第62回有馬記念は、2017年12月24日(日)にスタート。今年のJRAの競馬を彩った16頭が中山芝2500mの舞台に集い、私たちの「記憶」に残るレースがそこで繰り広げられます。
2017年のクライマックスとなるレースは、どのような結末を迎えるのでしょうか?
2017年の総決算
2017年のJRAは素晴らしいレースが盛り沢山でした。皐月賞のレースレコード+3連単100万超馬券、天皇賞・春は大レコードでキタサンブラックが連覇、歴史的なスローになったダービー、歴史的な不良馬場になった菊花賞と天皇賞・秋、秋華賞→エリザベス女王杯→マイルCSとハービンジャー産駒がGⅠ3勝などなど。
今思い返しても、私たちの想像を上回るレースが実に多い1年でしたね。そのなかでも、古馬の中長距離路線は最強世代と言われる5歳世代が貫禄を見せつけました。牝馬限定のエリザベス女王杯を除いて、すべて5歳馬が勝利。
大阪杯:キタサンブラック
天皇賞・春:キタサンブラック
宝塚記念:サトノクラウン
天皇賞・秋:キタサンブラック
ジャパンカップ:シュヴァルグラン
有馬記念:?
3歳世代のレイデオロはジャパンカップでキタサンブラックを交わしたものの、その前に抜け出したシュヴァルグランを捕らえることができずに2着と敗退。この世代の層の厚さを痛感させる結果となりました。
有馬記念はその年の総決算なので、自分の贔屓にしている馬を買うのが本筋と言えます。「自分らしく当てて、自分らしく外す」のが最も似合うレース、それが有馬記念だと言えるでしょう。
好きな馬に感謝の気持ちを込めて
有馬記念は「ファン投票」で出走馬の決まるレース。自分の贔屓にしている馬や好きな馬に投票するのがもっとも似合います。当たっても外れても、どんな結末になったとしても「2017年の競馬は素晴らしかったな」とシミジミ振り返れる馬券を買うのが1番です。
日頃から馬券を買って楽しめるのも、競馬ファンやJRA、そして競馬に携わるすべての人がいるからこそ。それらの人や馬に感謝の気持ちを込めて、私は馬券を買います。来年も、10年後も、20年後も競馬を楽しむために。
2017年もっとも贔屓にした馬は?
出走馬16頭のなかでもっとも好きな馬は、そう「サトノクラウン」です。前走のジャパンカップはこの馬にとってほぼベストの条件だったものの、時計の速い馬場+中4週での疲労残りと能力を発揮する前に終戦したレース。
小回りコースで行われる有馬記念はコーナリングの下手(コーナーで加速するようなレースが不向き)なサトノクラウンにとって不向きですし、前走からふたたび中4週ですから、上位人気馬のなかでは信頼の置きにくい1頭と言えます。
1〜3人気の短評
キタサンブラックはとにかくもう「圧巻の馬体」を誇る馬。筋骨隆々でシルエットも素晴らしく、「サラブレッド」としての見本となるような馬体。もう、「名馬」としての実績は十分なので、ラストランとなるここは勝ち負けは抜きにして「この馬らしい」走りをするでしょう。
スワーヴリチャードはトモがパンとしてきてスタートをポンと出られるようになったことから、ハーツクライ産駒らしい本格化の曲線を描いています。アルゼンチン共和国杯からのローテーションも好感がもてるもの。後は3〜4コーナーで外を回して届くのかどうかがポイントです。
シュヴァルグランはHaloクロスらしい俊敏な加速力とスタミナをロスしない器用な走りが最大の武器。適性としては有馬記念>ジャパンカップという馬ですから、ピークの体調だった前走からのケアがしっかりとなされていれば、ここもチャンスは十分です。
◎サトノクラウン 5歳牡馬
1〜3人気で素直に決まるレースであるなら、観戦料に最適なのは大好きなサトノクラウンの単勝だけを買うこと。この馬はいつも、「想像を超えたレースをしてくれるのではないか?」とドキドキさせてくれます。
コース適性とかの細かなことは無視して、私の「2017年総決算」にふさわしいのは◎サトノクラウン。サンデーサイレンスの血を引かない名中距離馬が、時代を担ったキタサンブラックをふたたび撃破することに期待して。
まとめ
2018年への扉を開くのはどの馬なのか、今からレースが楽しみですね。
あなたの好きな馬は、ヤマカツエース、キタサンブラック、クイーズリング、ブレスジャーニー、トーセンビクトリー、サトノクラウン、シャケトラ、レインボーライン、サクラアンプルール、シュヴァルグラン、ルージュバック、サトノクラウン、ミッキークイーン、スワーヴリチャード、カレンミロティック、サウンズオブアースのどれでしょうか?
私はサトノクラウンです。
以上、お読みいただきありがとうございました。