1月20日(土)のJRAは「中山・京都・中京」の3場開催。メインレースはともに「冬の開催」らしいダート戦とあって、高配当が出るのではないかとムズムズしてしまいますね。メインの3レースは以下の通りです。
中山11R
アレキサンドライトS
4歳以上1600万下・ダート1800m
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京都11R
すばるS
4歳以上オープン・ダート1400m
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中京11R
中京スポニチ賞
4歳以上1000万下・ダート1900m
いずれのレースも妙味がありそうな馬が出走しています。それではこの3レースをドーンと予想していきましょう。
中山11R:アレキサンドライトS
1人気が予想されるクロフネビームスは近4走すべてで掲示板に入っており、この条件の安定株。昨春〜夏にかけてスランプに入っていましたが、ここにきて調子を取り戻しつつあります。
2人気のフェニックスマークは今走が1600万下への昇級初戦。新馬戦は現OP馬エピカリスの2着と敗れたものの、その後は間隔を取りながらレースに出走し、(3 - 2 - 0 - 0)の成績を上げています。
この2頭は上位の人気に推されるだけの能力を兼ね備えているものの、不安がないわけではありません。前者は安定感があると言っても3着が多く詰めの甘さに課題が残りますし、後者は昇級初戦を一発で突破できるのかは未知数です。そのため、人気薄の馬が付け入る隙も十分にあります。
極端な脚質の馬を狙いたい
アレキサンドライトSは過去5年の内、馬連の万馬券が4回飛び出すなど、高配当が出るレースです。3着以内に2桁人気が5頭入線しており、ともに「極端な脚質」で好走していることがわかります。
2017年
2着:マルケサス(12人気)
3着:ダイワレジェンド(13人気)
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2015年
2着:ショウナンアポロン(15人気)
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2014年
1着:リアライズキボンヌ(10人気)
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2013年
1着:チョイワルグランパ(10人気)
✳︎馬名の赤色が追い込み、青色が逃げ・先行に色分けしました。
2013年1着のチョイワルグランパは向正面で後方から一気に捲ると、3コーナーからハナに立っての押し切り勝ちですから、これも極端な脚質に分類できるでしょう。
極端な脚質の馬をピックアップ
今年のアレキサンドライトSに出走する馬のなかで、「逃げ・追い込み」の人気薄は以下の通りです。
▼逃げ
スペルマロン
カルマパシオン
▼追い込み
ロードフォワード
メガオパールカフェ
イーストオブザサン
逃げ候補は2頭。スペルマロンもカルムパシオンも外2番手(外から被されない)の位置ならOKの馬なので、どちらが先手を取るのかは微妙なところです。テンのダッシュなら前者が上でしょうか。
追い込み馬3頭のなかで妙味があるのはイーストオブザサン。前走で後方からの競馬をしたものの、もともと中団よりも前で構えることもできるため、武士沢騎手を配して前へ行くのか後方に構えるのかは興味深いですね。騎手の分だけ人気が下がるので、外枠からスムーズなら面白い1頭です。
◎スペルマロン 4歳騸馬
父ロージズインメイはアウトブリードの配合のため、クロスのうるさい牝馬とは好相性。スペルマロンの母チャンピオンダイヤはHalo3×4、Nijinsky3×4と強いクロスをもつことから、この父には打ってつけの繁殖牝馬です。
自身がHalo4×4・5のクロスをもつことから、小回り中山コースはほぼベスト。パワーよりもスピードと器用さの勝ったタイプで、時計の速い決着がベターでしょう。
トウカイエントリーやクロフネビームスなどの3〜4コーナーから捲りたい馬が内目の枠に入ったので、フェニックスマークの仕掛けどころによってはマイペースが叶います。まだまだ成長が見込める4歳馬だけに、スンナリなら好勝負。
◯イーストオブザサン 5歳牡馬
1600万下クラスで2着の好走歴があり、2走前はM・デムーロ騎手が騎乗していたこともあって1人気に推された力量馬。このタイミングで武士沢騎手への乗り替わりは妙味が十分です。
父キングカメハメハ×母タックスシェルター(母父フジキセキ)という配合。今開催の中山ダートは凍結防止剤が散布されていて、父に入るNureyev←Specialの血が活きることは間違いありません。外目の枠からスムーズにレースができればチャンスも。もともと実力のある馬ですから、騎手で人気が下がるならここは買いですね。
買い目
買い目としては◎から人気薄の馬たちへの馬連と、◎◯の2頭軸にした3連複を。
京都11R:すばるS
このクラスの常連コウエイエンブレムの調子が戻っているのかが最大のポイント。揉まれない大外枠に入ったのはプラスで、ウインムートやラインシュナイダーなどの逃げ・先行馬を目標に直線で抜け出したいところでしょう。
年末に行われたギャラクシーSの再戦とも言えるメンバー構成。今回は人気を背負う逃げ・先行馬が揃って外枠に入ったので、好位のインで溜められる馬と後方からバキューンと脚を使える馬をピックアップしたいですね。
◎ゴーインググレート 8歳牡馬
揉まれると良くない馬だけに最内枠がネックも、これだけ外枠に逃げ・先行馬が揃えば、中団あたりに外から被されないスペースが生まれるかも……と期待してこの馬から。
オープン〜重賞でも好走歴があり、力負けはしないことから、とにかくスムーズなレースができればここでも。
相手は難しい……
上位人気の馬たちはそれぞれに不安を抱えており、◎の相手は難しいですね……。そのため、できるだけ人気薄で上位入線の可能性がある馬を積極的に拾いたいところ。相手の候補は以下の通り。
ラテンロック
プレスティージオ
シンゼンレンジャー
ドライヴナイト
イーデンホール
ウインムート
サトノファンタシー
サウススターマン
ラインシュナイダー
コウエイエンブレム
ダートのOP初戦馬(世代限定戦を除く)は買わないと決めているので、ヒロブレイブは外します。後は和田騎手にすべてを賭けて!
中京11R:中日スポーツ賞
中京ダート1900mはペース次第によって逃げ〜追い込みまで決まるコース。3〜4コーナーが急なカーブ+下り坂になっており、スンナリとしたペースであれば逃げ・先行馬が有利。
3〜4コーナーに急なカーブが設けられているため、インのポケットに入った馬は勝負どころで上手くスピードアップできるかが鍵になります。捲るなら3コーナー手前まで、追い込むなら直前まで我慢できるかがポイントです。
ピュアな逃げ馬が不在
このレースはピュアな逃げ馬が不在。上位人気ではコパノビジン、中位人気からはルドルフィーナが逃げ候補となります。どちらも前走で後手に回っているだけに、ここは積極的にハナを狙ってくるでしょう。
コパノビジンは51kgの斤量と藤田菜七子騎手の積極性を武器に、ルドルフィーナは「逃げ」の上手い森一馬騎手を配し、この逃げ争いは注目です。
◎ラバピエス 4歳牡馬
「タイマツリ」の名前に心がざわついたもののの、ここはこの馬から。今走のメンバー構成であれば、コパノビジンとルドルフィーナを先に行かせて、好位のポジションを取れる組み合わせ。外枠に入ったため、インのポケットに入らなければ流れ込みのチャンスがあります。
祖母が名牝ハルーワソングで、これからまだまだ成長も見込めますし、左回りに良績のある馬。このクラスでは好走歴がないものの、昇級した2戦は大きく負けておらず、メンバー次第でチャンスも。
相手は先行馬の2頭
ラパビエスの相手はコパノビジンとルドルフィーナの2頭。ここは馬連で◎からこの2頭、そして3連複のフォーメーションをこの3頭から組みたいですね。
人気の薄いところではタイマツリとサハラファイターをピックアップ。残りはパドックの気配を見てから決めます。
中京9R:4歳以上500万下ダート・1400m
平場のなかでは中京の9レースをピックアップ。ここは逃げ・先行馬が揃い、いかにも外からの差しが届きそうなメンバーとなりました。
内枠に先行馬が揃ったので、狙いたいのは外枠の差し馬です。スムーズに差し脚を伸ばせる馬を探します。
◎ブレヴェスト 5歳牡馬
このクラスをすでに勝ち上がっている降級馬。休み明けの2戦は掲示板に入線することができず、ここは人気落ちの1戦となります。柴山騎手であれば、中団よりも後方に構える可能性が高く、じっくりと乗れればチャンス!
左回りにこだわったローテーションは好感がもてますし、これだけ先行馬が揃えば折り合いの心配もありません。そこそこの人気になる可能性があり、相手は人気薄を選びます。
相手候補
相手も差し馬をピックアップ。以下の3頭は人気もなさそうなので、相手に買います。
キングヴァラール
イソノヴィグラス
ウォーターダンテ
残りはパドックの気配と人気を見て。基本的には明け4歳を中心に揉まれずにスムーズなレースができそうな馬を選びたいですね。
まとめ
上に挙げた4レースのすべてが高配当になるとは思わないものの、1つでも高配当が出ればラッキーですね。
皆さまにとっても素晴らしい土曜日になりますように。以上、お読みいただきありがとうございました。