吉田和美氏の勝負服を見ると、あるいは出走表にその名前を見ると胸がときめくのは恋をしているからでしょうか。
高松宮記念GⅠを展望する馬が揃ったオーシャンステークスGⅢ(中山芝1200m)。
春のスプリントGⅠはビッグアーサー、ダンスディレクターの回避が発表され混戦模様です。
オーシャンステークスではGⅠを目指す馬たちの白熱した戦いに期待しましょう。
予想
◎メラグラーナは吉田和美氏所有のパワースプリンター。
3歳の頃は500kgを超える馬体でも緩さがあって、パドックでの脚取りもしっかりとはしていませんでした。
条件戦を使いつつ馬体にも身が入ってきて、1000万下のフィリピントロフィーでは上がり最速の33.1で坂を駆け上がり、いかにもパワータイプらしい力強さで1着。
豪州産の父Fastnet Rockのパワーが少しずつ体現されてきたかのような走りで、これならオープンまで◎を打ち続けられるな、と確信した1戦でした。
中山適性は◯
直線に坂のあるコースはベストで、中山の芝1200mは2戦2勝と相性も抜群です。
パワーで押すタイプですから、前走のラピスラズリSのように前半3F33.2のペースを積極的に追いかけて、4角手前から捲るようにスピードを上げて直線の坂をパワーで駆け上がる競馬が合います。
中山の芝1200mは自然と前半3Fが速くなること、直線の坂で上がりがかかる(パワーが必要)なことから適性としては◎です。
不安点
不安な点は年始から調子が上がらない鞍上の戸崎騎手。
それほどスタートが速くない馬ですから、二の脚で前に付けるとしても、どこまで戸崎騎手が押し上げていくかは分かりません。真ん中の枠に入ったので、馬群に包まれて脚を余すこともないと思いますが、開催2週目でインコースが伸びる馬場だと騎手が意識し過ぎて内にこだわると…
一瞬の加速力が優れているわけではないので、とにかくスムーズなレースができれば…
高松宮記念に出走するためにもここで賞金を加算しておきたいので、あまり消極的な競馬にならないように期待したいです。
母:アウトオブザウィム(母父サンデーサイレンス)
堀厩舎で鞍上はシュタルケ騎手。
騎手がR・ムーアではないですから、シュタルケ騎手を鞍上に迎えたことでどれほどの期待がもてるかはお察し。
しかし!
北九州記念GⅢ(小倉芝1200m)の勝ち馬で、小倉と中山の芝1200mは前半600mのスピードが出やすいということでは共通する競馬場。シュタルケ騎手であれば、この枠ですしそうそう後ろには下げないと考えて、メラグラーナの直後から差せるのではないかと。
前走のカーバンクルSでも坂を駆け上がるところでじりじりと前と差を詰めていますし、当時は斤量が58kgで今回は56kgと負担が軽くなるのはプラスです。
時計があまりにも速くなると辛いですが、1分8秒台の決着なら付け入る隙は十分にありそうです。
▲コスモドーム
母:コスモパルムドール(母父Yonaguska)
厩舎:金成貴文(美浦)
こちらもバクシンテイオーと同様に時計が速くなるようだと苦しいですが、1分8秒台の決着なら。
先週を見る限り、中山の馬場は極端なインベタ(インコース有利)ではありませんから、前がそこそこ流れればコスモドームの外差しも間に合うという考えで。
メンバー的に何が何でもハナというタイプがいませんが、こういう時こそハイペースになることがままあって、メラグラーナが4角先頭の競馬をして前の馬が苦しくなれば。
注ウインムート
気温上昇とともに筋肉もほぐれて走れる状態に。
以下は3着候補で
△トウショウピスト
△ラインハート
△ペイシャフェリス
買い目
3連単
1着: 9
2着: 5. 11. 6
3着: 5. 11. 6. 7. 12. 1
まとめ
まずはメラグラーナの勝ちっぷりに注目したいレース。
戸崎騎手には内で詰まるのだけは何としてでも避けて欲しい…