夏競馬のシーズンが到来!
今週から函館競馬が開催され、JRAも夏競馬のシーズンが始まります。今回の記事では、開催初日の函館競馬場で組まれている特別の3レース、10R駒ケ岳特別、11RHTB杯、12R遊楽部特別を予想します。
10R 駒ケ岳特別(芝2600m 3歳以上500万下)
小回りコースの長丁場戦。スタートしてから1週目の3角までの位置取りが大切なコースで、後ろからの競馬になるとしても3〜4角でペースアップできる器用な馬を狙いたいコースです。
レース展開
逃げなければ力を発揮できないタイプの馬が不在で、先手を取るのがどの馬になるのかは難しいところ……。
母父アフリートで揉まれ弱いメイショウガーデンが最内枠で国分恭介騎手ならば、スタートが決まればこの馬がハナヘ。その後ろにロライマ、マコトガラハッドが続きペースはスロー。
人気上位のウインイクシード、ヴァントシルム、シャインブライトは捲り脚のある馬なので、3角から前へ取り付く競馬になります。
◎メイショウガーデン 4歳牝馬
母父アフリートから揉まれ弱い気性を受け継いでおり、500万下を勝ち上がった5走前も大外枠から外目をスムーズに走ってのもの。
逃げ馬不在に加えて最内枠に入ったことで、ここは逃げの手に出る公算が大。競りかけてくる馬も見当たらず、単騎でスイスイと逃げられるようなら開幕週の馬場のアシストを受けてアレヨアレヨを期待します。
降級馬ながらそれほど上位の人気に支持されないようであれば、後続のマークも薄くなりそうなのもプラス。
以下は2着候補として
相手は帯に短し襷に長しのメンバー構成。
△リッジマン
メイショウガーデンと同じく1000万下からの降級馬。500万下の勝ち鞍が函館だったように、洋芝は合うタイプで、小回りであれば2600mをこなしても不思議はありません。インの2、3番手が取れるメンバー構成で粘りこみを期待。
△シャインブライト
上位人気の馬の中では小回りを捲る脚があり、外目をスムーズに走れる外枠はこの馬にとってはプラス。開幕週の馬場で外目を回るのはつらいものの、このメンバーであれば。
△ウインイクシード
3歳牡馬。父マンハッタンカフェ×母父ボストンハーバーですから、小回りを先行、あるいは器用に捲る脚質に出たのは順当です。直線の長い東京コースでも好走していますが、本質的には小回り向きの馬。母イクスキューズも札幌2歳S3着など洋芝の実績があり、函館コースも苦にしないでしょう。
△マコトガラハッド
前走から少し間隔が空き、重め残りが心配ではあります。ただ、前走で見せた素軽い先行力は魅力です。
△ロライマ
気難しい馬で、すんなりとレースができれば能力は確かなので好走の可能性も十分に。前走に引き続き浜中騎手が乗るのもプラス。積極的な先行策を取るなら注意したい1頭です。
11R HTB杯(芝1200m 3歳以上1000万下)
小回りコースということもあり、馬場が良く時計が速くなれば逃げ・先行馬有利。ただ、ペースが速くなると開幕週でも差しが決まるのが函館の1200mです。4角手前でペースが緩むことが多く、後方に構えた馬もそこで前に取り付けないと厳しくなります。
レース展開
内からトゥルームーン、中からラホーヤビーチ、外からタマモブリリアン、クードラパンと逃げ馬が揃いました。トゥルームーンがハナを主張しきればラホーヤビーチは2番手に控え、ペースはややスローに。内枠の先行馬はインのポケットに入りたいはずで、ここが渋滞するようだと外目をスムーズに回った馬に有利な流れになりそうです。
◎ラホーヤビーチ 4歳牝馬
前走の新潟直線1000mは内枠からダッシュ良く飛び出しましたが、外ラチへ誘導できずにズルズルと後退して9着に敗れました。
ここはトゥルームーンの番手あるいはハナを取れるメンバー。父タイキシャトル×母父ボストンハーバーですから洋芝もOKです。気分良く走れれば好走できるタイプ。ここは逃げ馬が揃ったものの、全体としてペースが上がらないレースになりそうで、揉まれずに行ければ……。
ラホーヤビーチは全芝成績が(2 - 0 - 0 - 13)からも、好走するときは1着の馬なので、単勝を。
以下は2着候補として
先行するトゥルームーン、タマモブリリアン、3歳馬の2頭でデスティニーソングとショウナンマッシブは抑えます。人気上位の馬からはレーヴムーンとフジノパンサー、小回りコースの差しのキッズライトオンまで。
△1. 4. 6. 9. 11. 12. 13
12R 遊楽部特別(芝1800m 3歳以上500万下)
3歳馬と降級馬の争いになる1戦。洋芝+小回り向きの器用さを持つ馬を探したいところです。
降級馬5頭の内、ディープインパクト産駒はサトノオニキス、ミネット、フライングレディの3頭で、これらが上位人気を形成しています。この3頭は小回りコースの適性がずんどばではないので、いくらか割引でしょうか。
レース展開
内のメイショウミハルが枠順の差で外のブレイクマイハートを制してハナヘ。インのポケットにマサノマリリンとサトノオニキスが続き、その直後に人気のミネット、フライングレディが位置する展開に。前半の1000mは60秒を越すスロー。3角過ぎからペースアップする流れを想定します。
◎メイショウミハル 3歳牝馬
降級馬に混じっての昇級初戦とあって、楽な競馬にはならないとしても最内枠からハナを取れる組み合わせは魅力十分。
人気上位がそれほど積極的に前を取ってくることもないはずで、岩田騎手がマイペースに持ち込んでの逃げ切りに期待したいです。
全兄の現オープン馬メイショウカドマツは長い距離の逃げ馬。コンスタントに活躍馬が出る母系で、メイショウミハルも500万下は通過するだけの能力は十分にあります。
以下は2着候補として
降級馬の5頭サトノオニキス、ミネット、フライングレディ、クリノサンスーシ、デルマオギンは抑えます。
また、インのポケットを取れそうなマサノマリリン、レッドアルカディア。3歳馬のブレイクマイハートまで。
△3. 4. 6. 7. 8. 13. 14
まとめ
開幕初日の函館は3つの特別戦に面白いメンバーが揃いました。昨年の函館は高速馬場だったことから、今年はどのような時計の出方をするかも注目したい開催初日。
皆様にとっても素晴らしいレースになりますように。
以上、お読みいただきありがとうございました。