日本ダービー(2018年)は高速馬場+東京コース向きのステルヴィオに◎を!ーー予想

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日本ダービーの季節が巡ってきて、3歳馬たちの若々しい走りをまた堪能できると考えただけで、思わず幸せなため息が出てしまうーー。

 

ダービーはいろいろな切り口がある

競馬の祭典として商業的価値の高いダービーは、さまざまなメディアでどの馬がダービー馬になるのか、あるいは好走する馬がどれなのかが過去のデータともに検証されています。

ローテーション

実績

血統

厩舎

生産者

ダービーで好走する馬を探すのには上記のように多くの切り口があって、そして、そのどれもが正しいのです。ただ、直近10年で当てはまったことが今後の10年に当てはまるわけではありません。今年のダービーの結果が出れば、また新しい「ダービーで好走する馬の条件」が作られるはずですから。

 

日本ダービーは納得ができる馬に◎を

Google検索で「ダービー」あるいは「東京優駿」と文字を入力すれば、数多くの情報が現れるこのダービーウィーク。競馬に関するさまざまなメディアが「これでもかっ!」と情報を垂れ流しにしていて、この喧騒もまた楽しみの一つだと言えます。

多くの予想サイトやブログでは過去のデータであったり、それに基づいた出走馬の検討がなされていて、これまでのGⅠよりも力が入っているように見えるのは、それだけダービーの商業的な価値が高いことの証明です。

ダービーを含めたクラシックは伝統のあるレースですから、過去のデータが他のGⅠに比べて有用性が高いのが特徴です。厩舎、生産者、ローテーションなどをしっかりと吟味し、ダービー出走馬のこれまでのレースを分析することで、その予想は「馬券」としての正解に近づくことができます。

ただ、オークスを予想する時にも書いたことなのですが、クラシック、とくに「東京優駿」は戴冠して欲しい馬に◎を付けたくなるのです。過去のデータからは好走の確率が低くなっていたとしても、たとえ馬券が外れたとしても、悔いが残らない◎を打ちたいのが、日本ダービーというレース。

 

予想

今年の日本ダービーを難しくしているのは、以下の2点によるものでしょう。

1. ダノンプレミアムが皐月賞を回避

2. 皐月賞は重馬場でのレース

この世代でもっともハイレベルだったレースは、2歳チャンピオンを決める「朝日杯FS」です。このレースを快勝したダノンプレミアムは皐月賞で圧倒的な本命馬と目されたものの、直前のアクシデントによりレースを回避しました。これによって、日本ダービーは混戦模様に……。

また、クラシック1冠目の皐月賞が稍重馬場で行われたことで、パンパンの高速馬場となっている日本ダービーと結び付くのかが不透明で……。この2点によって、今年のダービーは予想が難しいレースとなりました。

 

予想のポイント

日本ダービーは以下のポイントをもとに予想していきます。

1. ノーザンファーム生産馬

2. 乗り替わりはマイナス

3. 内枠優勢

 

ノーザンファーム生産馬

昨年の日本ダービーでも1〜3着をノーザンファーム生産馬が独占したように、基本的に勝ち馬はここから選びます。ダノンプレミアムはケイアイファーム生産ですから、付け入る隙も十分です。まずはノーザンファーム生産馬をピックアップしましょう。

アドマイヤアルバ

キタノコマンドール

コズミックフォース

ブラストワンピース

オウケンムーン

グレイル

エタリオウ

ステルヴィオ

ワグネリアン

(内枠から降順)

今年は9頭が出走し、まさに大攻勢です。「非社台系ファーム」生産馬のエポカドーロが皐月賞を制しているだけに、ノーザンファームとしてもここで巻き返したいところでしょう。

 

乗り替わりはマイナス

日本ダービーは人馬の信頼感が大切なレースのひとつ。そのため、乗り替わりやテン乗りは大きくマイナスです。勝ち馬に関しては「乗り替わり」をバッサリと切ってOK!

上記のノーザンファーム生産馬のなかで、乗り替わりがないのは以下の6頭です。

キタノコマンドール

ブラストワンピース

オウケンムーン

グレイル

ステルヴィオ

ワグネリアン

✳︎エタリオウは石橋脩騎手→ボウマン騎手への乗り替わりなので、バッサリと切るのは不安があり、2着以下の候補として残します。勝ち馬はここからのピックアップですね。

 

内枠優勢

土曜日の東京芝はCコース替わりと高速馬場の影響から、「イン+前目」が有利な状況。外目からバキューンと伸びてきた馬がほとんどいなかったことから、やはり内枠がどうしても有利になります。外枠に入ったステルヴィオとワグネリアンはどうしても割引です。

 

1着候補は?

3つのポイントから考えると、◎の候補はキタノコマンドールブラストワンピースオウケンムーンの3頭。でも、どれにも◎を打ちたくない……。

ブラストワンピースはこれまでルージュバックで人気を裏切り続けた大竹厩舎の管理馬。毎日杯→ダービーのローテーションはOKですし、外厩でしっかりと調整しているのもプラス。ただ、厩舎が……。枠も騎手も不安はないものの、これまで裏切られただけにね……。

キタノコマンドールは池江泰厩舎+M・デムーロ騎手は大きなプラス。この馬の不安点は内回り向きの脚質であることと、東京芝2400m向きのしなやかなストライドではないこと。

オウケンムーンは皐月賞を大きく負けているだけに、そこからの巻き返しがあるのかは「?」が付きます。また、管理する国枝厩舎は多くのGⅠ馬を出していても、牡馬のクラシックと縁がないのは不安……。

 

◎ステルヴィオ 3歳牡馬

上記の3頭に不安があるなら、外枠以外は大きなマイナスのないステルヴィオに◎を。ロードカナロアの母レディブラッサム譲りの素晴らしいフットワークで走る馬だけに、東京コースはずんどば。この馬のベスト距離は1800〜2000mですが、もともとダービーは2000mを得意とする馬が勝ちやすいレースでもあり、それほど不安はありません。

高速馬場になったことで、1800〜2000mベストのしなやかフットワークの馬が勝てる条件が整いました。後はルメール騎手がおそれずにスタートから出して行ければ。

 

2着候補は?

関東馬のワンツーは考えにくいので、ステルヴィオを1着に固定するなら、ブラストワンピースの2着は外したいところです。となると、2着の候補はキタノコマンドールエタリオウ、グレイル、ワグネリアン、そして、非社台系からダノンプレミアムの5頭。

グレイルの素質は認めるものの、スローの瞬発力勝負+外枠はマイナス。ワグネリアンはさすがにここまで枠が外になると、2着まで上がれるのかが……。ということで、2着にマークするのはキタノコマンドールとエタリオウ、ダノンプレミアムの3頭。

 

3着候補は?

3着は2着にマークする3頭+ブラストワンピース、さらには非社台系からゴーフォザサミットをピックアップ。

 

買い目

3連単で買います。ただ、ステルヴィオ→ダノンプレミアム→ブラストワンピースなどはオッズが付かないでしょうから、配当が1000倍未満のものは買いません。後はオッズ次第ですね。

 

3連単

1着:15

2着:1. 5. 14

3着:1. 5. 14. 8. 6

 

まとめ

2018年の日本ダービーはステルヴィオからの3連単で楽しみます。皆さまにとっても素晴らしいレースになりますように。

以上、お読みいただきありがとうございました。