内回りをパワーで大外一気にーーフィリーズレビュー(2017年)回顧

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桜花賞トライアルのフィリーズレビューは、カラクレナイが大外を突き抜けてレーヌミノルを差し切って1着。桜花賞への優先出走権を手にしました。勝ちタイムの1:21.0は出色。

 

2着のレーヌミノルは中団の外目からひと捲りで先頭に立つ競馬で、追い出しのタイミングも完璧。 浜中騎手も「これで負けたら仕方ない」と腹を括った4角での追い上げでしだが、これで負けたのは勝った馬の力が上だっということでしょう。

 

ゴールドケープは近走とは一転した最後方からの追い込みで3着。こちらも阪神JFの6着馬ですから、年を越してもきっちりと力通りに走ったという内容だと思います。

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予想 

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◎ベルカプリはポンとスタートを出ると池添騎手が促して先手を取りに行きますが、内から二の脚がついたアズールムーンがハナ。前半が3F33.5で先行勢雁行の流れになってしまったので、4角で失速するのは致し方なし。

 

4着のジューヌエコールパドックでは落ち着いた周回で、レースでも掛かることなく追走。3番手から抜け出そうとするところで、レーヌミノルに出し抜けをくらってしまいましたが、このハイペースではあそこから差し脚をというのは無理な注文です。力は出していますし、先行勢が大敗している中でこの馬だけが掲示板ですから、阪神芝1400mの適性はかなりのものだと思います。

 

レースは?

アズールムーンとベルカプリが直線を向いてすぐにバテ始めてしまったので、内で脚を溜めていた馬たちにはノーチャンス。

1〜3着まで道中は外目を回った馬で、1、3着は後方にいた2頭ですから、内回りらしい厳しいペースになりました。

 

カラクレナイの将来性は?

4角を回るときの素軽さはHalo4×4の影響が出ていて、ローエングリン×アグネスタキオンらしい内回りのパワーマイラー

がっちりとした体型からも桜花賞に向けて、距離が1600mに伸びるのは大きなプラスとは言えません。

ハイレベルと言われるこの世代の牝馬戦線で、一線級の馬たちと好勝負を続けているレーヌミノルを差し切ったのですから、能力は十分と言えます。

ただ、適性として阪神の外回りの桜花賞でバキューンと切れるかとなると?が付きます。本番ではスピードと持続力に優れたソウルスターリングが待ち構えているので、カラクレナイが持続力を武器に勝負に挑むのは分が悪いかな、と。

 

レーヌミノルはここで勝ちたかった…

桜花賞に向けての獲得賞金が足りているレーヌミノルクイーンCフィリーズレビューというローテーションを組みました。陣営としてもこの馬の適性が1400>1600mと見立てていたのでしょうから、桜花賞よりもGⅡで賞金の高いフィリーズレビューで勝ちたかったのではないでしょうか。

1600mの桜花賞でさらにパフォーマンスが上がるとは言い難いですが、逃げることもできる馬ですから、この馬が桜花賞のペースを握る走りをするかもしれません。

 

フリーズレビューは秋の秋華賞につながる

13年の勝ち馬メイショウマンボ15年の勝ち馬クイーンズリングはGⅠ秋華賞で1、2着と好走しています。

フィリーズレビューで力を見せた馬は、同じ内回りの秋華賞でも好結果が出ています。もちろん馬個体の能力差もあるのでしょうが、カラクレナイがこのまま無事に秋を迎えるなら、秋華賞で狙ってみたいですね。

 

まとめ

ソウルスターリングという「化け物」が待ち受ける桜花賞

フィリーズレビューからソウルスターリングに肉薄できる馬がいるのか、本番までにじっくりと考えたいところです。

 

以上、お読み頂きありがとうございました。