チャンピオンズC(2017年)は次世代のダート界を担うロンドンタウンに◎をーー予想

f:id:hakusanten:20171203011035j:plain

秋の中距離ダートは「JBCクラシック→チャンピオンズC→東京大賞典」がひとつの路線として定着しつつあります。今年のチャンピオンズCは前走JBCクラシック組が6頭出走。この王道路線組に対するのは、みやこSを快勝したテイエムジンソク、エルムS→コリアCを連勝したロンドンタウンなどの上り馬です。

帝王賞→JBCクラシックの王道路線を歩んできた馬とJRAの重賞路線で力をつけた上り馬のどちらが勝つのか、中距離ダートの頂上決戦から目が離せません。

 

チャンピオンズCのポイント

今年のチャンピオンズCのポイントは大きく3つあります。それは以下の通りです。

1. JBCクラシック組は力が拮抗

2. 上り馬とJBC組との力関係

3. 逃げ・先行馬が少ない

 

1. JBCクラシック組は力が拮抗

中距離ダート路線は今年、アウォーディー、サウンドトゥルー、ケイティブレイブ、アポロケンタッキーが主役を務めてきました。ただ、川崎記念→帝王賞→JBCクラシックと1〜3着馬がコロコロと入れ替わったように、この4頭のなかで抜きん出た力をもつ馬はいません。

川崎記念(JpnⅠ・川崎ダート2100m)

1着:オールブラッシュ

2着:サウンドトゥルー

3着:コスモカナディアン

4着:ミツバ

5着:ケイティブレイブ

--------------------------------------------

帝王賞(JpnⅠ・大井ダート2000m)

1着:ケイティブレイブ

2着:クリソライト

3着:アウォーディー

4着:サウンドトゥルー

5着:アポロケンタッキー

--------------------------------------------

JBCクラシック(JpnⅠ・大井ダート2000m)

1着:サウンドトゥルー

2着:ケイティブレイブ

3着:ミツバ

4着:アウォーディー

5着:グレンツェント

もっとも安定して力を発揮しているのが昨年のチャンピオンズCの覇者サウンドトゥルー。展開が噛み合いさえすればGⅠを勝ち切るだけの能力をもっており、この馬が中距離ダート路線の「モノサシ」と言えます。

JBCクラシック組を上位に取るのであれば、大きく崩れることのないサウンドトゥルーとケイティブレイブ、アウォーディーの3頭を馬券から外して考えるのはナンセンスです。

参照記事

JBC組については、週中の記事で1頭ずつ詳しく解説していますので、よければそちらをご覧下さい。

チャンピオンズC(2017年)に出走する「前走JBC」組の7頭についてズバっ!と解説ーー展望 - ずんどば競馬

 

2. 上り馬とJBC組との力関係

GⅠ初出走のテイエムジンソクとロンドンタウンは、それぞれJRAの重賞勝ちを上げてここへ臨みます。春から夏にかけて着実に力をつけた2頭はダートの一線級と初めて対戦することから、前走JBC組との力関係がカギに。

「力関係」については走ってみないとわからないものの、テイエムジンソクとロンドンタウンの夏のパフォーマンスからすれば、まったく歯が立たないことはないでしょう。JBCをまとめて負かすとしたら、未知の魅力のあるこの2頭がその候補です。

 

3. 逃げ・先行馬が少ない

今年のチャンピオンズCは純粋な逃げ馬が不在。最内枠に入ったコパノリッキーが注文を付けてグイグイと出して行かないかぎり、スロー+残り4Fのスパート戦になる公算が高いメンバーとなりました。

チャンピオンズCは前残りになることも、差し・追い込みの決着になることもあるレース。ここ2年は前崩れの差し決着となっているものの、ペースが緩めばホッコータルマエの勝った2014年のように先行勢の上位独占もありえます。

 

予想

古馬中距離の交流重賞路線を歩んだ馬たちは、レースをするたびに着順が入れ替わっていることからも、実力拮抗のメンバーと言えるでしょう。アウォーディーやサウンドトゥルーなどはもう7歳ということもあり、「大崩れ」はなくともスパッと勝ち切れるのかは「?」がつきます。

それならJBCクラシック組を下げ、ダート一線級と未対戦のフレッシュな馬たちに期待をかけたいところ。対象となるのはテイエムジンソクとロンドンタウンの2頭です。どちらを取るのかが最大の問題です。

 

◎ロンドンタウン 4歳牡馬

父:カネヒキリ

母:フェアリーバニヤン(母父:Honour and Glory)

厩舎:牧田和弥(栗東)

ロンドンタウンの父カネヒキリ×母父Honour and Gloryという配合は、次世代を担うのに十分なもの(サウンドトゥルーは父フレンチデピュティ×母父フジキセキのため、カネヒキリと同配合)。アウォーディー、サウンドトゥルー、コパノリッキーの7歳馬たちへ世代交代を告げるのにふさわしい4歳馬と言えるでしょう。

今年のチャンピオンズCはペースも展開も読みにくい1戦。それなら、好位のインでレースを進められ、重賞連勝の勢いに乗る4歳馬がGⅠを戴冠するシーンに期待をします。

 

△候補として

ロンドンタウン1着が大前提なので、2着に拾うのは非JBC組+内枠+人気薄の馬たち。△ミツバは母系に入るアフリートの影響を受け、とにかく揉まれ弱い馬。ただ、スムーズなレースができたときは上位に入る力をもっているだけに、これだけ人気が薄いのなら。

モルトベーネは母父アフリートですから揉まれ弱いはずですが、馬群の中でも競馬ができるのはそれだけ競走能力が高いからこそでしょう。このメンバーであれば、内目を立ち回れるだけに、ひょこっと2着に期待します。

メイショウスミトモは昨年のチャンピオンズCはインをスムーズに立ち回ったものの、差し・追い込み決着となり大敗しました。とは言え、昨年と同じようなレースができるのなら、今度はもう少し着順を上げられるでしょう。

 

買い目

ロンドンタウンの単勝が本線。◎→△への馬単と、◎を1着に据えた△への3連単を押さえます。

 

単勝

7

 

馬単

7 → 3. 6. 5

 

3連単

1着:7

2着:3. 6. 5

3着:3. 6. 5

 

まとめ

次世代の中距離チャンピオンにふさわしい4歳馬ロンドンタウンが、世代交代を告げるレースを観せられるのか? 今からチャンピオンズCが楽しみですね。

 

以上、お読みいただきありがとうございました。