分かり合えているからこそ、美しく大胆にーーオークス('17)予想

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第78回優駿牝馬(オークス)が5月21日に東京競馬場で行われます。

ハイレベルと言われる3歳牝馬の世代を引っ張る3頭、ソウルスターリング、リスグラシュー、アドマイヤミヤビがオークスに揃って出走。また、桜花賞馬のレーヌミノルもNHKマイルカップではなくこちらへ参戦し、白熱した戦いが期待できます。

 

オークスはさまざまな切り口がある

クラシック路線というのは長い伝統があるため、これまで繰り返されたきた歴史が大きく変わるようなことはほぼありません。10年単位で見れば、重馬場などの特殊な条件にならない限り似たような結果が続きます。

オークスでの好走馬を探す上でよく目にする切り口は以下のものがポピュラーです。

 

1. ローテーション

2. 生産者

3. 上り最速の馬

 

オークスを予想する上で、なぜこの3つの切り口が挙げられるのか理由を解説します。

 

ローテーション

オークス好走馬を見ると、前走は桜花賞、フローラS、忘れな草賞の3レースで占められます。阪神外回りコースで施行されるようになってからはとくに桜花賞組が強いのが特徴です。

また、スイートピーSを含めて中3週以内のローテーションも相性が悪く、桜花賞上位組が不参戦などの条件がないと好走は難しく……。

 

生産者

クラシックは競馬ファンだけではなく、生産者にとっても特別な舞台。皐月賞の予想でも書いたように、日本の生産者の中心としてクラシックで多数の活躍馬を輩出している社台系ファームは予想のファクターとして外すことができません。

ディープインパクト産駒風味の高速馬場へ!?ーー皐月賞(2017年)予想 - ずんどば競馬

 

上り最速の馬

東京の芝2400mはオークスもダービーも瞬発力が問われる舞台です。とくに、桜花賞から800mの距離延長となるオークスは、スタミナに対する意識が強く働くからか仕掛けが遅くなりがちなレース。そのため、上り最速の馬が好走する可能性が高く、スパッと切れる脚を使ったことがあるのかどうかは予想のヒントになります。

 

以上のポイントから好走する馬は

ソウルスターリング、リスグラシュー、アドマイヤミヤビ、フローレスマジックの4頭。3連系の馬券を買う人であれば、この4頭にプラスして桜花賞馬のレーヌミノル、忘れな草賞のハローユニコーン、フローラの1、2着馬を検討することになるのでしょう。

とは言え、今年の牝馬クラシックのここまでは良くも悪くも超良血馬のソウルスターリングが中心となっています。欧州の重厚さが詰まったフランケルを父に持つ牝馬が、日本の芝に対応し2歳牝馬チャンピオンに輝いたことも意外ですが、ディープインパクト産駒の大物が不在のオークスも近年では珍しい現象です。

道悪の影響もあり、外回りの長い直線を利用してバキューンと追い込んだ馬ではなく前々で粘った馬が勝ち切った桜花賞も今までのクラシックのスタンダードとは異なる結末でした。今年のオークスはこれまでの歴史と同じような結末が待っていると言えるのでしょうか?

 

'17年のオークスは……

'17年のオークスはこれまで好成績を残しているディープインパクト産駒の有力馬が少なく、ハーツクライ産駒が6頭、ハービンジャー産駒が4頭と種牡馬の傾向が過去と異なります。それに加えて、1番人気に支持されそうなソウルスターリングは新種牡馬のフランケル。

そう考えると、ローテーションや生産者や上りの脚だけではなく、どんなオークス馬が誕生して欲しいのか?をポイントに印を打ちます。

 

予想

桜花賞が阪神の外回りで行われるようになってから、チューリップ賞→桜花賞→オークスという3レースの結びつきはかなり強くなりました。そのため、チューリップ賞は桜花賞とオークスで◎を打ちたいのはどの馬なのかという観点で予想をしたのが以下の記事です。

チューリップ賞(2017年)予想 桜花賞とオークスで◎を打ちたい馬に - ずんどば競馬

 

◎ソウルスターリング

新馬戦から桜花賞まで、すべてのレースでルメール騎手が手綱を取っているソウルスターリング。人馬のコンタクトという意味ではもっともお互いを分かり合えているコンビだと言えます。

前走の桜花賞で3着に敗退したことから、ソウルスターリング陣営は身体的・精神的な面をケアしてオークスへと向かいます。負けたからこそ、ルメール騎手は彼女のことをより理解できるのでしょうし、これまで気付かなかった部分を知ることができたのだと思います。

分かり合えているからレースでも繊細に、そして大胆に乗れるはずで、どの馬が逃げるのか分からないスローペースが濃厚なレースで、ワンテンポ仕掛けを早くできるのはこの馬だけです。

父フランケル×母スタセリタというぴかぴかの良血馬が東京競馬場の芝2400mを美しく走りきるところを観たいので、'17年のオークスはソウルスターリングに◎。繁殖牝馬としても大きな期待を背負うこの馬のオークスでの走りは、未来のダービーやオークスを予想する上でも、観ておかなければならないものと言えます。

ソウルスターリングーー競走馬として目指すオークス('17年) - ずんどば競馬

 

◯ディアドラ

矢車賞からの中1週というローテーションはオークスで好走できないのが一般的。レースの間隔が詰まった上での長距離輸送ですから、厳しい戦いになることは分かっています。

ただ、桜花賞、そして矢車賞での落ち着いた走りはオークスで好走できるだけの能力をはっきりと見せた2戦で、ハービンジャー産駒の初GⅠ制覇を期待できる1頭。

土曜日はイン伸びが目立った東京コース。内枠に入った岩田騎手が思い切った騎乗を見せてくれると期待します。

オークス('17年)はハービンジャー産駒が大攻勢?ーーモズカッチャン他 - ずんどば競馬

 

▲モーヴサファイア

ディアドラと同じく、こちらもハービンジャー産駒。そして、忘れな草賞をアクシデントで回避し、あすなろ賞からの直行というローテーション。その前走は捲り合戦になったこともあり、道中が緩まない厳しいペースになりました。小回りの小倉をストライド走法で差し切った脚は見事で、直線の長い東京コースに替わるのはプラス。

牝馬としては馬格もあって、とても見栄えのする馬です。そして、テンションの上がる勝負服……「吉田和美氏」の所有馬。

内枠に入ったのでスムーズに追走して直線で抜け出してきたら、「カズミ!カズミ!」と叫ぶ準備はできています。

 

アドマイヤミヤビとリスグラシュー

2頭ともスパッと切れるというよりも持続力のある末脚を武器にする馬なので、外枠+スローペースというのは割引。明日もインベタの芝であれば、やはり内枠の馬をピックアップしたいです。

この2頭の比較で言えば、大敗したことによる精神的なダメージがどれほど残っているのか分からないアドマイヤミヤビよりもリスグラシューを上に。ただ、スローペースを考えると2頭ともにレースの組み立ては難しいものになりそうです。

ハーツクライ産駒はオークス>秋華賞?ーーアドマイヤミヤビとリスグラシュー - ずんどば競馬

 

買い目

◎◯▲の3連単BOXと馬単◎→◯▲へ。

 

まとめ

スローになり、ソウルスターリングが逃がされるような展開になったとしても、ルメール騎手とソウルスターリングのコンビであれば信頼を置いてレースを観ることができます。

美しく、大胆に東京の直線をソウルスターリングが抜け出すことを期待して。

 

皆様にとっても素晴らしいレースになりますように。

 

以上、お読みいただきありがとうございました。