースで走り続けるのが得意なアウォーディーにとっては瞬発力を求められる流れは不向きで、この弱点をついたのがアポロケンタッキーの最大の勝因です。
みやこSも外目をすいすいと捲ったように、馬群に揉まれることなく外目をスムーズに追走できれば高いパフォーマンスを発揮できます。今走は内枠に入ったことから、どのタイミングで外目に出せるのかがポイントになるでしょう。アポロケンタッキーよりも外の枠に入ったオールブラッシュとクリソライトの先行馬がどのような位置取りをするのか……ここを上手く捌ければ好走の可能性も十分にあります。
この馬も海外遠征帰り初戦となるので、体調が整っているのかは心配点。当日の気配はしっかりと確認したいですね。
オールブラッシュ 5歳牡馬
父:ウォーエンブレム
母:ブラッシングプリンセス(母父:Crafty Prospector)
厩舎:村山明(栗東)
騎手:C・ルメール
昨秋に1000万下→1600万下を連勝し、年明け初戦となったGⅠ川崎記念(川崎ダート2100m)をアレヨアレヨの逃げ切りでの勝利。全体的に手薄なメンバー構成だったとは言え、単勝1.6倍の人気を背負ったサウンドトゥルーに快勝したのは立派。
GⅠ馬となって出走した名古屋大賞典(GⅢ 名古屋1900m)は逃げることができずに人気を裏切る5着敗退。59kgの斤量を背負っていたこと、小回りの名古屋でスムーズに逃げられなかったことなど前走については情状酌量の余地があります。
ウォーエンブレム産駒の5歳馬ですからまだまだ成長が見込め、帝王賞での巻き返しがなるのかに注目です。
血統
ウォーエンブレム産駒は牡・牝によって活躍する条件に偏りがあります。牡馬はシビルウォーやキングズガード、ウォータクティクスのようにダート重賞を、牝馬は阪神JFのローブディサージュや秋華賞のブラックエンブレムなど芝重賞での活躍が目立つのが大きな特長です。また、父ウォーエンブレムは強いクロスのないアウトブリードなので、牡馬は息の長い活躍を見せます。シビルウォーやキングズガードは8歳という高齢になっても重賞戦線で活躍をしました。
母ブラッシングプリンセスからはオールブラッシュ以外に目立った活躍馬は出ていませんが、祖母としては関東オークス2着のアンジュデジール、1600万下クラスのアキトクッセントなど活躍馬を出しています。
オールブラッシュは母系に入るBlushing Groomの影響があるのかダート馬としては素軽い脚さばきをするので、時計の速い砂質+直線平坦のコースが適性として合っています。
帝王賞に向けて
3走前の観月橋S(1600万下 京都ダート1800m)は最内枠からインのポケットする競馬で快勝していることからも、オールブラッシュは逃げなくてもOKなタイプ。素軽いスピードで勝負する先行馬なので、スタミナを問われるハイペースの持続戦になると崩れる可能性が高くなります。
前走の名古屋大賞典はケイティブレイブの逃げでハイペース。59kgを背負っていたことを差し引いても3〜4コーナーで前と離されてしまったのは追走に脚を使ってしまったからでしょう。ここは再び内枠にケイティブレイブがいる並びで、ルメール騎手がどこまで出して行くのかがポイント。それに加えて、福永騎手がどこまでペースを引き上げるのかも鍵を握りますね。福永騎手とルメール騎手が申し合わせたようにややスローに落とせば、瞬発力で勝負できるオールブラッシュにとっては最適な流れになりますが……(ややスローの流れだとケイティブレイブの持ち味が削がれますし、それは福永騎手もわかっているはずなので、どうなるのかは微妙です)。
クリソライト 7歳牡馬
父:ゴールドアリュール
母:クリソプレーズ(母父:エルコンドルパサー)
厩舎:音無秀孝(栗東)
騎手:戸崎圭太
3歳時にGⅠジャパンダートダービーに勝ち、その後はダイオライト記念(GⅡ 船橋2400m)3連覇など地方交流重賞を中心に息の長い活躍を見せています。名繁殖クリソプレーズから持続力に富んだスタミナとパワーを受け継いでいるので、ハイペースになった前走の平安Sは距離が少し短かったにも関わらず、直線の大外を気持ち良さそうに追い込んでの2着。7歳になった今年も大きな衰えは感じませんが、韓国で行われたコリアCを除くとジャパンダートダービー以来GⅠ勝ちから遠ざかっているのは気がかりです。
馬群に揉まれると力を発揮できないこともあり、乗り方が難しい馬。ここで戸崎騎手ですか……。
血統
母クリソプレーズは昨年の宝塚記念でドゥラメンテを差し切った牝馬マリアライト、菊花賞3着のリアファルなどを出した名繁殖牝馬。クリソライトはNureyevとSadle's Wellsのパワーとスタミナが丸出しの走りで、2000m以上のダートで持続戦になるのがベストです。
帝王賞に向けて
内の先行勢を見ながら、ひと捲りができる好枠に入りました。平安Sやダイオライト記念のようにとにかくペースが上がってくれればスタミナとパワーを振り絞れるので、ケイティブレイブとオールブラッシュがどこまで持続戦にするのかがポイント。
スタートがそれほど速い馬ではないので、揉まれない競馬をするにはもう少し外枠が理想でした。それよりも何よりも問題なのは戸崎騎手がどのように乗るのか……。ハイペースに決め打ちして追い込むのか、それともダイオライト記念のように先行策をとるのかは難しいところですね。
音無調教師+戸崎騎手だと「早仕掛けはダメ」というコンビなので、クリソライトの能力を出し切れるのかが不安ですね。展開がドンピシャにはまると1着のチャンスも十分にあるメンバーだけに楽しみもあるのですが……。
ゴールドドリーム
父:ゴールドアリュール
母:モンヴェール(母父:フレンチデピュティ)
厩舎:平田修(栗東)
騎手:M・デムーロ
ヒヤシンスS(OP 東京ダート1600m)、GⅢユニコーンS(東京ダート1600m)と3歳ダート路線の出世レースを勝ち、早くから期待を集めた1頭。今年の初戦となったフェブラリーSでGⅠ初制覇を飾りました。
フェブラリーSはスタートでやや出負けし、すぐに中団へ押し上げるロスのある競馬。馬群に揉まれるとあまり良くない馬なので、M・デムーロ騎手は少しずつ外へ誘導すると抜群の手応えで直線大外へ出します。直線の坂から仕掛けるとストライドを伸ばして内で粘るベストウォーリアを差し切りました。
東京ダートのマイル戦は(3 - 1 - 0 - 0)と抜群の相性を誇るのに対し、他場ではパフォーマンスを落としてしまうのが現状です。大井競馬場の2000mはジャパンダートダービーで3着に入っているコース。ストライド走法なので直線の長い大井競馬場は適性としてはOKで、GⅠ馬としての走りを見せられるのかに注目です。
血統
ゴールドドリームは名牝Specialの4×5のクロスをもつため、Nureyev(母Special)の血を刺激することになります(SpecialはNureyev、Sadler's Wellsの母Fairy Bridgeを産み、欧州の活躍馬の血統表のいたるところに登場する名牝)。
先に述べたクリソライトとゴールドドリームの血統表を見較べると、前者は母系にSadler's WellsとRibotが入りスタミナとパワーが発現し、後者は母父フレンチデピュティのしなやかさが馬体と走法に現れていると言えるでしょう。
クリソライトの血統表 | 競走馬データ - netkeiba.com
ゴールドドリームの血統表 | 競走馬データ - netkeiba.com
帝王賞に向けて
スタートの出が遅いゴールドドリームにとって揉まれる心配の少ない外枠は大きくプラス。不安点は2つあります。1つは大井2000mという距離・コースへの適性、もう1つは海外遠征帰り初戦という点です。
ストライド走法なので、本質的に直線の長い大井競馬場の外回りは合うはずですが、現実としてジャパンダートダービーの3着はこの馬の能力からするとパフォーマンスを落としていると言えます。
今年のフェブラリーSは良馬場で行われ1分35秒台の決着になり、これはホッコータルマエやヴァーミリオンなどの中距離馬が走れるゾーンのレースに。ただし、このレースで2着に粘ったベストウォーリアは1400〜1600mがベストのマイラーですから、ゴールドドリームの距離適性がマイルなのか中距離なのかは判断が難しいところです。
ゴールドドリームにとっては、盛岡競馬場で行われる南部杯(JpnⅠ ダート1600m)に次いで適性としては合っている地方交流重賞なので、「東京コースしか走らない馬」なのかがこのレースではっきりすると思います。
クリソライトとは反対にスタミナとパワーを問われる持続戦よりは、時計が速くなるスピード勝負の方が向いているため、一雨あれば……。
サウンドトゥルー 7歳牡馬
父:フレンチデピュティ
母:キュエイトルース(母父:フジキセキ)
全41戦中、掲示板を外したのはわずかに5回という安定感のある馬。1600〜2100mまでの距離をこなし、'15年東京大賞典、'16年チャンピオンズCと2つのGⅠを手にしている実力馬です。
前走のフェブラリーSは苦手な芝スタートでリズムに乗ることができず8着と敗退。今走は主戦の大野騎手に手が戻り、リフレッシュしての参戦となります。アウォーディー、アポロケンタッキー、ゴールドドリームを昨年のチャンピオンズCでは敗っていることからも、体調と展開が噛み合えば勝ちきることも十分にあるメンバーです。
'15年のチャンピオンズCは逃げたモンドクラッセをコパノリッキーとブライトラインが突ついたので、後半の1000mが11.8 - 11.8 - 12.4 - 12.3 - 12.4の持続戦になりました。直線外からアウォーディーがぐいぐいと伸びて先頭に立つところを、道中ほぼ最後方の内ラチ沿いを走っていたサウンドトゥルーが大外に出すと一気に伸びて交わしたところがゴール。この時の大野騎手の直線の捌きは見事で、4コーナーを迷わずに内へ進路を取ったことがゴール前でアウォーディーを交わせた勝因です。
サウンドトゥルーはストライドで走るので、持続戦になるとしても残り1000mからペースが上がるのがベスト。歳を重ねて1800mの距離がベストになっているフシがあり、スタミナとパワーを問われるようなハイペースだと苦しくなります。
血統
フレンチデピュティ×フジキセキの配合はフェブラリーSなどダートGⅠを7勝したカネヒキリを筆頭に相性の良い組み合わせです。サウンドトゥルーもカネヒキリと同じようにフレンチデピュティの父Deputy Ministerのパワーとフジキセキのしなやかさが表現されたストライドで、直線の長いコースがベスト。カネヒキリも屈腱炎による1年半の長期休養を挟みながらも7歳まで息長く活躍したように、サウンドトゥルーもまだまだ衰えは見られません。
帝王賞に向けて
地方交流重賞だと中団からの捲りで勝負するサウンドトゥルーにとって、包まれる心配のない外枠は歓迎でしょう。コンスタントに力を発揮できる馬で、チャンピオンズCのように適した展開になればアウォーディーを差し切ることができます。
自分から動いてレースを作ることができないため、どうしても展開待ちになってしまいますが、きっちりと馬券圏内には入ってくる馬。ここはケイティブレイブ、オールブラッシュ、クリソライトと先行馬が揃い、1000mからの持続戦になれば大チャンスです。ペースが速すぎて追走に脚を使ってしまう展開にさえならなければ、大きく崩れることは考えにくい1頭。
まとめ
帝王賞で上位人気になると予想されるJRAの7頭について簡単に解説しました。好メンバーが集まり、見所の多い1戦になりますね。
ダートの春のグランプリ帝王賞を制するのはどの馬なのか?
今からレースが楽しみですね。
以上、お読みいただきありがとうございました。