GⅢプロキオンS('17年)はメイショウウタゲ鞍上の松山騎手に期待して◎

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夏の短距離ダート重賞「GⅢプロキオンS」が7月9日(日)、中京競馬場のメインレースとして行われます。

今年は有力馬の1頭エイシンバッケンが「筋肉痛」で回避し、フェブラリーS3着の実績をもつカフジテイクが人気の中心。

人気決着が多いプロキオンS、今年はどのような結末になるのでしょうか?

 

上位の人気馬は?

出走馬15頭の中で重賞勝ち(地方交流も含む)の実績をもつ馬はカフジテイクとトウケイタイガーの2頭のみ。

カフジテイクを除く人気上位馬はアキトクレッセント、イーデンホール、ベストマッチョといった条件戦からの上り馬か、重賞好走歴をもつキングズガードですから、ダート重賞実績の少ない馬ばかりです。

1番人気カフジテイクもドバイからの海外遠征帰りで調整面に不安を残す臨戦過程ですから、例年通りに固い決着になるのかは「?」の付くメンバーになりました。

 

カフジテイク 5歳牡馬

父:プリサイスエンド

母:テイクザケイク(母父:スキャン)

厩舎:湯窪幸雄(栗東)

エイシンバッケンの回避によって、プロキオンSは根岸S1着→フェブラリーS3着の実績をもつカフジテイクに人気が集まります。この馬の不安点は何と言っても今走が「海外遠征帰り初戦」となることです。海外遠征帰りの不安については週中に記事を書きましたので、下記を参照して下さい。

カフジテイクの海外遠征帰り初戦についてーープロキオンS('17年)の展望 - ずんどば競馬

またもう一つの不安は人気の馬に差し・追い込みタイプが多く、「ペースが落ち着いた時に差し届くのか?」という点。

カフジテイクの実績と今走のメンバー構成からすれば、単勝オッズは2倍台になってもおかしくないのですが、前日の時点3倍台というのはそれだけ競馬ファンの皆さんも不安を感じているからでしょう。

 

イーデンホール 5歳牡馬

父:ゴールドアリュール

母:シーリーコート(母父:Distorted Humor)

厩舎:中内田充正厩舎(栗東)

開業4年目の新鋭・中内田厩舎+M・デムーロ騎手のコンビとあって注目を集めるイーデンホール。中内田厩舎は今年の全国調教師リーディング5位(7月2日時点)と絶好調と言える成績をここまで残しています。GⅢ平安Sを圧勝したグレイトパールなど楽しみな素質馬がいることから、今年ブレイクが期待される厩舎です。

イーデンホールについては週中に詳しく解説記事を書きましたので、そちらをご参照下さい。

新進気鋭の中内田調教師がプロキオンS('17年)に送り出すイーデンホールはどうなのか? - ずんどば競馬

 

先週の極端な馬場傾向は?

開幕週だった先週の中京競馬場は金曜日(6月30日)に降った59mmの雨の影響を受けて、「逃げ・先行」が有利な馬場傾向が出ていました。7月1日(土)はその傾向が強く、先手を取った馬ががそのまま逃げ切ってしまう「先行パラダイス」な馬場状態。

7月8日(土)の競馬を観る限り、ペースによっては差し馬も届く馬場になっており、先週のような極端な傾向は薄れています。時計面としては「標準よりやや軽い」ダートです。

 

予想

人気のカフジテイク、イーデンホール、キングズガードが差し・追い込みタイプのため、レースがどのようなペースで流れるのかには注目です。まずはレース展開を考えてみましょう。

 

レース展開

ナンチンノン、トウケイタイガーのハナを切りたい馬がスタートから出して行き、砂をかぶりたくないベストマッチョも内からハナを主張、スムーズに好位を取りたいチャーリーブレイブとアキトクレッセントがそれに続くことを考えると、平均よりややハイな流れが想定されます。

ナンチンノンが外から内目に進路を取ったときに、幸騎手のベストマッチョがどこまでハナを主張するかでかなりのハイまで考えられるメンバー。ハイペースになった昨年のプロキオンSと似た流れになれば、先行勢と差し・追い込み勢との間にポッカリとスペースができます。この先行勢の直後がもっともスムーズに競馬ができるポジションに。

 

◎メイショウウタゲ 6歳牡馬

父:プリサイスエンド

母:シールビーバック(母父:フジキセキ)

厩舎:安達昭夫(栗東)

前走のOPアハルテケS(東京ダート1600m)は父プリサイスエンド×母父フジキセキらしいストライド走法で直線をグイグイと伸びて完勝。ダート馬としては柔らかなフォームで走るので、直線の長い東京や中京コースが適性としては合っています。また、標準よりも速い時計の出る馬場もドンと来いですから、今回は条件が揃った1戦に。

血統的に芝スタートも問題なく、先行勢の直後が取れる内枠に入ったのもプラスです。ペースが想定以上にスローになるようだと内で詰まってスムーズさを欠くシーンも想像できますが、今回は内枠に先行馬が多いことから外への進路を切り替えやすいメンバー。

皐月賞馬アルアインの鞍上がルメール騎手へ手替わりするというニュース(秋のセントライト記念から)が流れた週末、主戦の松山騎手にとっては胸中穏やかとは言えないはずで、ここはジョッキーの奮起にも期待します。

 

◯ブライトライン 8歳牡馬

父:フジキセキ

母:シェリーズスマイル(母父:King of Kings)

厩舎:鮫島一歩(栗東)

昨年、1年間に及ぶ長期休養から復活した古豪。ここ数戦は実績馬らしい道中の行きっぷりが戻り、1200〜1400mの距離でもかかるほどの追走を見せていることから、年齢的な衰えはそれほどありません。

大外枠に入ってしまい、道中で前に壁を作れるかどうかが不安だったので◯の印に。馬群に揉まれても問題のないタイプですから、先行勢のすぐ後ろのポジションを取れればチャンスは十分にあります。

父フジキセキ産駒らしいストライドで走る馬なので、中京のダート1400mの適性はずんどば。'13年GⅢみやこS以来となる4年ぶりの重賞制覇に向けて期待のもてる1戦です。

 

△候補として(2、3着の候補)

ここからは2、3着の候補として△の印を。後ろからレースを進める人気馬は1着に届かなくとも2、3着には来てしまうことが考えられるので、ここで抑えます。プロキオンSは基本的には「固い決着」になることも多いですしね。

 

△キングズガード
△アキトクレッセント
△カフジテイク
△チャーリーブレイブ
△キクノストーム

 

キクノストームは好配当要員として拾っておきます。イーデンホールはM・デムーロ騎手は怖いものの、この馬が来るのであればキングズガードが届いていると思うのでバッサリと。ベストマッチョはハナへ行き切れて幸騎手がペースをコントロールできるのであれば面白いものの、ここは前が速くなりそうなので……。

 

買い目

◎◯の馬連と◎◯2頭軸から△への3連複を。

 

馬連

1- 14

 

3連複

1. 14 → 12. 4. 8. 6. 15

 

まとめ

メイショウウタゲの松山騎手がアルアイン乗り替わりの鬱憤を晴らす重賞制覇を決めることに期待するプロキオンS。

皆様にとっても素晴らしいレースになりますように。

 

以上、お読みいただきありがとうございました。