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GⅢ中京記念('17年)はマイネルアウラートの先行抜け出しに期待してーー予想

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7月23日(日)、サマーマイルシリーズの開幕戦「GⅢ中京記念」が中京競馬場を舞台に行われます。中京競馬場のリニューアル・オープンにともない、'12年からはマイルのハンデ重賞として施行されるようになった中京記念は、GⅠ級の馬たちが夏休みに入っていることあって毎年波乱の決着になることの多い1戦。

1〜3番人気が揃って掲示板外にすっ飛んでいってしまう結果になることが多く、びっくりするほどに難解なレースです。今年も出走馬を見ると「こ、こ、これは混戦というか、乱戦というか、カオス……」というメンバーで、「あーでもないこーでもない」と悩んでしまいますが、その分だけ予想をするのも楽しくなりますね。

 

中京の芝は外差しなの?

2012年、中京コースがリニューアル・オープンをしたばかりの頃は路盤が柔らかく芝が重い状態だったので、外差し有利の傾向が存在しました。リニューアルから5年が経過してコースを支える路盤が締まり、露骨な外差し+差し・追い込み有利の馬場ではなくなっています。特に今年は春・夏の開催はレコードタイムが次々に更新されるほどに軽い馬場になっており、時計がかかってタフな芝→外差しが利くという図式は成り立っていません。

 

外差し優勢なのに時計が速い?

7月1日から開幕した夏の中京開催は全体を通して時計の速い決着が目立っています。先週の時点でもレコードが出るなど傷みの少ない芝コンディション。ただし、普通は時計が速い→前に行った馬が止まらない→先行有利というわけではなく、上級条件(1600万下やOP競走)になればなるほど外差しが決まるのも今開催の大きな特徴の1つです。

 

週中に散水を実施した影響で土曜日は時計のかかる馬場へ

開幕から実施していなかった散水を16日(日)、18日(火)〜20日(木)まで行った影響で、22日(土)は先週よりも時計のかかる馬場へと変化しています。このタイミングで散水を実施した理由はよくわかりませんが、あきらかに速い馬場ではなくなっているのは注意が必要です。

 

逃げ馬は苦しいけれど先行馬+イン差しはOK

先週は時計が速いにもかかわらずやや外差しが優勢。ただし、インコースに進路を取った馬がまったく伸びないわけではなく、少しずつ直線でインを通る馬もチラホラと出てきました。

22日(土)の10R長久手特別を勝ったワントゥワンは終始内ラチ沿いを走り、直線ではインをズバっと差してきたように、内を通ったから伸びないということはありません。

難しいのは、それほどインが悪くはない状態と言っても逃げ馬はほぼ残れないコンディションになっており、3〜5番手くらいの先行であればOKです。2歳戦や3歳未勝利などの下級条件では逃げ切りも見かけるものの、上級条件で逃げ馬は全滅しているので割引が必要。

中京記念でイン差しができそうな馬については週中に記事を書いたので、よければそちらをご参照下さい。

中京記念('17年)展望ーー「高速」の中京の芝は外差しかイン差しか? - ずんどば競馬

 

予想

中京記念は'12年、'13年とこのレースを連覇したフラガラッハが重厚なパワー・ストライドで外からズドーンと差し切ったイメージが強く、どうしても「外差し」に目が向きがちです。先週の最終レースから中京の芝コースは少しずつインが有利になってきているので、ここは先行馬+イン差しのできる馬をピックアップします。

 

レース展開

ここは逃げると力を発揮できるウインガニオンがすんなりとハナに立てば、マイネルアウラートやトウショウピスト、サンライズメジャーなどの先行でOKの馬たちがそれほど積極的に突っかかることは考えにくいメンバー。揉まれ弱いチチカステナンゴ産駒のピークトラムが武豊騎手でどこまで出して行くのかは読みにくいとは言え、ウインガニオンを制してまで……は「?」が付きます。

差しも決まる馬場という意識が騎手に働き、ペースが緩くてもそれぞれの位置取りで我慢してからの直線勝負となるはずです。ブラックムーンのM・デムーロ騎手が長久手特別で見せたワントゥワンのイン差しを再現したら、そこはもう「素晴らしい」と褒めるのみ……。

前後半の800mは47 - 46.5(=1分33秒5)の後傾ラップを想定。ウインガニオンの津村騎手はそれほどドストーに落とすような逃げを好まないので、少なくとも前半800mは47秒フラットくらいで入ってくれるでしょう。

 

◎マイネルアウラート

父:ステイゴールド

母:マイネシャンゼリゼ(母父:トウカイテイオー)

厩舎:高橋裕(美浦)

騎手:川田将雅

外のトウショウピストとサンライズメジャーを前に出すのか、それともこの馬が出して行ってウインガニオンの番手に付けるのかは微妙なところ……ウインとマイネルの2頭でのペースメイクと考えれば、番手のポジションを取り切った方がレースの展開はアウラートにとって楽になるとは思います。川田騎手がどう乗るのかは注目です。

直線でもっとも馬場の良いコースを通れること、そして、4コーナーから坂下にかけて外から差して来る馬にアドバンテージを取れる馬はマイネルアウラートくらいなので素直に◎を。「夏場はダメ」な馬だったとしたら致し方なしで、昨秋以降の充実度とこのメンバー+中京1600mであればもっとも欠点が少ない馬です。

現在の中京競馬場は上りが速いのが気になるものの、ウインーマイネルでペースを作ったとして33秒台のレース上りになることは考えにくく、坂下までに後続に対してリードを広げられればチャンスは十分に。「外差し!」の意識が騎手に働けば働くほどアレヨアレヨがあります。

 

◯スーサンジョイ

父:エンパイアメーカー

母:グランジョイ(母父:ダンスインザダーク)

厩舎:岩本市三(栗東)

騎手:和田竜二

ダート短距離のバリバリのオープン馬が芝のマイル戦に出走します。祖母のレイナロバリーはエルフィンS3着、フィリーズレビュー5着と芝のマイルでもスピードを見せていた馬で、そこにダート馬としてはMr. Prospectorのクロスらしいしなやかさのあるエンパイアメーカーですから、決して芝がダメとは言えない配合です。3歳時には未勝利戦の阪神芝1600mで2着があることも後押しにはなりますね。

母がNijinskyのクロスをもっていることからも東京や中京といった直線の長いコースがずんどばです。和田騎手が内ラチぴったりを走らせて、直線でガラっと空いたインをスルスルと突っ込んで来れれば2、3着には滑り込めるのではないか……との見立てで。今開催の中京での和田騎手はかなり乗れているので、その手腕にも期待します。

 

2、3着候補として

△ケントオー 太宰

太宰騎手なら大外に出すようなことはしないのでは、と期待して印を打ちます。昨年の3着時は大外をぶん回して届いたものの、もともとは先行〜中団あたりで流れに乗れる馬。馬群を嫌がる気性でもないので、ガラっと空くインを突ければ。

△ダノンリバティ 松若

松若騎手であれば先行すると信じて。マイネルアウラートの仕掛けに合わせられれば馬券圏内に。

△ウインガニオン 津村

ウインーマイネル作戦で。逃げるとしぶといですし、行ききれればチャンスは十分に。

△アスカビレン 松山

松山騎手であれば、前走のように先行して流れに乗せてくるはずで、そこに期待。

 

その他の有力馬

グランシルクの福永騎手は昨年のガリバルディのイメージでレースをするでしょうから、それだとおそらく今年は間に合わない可能性が高く……。

ブラックムーンはミルコ騎手がイン差しをするなら間に合っても……ただ、ペースはスローの瞬発力勝負が合う馬で、ワントゥワンのように内からスルスルとポジションを上げて行くような競馬は「?」なだけに……。WIN5であれば押さえておかなければ怖いものの、普通の馬券であれば買い目には入れません。

 

買い目

◎から◯と△への馬単。

◯から◎と△への馬連。

◎◯の2頭軸からの3連複を。

 

馬単

11 → 9. 2. 10. 3. 8

 

馬連

9 → 11. 2. 10. 3. 8

 

3連複

11. 9 → 2. 10. 3. 8

 

先行して馬場の真ん中をグイグイと伸びてくるマイネルアウラートとガラっと空いた内をスルスルと差してくるスーサンジョイに期待する中京記念。今年はどのような結末になるのか、今からレースが楽しみですね。

皆様にとっても素晴らしいレースになりますように。

 

以上、お読みいただきありがとうございました。