船橋競馬場で行われるJPNⅠかしわ記念は、フェブラリーSから望むJRA勢の取捨がポイントとなるレースです。
今年は(「も」と言ってもよいのですが)フリオーソのようなJRA勢と対等に戦える地方馬の参戦がないのはいくらか寂しくもあり……。6頭が参戦するJRA勢に分がある1戦。
今回の記事ではかしわ記念と合わせてSPAT4ロトも予想していきます!
かしわ記念
かしわ記念はJRA所属馬の中で、船橋の小回りをパワーで捲れる馬を探すのが的中への近道です。過去5年の勝ち馬を並べるとーー
'16年:コパノリッキー
'15年:ワンダーアキュート
'14年:コパノリッキー
'13年:ホッコータルマエ
'12年:エスポワールシチー
エスポワールシチーは'10、'09年も連覇していることから、コパノリッキーと合わせてゴールドアリュール産駒が強いのが特徴。また、エスポワールシチーとコパノリッキーに共通しているのは母系にRobertoの血を持つことです。Robertoからパワー捲りを受け継いでいる馬が狙い目(フリオーソも父はRoberto直仔のブライアンズタイム)。
他の勝ち馬を見ても東京ダート1600mのフェブラリーステークスをストライドで差すような馬より、小回り向きのパワーで捲る馬がかしわ記念では好相性ですから、そこを予想の中心にして組み立てます。
◎ブラゾンドゥリス
JPNⅠに初挑戦となり、参戦するJRA所属馬のなかでは格下の存在です。前走、小回りの黒船賞(高知ダート1400m)を快勝してここへ参戦してきました。
左回りの東京コースに良績のある馬ですが、父ノボジャク×母父マヤノトップガン(父ブライアンズタイム←その父Roberto)ですから、小回りを捲るパワーも十分な血統構成。前走の黒船賞を観ても、右回りだと道中の追走がズブく、左回りだと4角まで抜群の手応えで回って来ることからも高知→船橋のコース替わりはこの馬にとってプラスです。
好走しているときは外目をスムーズに追走しているレースが多く、外枠は歓迎のタイプ。内の各馬を見ながらレースを進めてのひと捲りに期待します。
◯コパノリッキー
小回りのかしわ記念をぐいぐいと捲れる血統構成で、問題はスタートが決まるかと馬群に包まれないかの2点だけです。
力が衰えているのかどうかは走ってみないと分かりませんが、この馬は好走したときは1着なのでこれ以上の印に落とすことができず……。
スタートでよほどの出遅れがないかぎりは外目をスムーズに追走できるように武豊騎手がエスコートするはずで、昨年の東京大賞典のようにスローの切れ味勝負にならなければまず大丈夫だと思います。
△リッカルド
こちらも小回り向きの機動力を備えていて、ゴールドアリュールの母父Nureyevとリッカルドの母父オペラハウスの父サドラーズウェルズは4分の3同血の間柄ですから、外枠から無欲の捲りを打てれば……。
昨年のエルムステークス勝ち以降不振が続いているものの、体調が整っていればこの相手でもそこそこには走れるはずです。
他のJRA勢はインカンテーション、モーニン、ベストウォーリアともに東京や中京、そして新潟コースでベストパフォーマンスが出せるストライド型ですから、評価は下げたいところ。
とくに、フェブラリーSから直行してくるモーニンとベストウォーリアは昨年のかしわ記念も同じローテーションで臨み、あまりデキが良く見えなかったので、パドックの気配は注意が必要です。
インカンテーションはバテ合いの展開になれば可能性もあるとは思うものの、内枠でストライドが大きい馬がインからスピードを乗せられるのかが「?」なので、無印に。
買い目
3連単はブラゾンドゥリスとコパノリッキーを1着に固定したものを。
3連単
1着:8. 1
2着:8. 1. 9
3着:8. 1. 9
SPAT4馬単
8→1. 9
9→8. 9
船橋10R SPAT4プレミアムポイント賞
ダート1000mの短距離戦。混戦模様で難解なレース……
◎トーションビーム
1000〜1200mを中心にローテーションが組まれているスプリンター。3走前にB3クラスを勝ち上がってから一気のオープン挑戦も10着と敗退し、続くB1クラスも7着と敗れて休養に入りました。もともと、寒い時期は休む馬で、昨年も4月の復帰戦で1着になっているように鉄砲の実績もあります。外目の枠に入ったことから、内から先行する馬を見ながらポジションが取れるのでレースはしやすいはずです。好位からの押し切りに期待します。
2着候補
2着の相手は差し馬からピックします。
△タイセイパラゴン
△ダージーパラダイス
△マルボルクシチー
△カスタネット
◎→△への4点
タイセイパラゴンは人気が薄そうなので、普通の馬券でも買いたいですね。
船橋12R 豊四季賞
1800mのダート戦。
アサクサハヤブサの逃げが濃厚で、他馬が注文をつけて逃げたとしてもスローペースのレース。外目をスムーズに追走して切れ味のある馬を選びます。
◎ジーガークリスタル
前走はスタート直後に挟まれて後方に下げてしまい、それに加えてかなりのスローペースになりました。大飛びの馬で外目をスムーズに追走できるかが好走のポイント。リーディングジョッキーの森泰斗騎手が連続騎乗ですから、今度は同じようなミスはしないはず。多少ペースが遅くとも早めの捲りが打てれば……。もともと格上の実績があり、このメンバーであれば1着を期待したいです。
◯アサクサハヤブサ
大外枠に入ったので、内から逃げたい馬を先に行かせて先行することも可能ですし、誰も行かなければ逃げることもできます。
スローからの上り勝負に強く、末脚も安定しているのが魅力です。前走では◎を突き放して勝ちましたが、ここはそこまでスローのペースに落とせるかが鍵になります。
▲ワンダフルワンダー
◎と同じように上のクラスでも好走歴のある実績馬。山崎誠騎手ですから、おそらく後方からの捲り勝負になるはずで、ペースがある程度緩んだとしてもこの馬の切れ味を引き出す騎乗をしてくれれば2着には突っ込んでこれるのではないかと期待します。
◎⇄◯と◎◯→▲への4点
船橋の1800mはスローになることが多いので、普通の馬券ではジーガークリスタルとワンダフルワンダーの2頭が軸の3連複で。
SPAT4は4×4×4の64点ですから、3200円の購入。
5月5日の船橋競馬はメインのかしわ記念を除くとなかなか混戦模様のレース。
SPAT4も通過すれば高配当が期待できそうなので、今からレースが楽しみですね。
以上、お読みいただきありがとうございました。