GⅠヴィクトリアマイルの前哨戦、阪神牝馬Sは昨年から内回り1400万下→外回り1600mへとコースが変更されました。外回りのマイル戦になったことで、マイラーだけではなく中距離馬も出走しやすくなった印象。
今年はミッキークイーン、クイーンズリングなどのGⅠ馬が登場し、白熱した戦いを…と書いてJRAのHPを確認すると、阪神競馬場の芝は「重」とのこと。う〜ん、イヤな予感…
阪神の芝は重
4月8日(土)の阪神競馬場は芝が「重」でのスタートになりそうです。明日はGⅠ桜花賞が行われますから、あまり芝が傷まないように願うばかりです。
土曜日の阪神は晴れ間が出ないことから、馬場が回復することはほぼ見込めないので、レース数を重ねるにつれどんどん悪くなっていくのでしょう。
まずは、メインの阪神牝馬Sの前の芝レースで馬場の傾向を掴んでおくことが大切です。
ミッキークイーンとクイーンズリングの比較
1、2番人気に支持されるミッキークイーンとクイーンズリング、この2頭の取捨選択をすることが予想の近道なので、まずはそこから。
ミッキークイーン
昨年の有馬記念5着からの年明け初戦になります。実力は誰もが認める牝馬で、昨年は1着がありませんでしたが、GⅠ、GⅡで好走し大きく崩れることのない堅実ぶり。
以前よりも道中で前の位置を取れるようになったため、成績も安定してきましたね。牡馬に混じっても力を発揮できる馬で、阪神牝馬Sのこのメンバーなら主役を張らないといけない立場です。
プラス面
・厩舎と好相性の外厩帰り
・道悪もOK
・斤量が55kg
マイナス面
・馬場が極端に悪くなると…
・内枠から馬群を捌けないと…
プラスとマイナス面を上げましたが、明らかにプラス評価が多く…
池江厩舎ですから、休み明けと言ってもそれほど気にする必要はありません。むしろ、浜中騎手のメンタル面が心配です。騎乗停止開けのレースぶりを見ていても、どこか遠慮をしている様子が…今回は内枠に入りましたから、馬群を捌く時に躊躇しないかどうか…
反対に言えば、それくらいしか粗がないので、極端な道悪にならなければ人気だからとムリに嫌う必要はない馬です。
クイーンズリング
昨年、エリザベス女王杯を制し、前走は香港の国際競争を走って9着。勝ったのはモーリスですから、これはノーカウントでOK。海外遠征帰りと言っても香港は距離的にも近いので、ほぼ影響がありません。
スローの差し脚勝負が得意な馬で、自在な位置を取れるのも強み。母系がパワースプリンターなので、道悪もOK。
プラス面
・スローのレースになりそう
・外厩帰り
・道悪OK
・Mデムーロ騎乗
マイナス面
・斤量が56kg
・内枠で揉まれると…
・デムーロお得意のスタート後手だと…
マイナス面の中で気になるのはやはり内枠で揉まれると…がもっとも心配な点です。こればかりはレースが始まってみないと分かりませんから。ただ、今回のレースでは、クロコスミアが離し逃げの形になれば、クイーンズリングは揉まれない好位も取れそうです。
予想
極端な道悪になると仮定して。
メインレースを迎える頃は恐らく外差し馬場になっていると予想します。騎手も馬場のどこを通れば伸びるかを考えて乗るでしょうから、直線では横にずらっと並ぶ形に。その、最も悪くなっている最内をずんずんと差してこれる馬はどれか?と考えると…そんな馬はいませんでした…チーン…
それなら、前目に付けられて大外をぶん回せる騎手&馬はどれか?と考えると…
◎タッチングスピーチ
母:リッスン(母父:Sadler's Wells)
母リッスンは名血名繁殖で、弟のムーヴザワールドを見ても仔の完成は遅め。ディープインパクト産駒にしてはキレよりもパワータイプの牝馬で、今までのベストパフォーマンスはミッキークイーンを切り捨てたローズS。坂のある阪神で馬場の外に出せればしっかりとした脚が使える馬で、ここなら和田騎手がある程度出して行って大外へ進路を取るのではないかと期待します。
パワータイプのため道悪もOKで、このメンバーならスタートから出して行って好位の3番手外が取れます。とにかくズブさが目立つ馬。ガシガシと追える和田騎手は合っているので、ここで変わり身を!
◯デニムアンドルビー
ディープインパクト産駒ながら重馬場にめっぽう強いパワータイプの牝馬。牡馬相手のジャパンカップ、宝塚記念というGⅠを2着しているように、上りが速くなっても遅くなっても対応できるのが強味です。
デニムアンドルビーは差し追い込み馬ですが、スローペースがベストの馬で、それに加えて上りがかかれば万全。今回の阪神牝馬Sではこの条件が揃うので、大外からズバッと差せる公算が大。
不安な点は脚元の状態がどうなのか?ですが、これは走ってみないとわからないので…
以下は序列をつけるのが大変なので、とりあえずタッチングスピーチの単勝と◎⇔◯の馬単で。
後は馬場の傾向を見て道悪巧者へ流すかどうか。
買い目
道悪がどこまで進むか分かりませんが、明日の桜花賞の予想のためにも馬場傾向はしっかりと掴んでおきたいところです。
以上、お読みいただきありがとうございました。