チャレンジC(2018年)はレイエンダが出走するので、マイネルフロストの3着付けを!ーー予想

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12月1日(土)、阪神開催の初日を飾るのは重賞のチャレンジC(GⅢ・阪神芝1800m)。今年はレイデオロの全弟レイエンダが出走するとあって、楽しみなレースとなりました。

 

好素材のレイエンダ

2歳の夏にデビューしたレイエンダはその後すぐに軽度の骨折が判明し、復帰したのは今年5月の夏木立賞(500万下・東京芝2000m)でした。春のクラシックには間に合いませんでしたが、菊花賞トライアルのセントライト記念に出走すると、素質を買われて1番人気の支持を受けます。

セントライト記念はタニノフランケルの大逃げによって馬群が縦長になり、中団のポジションを取ったレイエンダには苦しいレースでした。重賞初挑戦だったこととキャリアの浅さからすれば、しっかりと脚を使っての2着は悲観する内容ではありません。

上品な馬体と軽やかなフットワークから、「兄のレイデオロ以上なのでは?」と思わせる好素材だけに、今後の走りに注目したい1頭です。

 

レイエンダ 3歳牡馬

父:キングカメハメハ

母:ラドラーダ(母父シンボリクリスエス)

厩舎:藤沢和雄(美浦)

生産:ノーザンファーム

レイエンダは全兄と同じく俊敏な脚さばきが最大の特徴。兄よりも前脚がしなやかに伸びるフットワークなので、直線の長いコースでも苦にはしないでしょう。

兄レイデオロが歴史的なスローとなったダービーを小気味の良いフットワークで抜け出したように、トップスピードへ瞬時に加速できるのがセールスポイント。

 

高速決着は大得意

レイデオロ=レイエンダ全兄弟のように「俊敏な脚さばき」で走る馬は、上り3Fと全体の時計が速くなるレースは大の得意です。その理由は以下の2つ。

1. 脚さばきが俊敏なので、時計が速くてもスタミナをロスしない

2. 瞬時にトップスピードに乗れるため、速い上りに対応できる

レイエンダは2戦目の夏木立賞(芝2000m)で上り3F33.6、勝ちタイム1分58秒8をマークしており、速い上りの出る高速馬場を得意としています。

開幕週の阪神芝は速い時計の出るコンディションが想定され、この点はレイエンダにとって大きなプラスとなります。

 

チャレンジCに向けて

速い上りを出すには後傾ラップ(スローペース)になるのがベスト。前半はゆったりとしたペースで進め、ゴールまで残り800〜1000mくらいから11秒台の脚を続けるのが理想の展開となります。兄が制した今年の天皇賞・秋のように、「スロー+ロングスパート」戦がもっとも力を発揮できます。

今年はピュアな逃げ馬のマルターズアポジーが出走することで、前半のペースがキーポイント。前半1000mが速くなるようだと、レイエンダは苦しくなるかもしれません。ただ、内回りの2000mは俊敏な脚をもつこの馬にはプラスです。

 

予想

今年のチャレンジCはレイエンダの取捨がポイント。とは言え、そこにリソースを割いても馬券的にプラスにならないので、この馬が1〜3着でも高配当になるように予想します。

 

レイエンダの不安点は?

初の関西輸送などの不安点もあるものの、藤沢和雄厩舎+C・ルメール騎手のコンビに逆らえるほどなのかは……。体調面については前走からしっかりと間隔を空けての調整ですし、ノーザンファーム生産馬ですから、心配なところはないでしょう。

 

2人気のエアウィンザーについて

エアウィンザーはエアスピネルの全弟で、アイドリームドアドリーム牝系らしいピッチ走法で走ります。以前から言っているように、この兄弟は「中山1800mがベスト」。阪神の内回り2000mはセカンドベストのコースです。

前走は不得手な京都の芝外回りコースを完勝しているように、ここにきて力を付けているのは間違いありません。内回りコースならペースが遅速のどちらにも対応できるので、大きな不安はありません。

 

ダンビュライトについて

前走の天皇賞・秋は放馬によって競走除外になりました。気性的な難しさが出ているのは不安なものの、この馬も直線に坂のある阪神コースはベストのタイプです。高速馬場そのものは苦にしないものの、上りの速いレースは不向きですから、マルターズアポジーが先導するペースはプラスでしょう。

 

3着付けにマイネルフロストを

レイエンダ、エアウィンザーは大きくマイナスする点がありません。ダンビュライトも前走の影響がなければ好勝負できるだけの力量馬です。これらの3頭をアレコレ選別していてもあまりプラスにはなりません。つまり、これらの3頭が1・2着に入っても高配当になるような買い目を考えます。

とすると、3着にマイネルフロストをマークするのがベストでしょう。開幕週の阪神はイン伸び馬場とあって、内枠が有利です。内枠に入った馬なのなかで、マルターズアポジーの作るペースでも脚を削がれない先行馬を選ぶとすると、この馬しかいないのでね……。

マイネルフロストはチャレンジCと同じ条件行われた昨年の鳴尾記念を3着と好走しているように、コースに不安はありません。7歳馬とあって力の衰えはあるでしょうが、スルッと3着くらいであれば期待できます。

 

トリコロールブルーについて

ステイゴールド産駒で、阪神芝内回りの2000mはほぼベストの舞台設定です。レコード決着となった今年の鳴尾記念を3着と好走していますから、開幕週の馬場も苦にしません。ただ、レイエンダやエアウィンザーよりもさらに外の枠に入ったのはマイナス。

点数を増やしたくないので、今回はこの馬をバッサリと切り捨てます。好走されたら致し方なしです。

 

買い目は?

今年のチャレンジCは「買い目」が大きなポイントです。レイエンダ、エアウィンザー、ダンビュライトの3頭を1・2着に固定し、3着にマイネルフロストをマークする3連単なら合計6点。配当が150倍を超えるなら、これを買います。

 

3連単

1着:3. 8. 9

2着:3. 8. 9

3着:4

 

 

まとめ

チャレンジCは馬券よりもレース内容に注目したい1戦となりました。レイエンダはここをステップにしてGⅠ戦線へと向かうことができるのでしょうか?

以上、お読みいただきありがとうございました。