GⅠ桜花賞トライアルのアネモネステークスは2着までに優先出走権が与えられます。
今年はソウルスターリング、アドマイヤミヤビをはじめ牝馬はハイレベルの争い。
アネモネステークスからハイレベル戦線に割って入れる馬が出てくるのか注目です。
人気を集めるのはライジングリーズン
GⅢフェアリーステークス1着からアネモネステークスに参戦するライジングリーズンが人気を集めることになりそうです。
ライジングリーズンは馬券になるの?
ライジングリーズンは人気になるだけあって、馬券を買える要素は以下の4つ。
重賞1着の実績がある
1勝馬も多く含まれるアネモネステークス。GⅢフェアリーステークス勝ちというのはここでは誇れる戦績です。
アネモネSとフェアリーSは同じ舞台
アネモネステークスの舞台となる中山芝1600mはフェアリーステークスと同じコースと距離。ライジングリーズンは父ブラックタイド×母父キングカメハメハ×母母父ブライアンズタイム(Robrto)とつながるラインは、いかにも中山向きの捲りという血統構成で、適性としてはバッチリです。
フェアリーS2着馬アエロリットはその後…
ライジングリーズンがフェアリーステークスで2着に負かしたアエロリットはその後クイーンCに出走し、クラシックのスター候補生アドマイヤミヤビの2着に好走しました。
アエロリットからの比較ではライジングリーズンの能力も「かなりある」ことになります。
重賞馬だけれど他馬と同斤量
実績のある(力のある)馬にも関わらず、他馬と同じ54kgの斤量で走れるのは有利。
ライジングリーズンの不安点は?
ライジングリーズンは桜花賞に出走するための獲得賞金を既にクリアしています。アネモネステークスへの出走は、フェアリーステークスから桜花賞までの間隔が空いてしまうことから、叩き台としての意味合いが強いのではないかと。
ピークが桜花賞になるような仕上げで臨むはずなので、他馬との力関係によっては取りこぼすこともあり得るかもしれません。
また、前走のフェアリーステークスは10番人気での快走でしたが、今回は単勝1倍台での出走になりそうなメンバー構成。鞍上の丸田騎手が人気のプレッシャーを跳ね除けられるかも注目ですね。
予想
アネモネステークスはライジングリーズンの他にも期待をかけたい馬がいます。
◎スズカゼ
福島の芝1200m未勝利戦と中山芝1600m菜の花賞と小回りで2勝していて、ストライドが伸びない走法通りの戦績です。
母バレンソール(父アフリート)は1400〜1600mを得意としていた競走馬で、そこに父ディープブリランテが掛けられて、マイルあたりをフワッと先行する脚質に出たのは納得。
前走、東京芝1600mのクイーンCは緩みのないペースを先行して7着でしたが、アドマイヤミヤビの勝ったハイレベルな一戦だったことを考えれば大きく負けていない点は評価できます。
ストライドが伸びないので直線の長い東京よりは中山のマイルに替わるのは大きなプラス。馬格のある牝馬で、直線の坂もそれほど苦にしないですし、菜の花賞のようにスローでも折り合いがつき、直線先頭の形であれば後ろからは抜かせないしぶとさももっています。
母父アフリートということもあって揉まれると良くないのですが、6枠からのスタートであれば、すっと2、3番手の外目につけられる組み合わせ。
アネモネステークスは逃げ先行決着になりやすいレースで、スローを大野騎手が強気に乗ればライジングリーズンの捲り差しをしのげるはず。
ここからはライジングリーズンが2着を取りこぼす想定での人気薄をピックします。
△ディアドラ
ディアドラの祖母にあたるソニンクは活躍馬を多数輩出している牝系。今週のフィリーズレビューに登録のあるジューヌエコールとは従姉妹同士の関係で、中京の脚などを見てもパワーのあるマイラーです。
前走は、この馬の揉まれ弱さを理解したM・デムーロ騎手の好騎乗で、それまで差していた馬を一転しての先行策。弥生賞2着のマイスタイルに差されてしまいましたが、揉まれない形なら力を発揮できます。
今回は、内枠のシュタルケ騎手で、ある程度前に付けると思いますが、馬群を捌くような騎乗だとスパッと抜けるのは…
ただ、ここはショーウェイの外番手に付けられると思うので…この人気なら。
△ラッシュハート
近2走の菜の花ステークス、春菜賞ともにバテず伸びずの流れ込みの競馬でした。
母マニーペニーは産駒4頭がすべて勝ち上がる好繁殖。母父のMonarchosはケンタッキーダービー馬、Robertoの血が入るので中山向きのパワーももっています。
バテず伸びずのタイプがスローペースをフワッと先行してなだれ込んでしまうのが中山1600mで、積極的に前付けしない柴田善騎手というのが不安ですが…
他の人気馬について
ヴィルデローゼ
関西馬がわざわざ関東に輸送してくるという時点で「罠」なのですが、それはディアドラも同じなので。石坂厩舎がわざわざ関東のレースに使って来るというのがどうにもイヤな感じがします。
ダートで勝ち上がったものの、2走前の芝の未勝利戦ではホエールキャプチャの全妹カウントオンイットを追い詰める2着で、芝もOK。
当たりの強い内田騎手の牝馬というのは評価を下げ。
買い目
スズカゼが1着なのにライジングリーズンやヴィルデローゼが絡むと嫌なので、買い目は単勝と馬単で。
単勝
12
馬単
12→11. 4
まとめ
スズカゼのフワリとした先行なだれ込みを見守って、レースを楽します。
皆様にとっても素晴らしいアネモネステークスになりますように。
以上、お読み頂きありがとうございました。