ハイレベル世代の4歳馬4頭が激突するマーチS(2017年)予想

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フェブラリーSを制覇し、ドバイワールドカップに出走するゴールドドリーム、東海Sを勝ったグレンツェントを見てもわかるように、4歳馬のダート路線はハイレベル世代と言われています。

 

中山競馬場のダート1800mで行われる今年のマーチSには4頭の4歳馬がスタンバイし、人気の中心になりそうです。

 

 3頭の4歳馬を簡単に解説

人気の4歳馬、コスモカナディアン、ロンドンタウン、ピットボスの3頭について簡単に解説します。

 

コスモカナディアン

父:ロージズインメイ

母:カナディアンパープル(母父:ウィズアプルーヴァル)

3歳の1月に未勝利を脱出した後は、500万下→1600万下まで休みを挟みながら1年でオープンに駆け上がりました。前々走は交流GⅠ川崎記念を3着、前走の阪神ダート1800mで行われた仁川S(OP)は4歳の素質馬グレートパールの2着に敗れたものの、3着以下を9馬身離してオープンでも十分に勝ち負けできるところをアピールしました。

母カナディアンパープルからは目立った活躍馬は出ていないものの、ここ3戦のレース内容からも充実振りが伝わってきます。また、コースを問わずに安定した走りを見せていることもこの馬の強味です。

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ロンドンタウン

父:カネヒキリ

母:フェアリーバニヤン(母父:オナーアンドグローリー)

3歳ダートのオープン昇竜Sと伏竜Sは7、8着と好走できなかったものの、1000万下、1600万下を連勝してオープン入り。前走では交流GⅢ佐賀記念を制してマーチSへ駒を進めてきました。小回り向きの機動力を備えていて、中山コースでも1600万下を勝っているなど直線の坂への不安もありません。今回は斤量が57kgを背負うところがキーポイント。

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ピットボス

父:ゴールドヘイロー

母:モエレプロミネンス(母父:フレンチデピュティ)

全兄のプロモントーリオは目黒記念3着などオープンで活躍している現役馬。ピットボスは3歳時にユニコーンS(1着ゴールドドリーム)、レパードS(1着グレンツェント)でともに4着と早いうちから素質を見せていました。今回マーチSに出走する3頭のなかでは3歳の春の時点ではもっとも実績のあった馬です。

ずぶい馬で、3〜4角あたりではいつも手応えが悪くなるものの、直線ではじりじりと伸びて来るので、もう少し気性的なものが成長すれば強くなりそうだなと思わせる馬です。今回も内枠に入り砂を被りそうですが、上手く外目に出して流れに乗れれば好勝負をしてもおかしくありません。

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展開

逃げ・先行馬が揃いました。コクスイセンは逃げないと脆いタイプですから、内枠のショウナンアポロン、インカンテーションを制してハナへ。コクスイセンの横山典騎手がどのようなペースを刻むのかもポイントですが、人気のコスモカナディアンが速い上りを使えるタイプなので、それほどペースを落とさない逃げになると思います。

勝つためのベストポジションは逃げ・先行のすぐ後ろでしょうか。

 

GⅠ裏開催だけに騎手が…

日曜日はリーディング上位の騎手がごっそり中京に集まっているので、マーチSの騎手が渋いことになっております。馬の人気順に騎手を挙げるとーー

柴田大、木幡巧、柴山雄、柴田善、木幡広と続きます。

もちろん、上手いとか下手とかではなく、とにかく不安な面々が揃っております。

 

予想

メイショウスミトモは和田竜二騎手で、ちょうど先行勢のすぐ後ろのポジションを取れそう。ここ2走は勝ったのが逃げ馬で、差し馬のメイショウスミトモとしては苦しいレースになりました。父ゴールドアリュール×母父アジュディケーティングからも中山を捲るのがベスト。6走前のように締まった流れになっても速い脚を使えるのがこの馬の強みです。

和田騎手は土曜日に中京で人気馬も派手に飛ばしていましたが、中山なら気分一新で奮起して欲しいところ。

ピットボスは4歳馬の中では斤量が55kgと他の2頭よりも軽くなりました。4走続けての内枠でとにかくリズムよく走れるかがポイント。気性的な悪さからどうしても道中手応えが悪くなりますが、柴田善騎手ですから3角辺りからマイルドに捲り始めれば先行勢を捕らえられるのではないか、との読みで。

コクスイセンは4歳馬の中では最も人気がなさそうですが、逃げればとにかくしぶとい馬です。阪神でも勝っているように直線に坂のある中山もOK。問題は「逃げられるか?」の一点で、逃げてしまえばペースが多少速くなっても先頭を走っている分だけアドバンテージがあります。後は横山典騎手の手腕に期待。

△リーゼントロックは松岡騎手との相性も良く、砂を被っても大丈夫なのでインのポケットを追走することもできる先行馬です。矢作調教師は出走数が多いことで有名ですから、前走14着の大敗もあくまで前哨戦と割り切れば…

 

以下は3着候補で

△アルタイル

△ディアデルレイ

△コスモカナディアン

△アスカノロマン

 

アスカノロマンはトビが大きくストライド型なので、外枠は歓迎ですが本質は東京>中山ですから、58kgも含めて割引。

 

買い目

買い目は3連単で行きます。

3連単

1:6. 3. 10

2:6. 3. 10

3:6. 3. 10. 8. 5. 15. 14

 

まとめ 

 例年に較べて、4歳馬がオープンで好走する時期が早いのが今年の特徴です。人気になっている3頭に加えてコクスイセンの走りにも注目したいマーチS。

皆さまにとっても素晴らしいレースになりますように。

 

以上、お読みいただきありがとうございました。