スパーキングレディーC('17年)はララベルがホワイトフーガを倒すことに期待してーー予想

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交流重賞JpnⅢスパーキングレディーカップ(ホクトベガメモリアル)は7月6日(木)、川崎競馬場1600mを舞台に行われます。

連覇を目指す「砂の女王」ホワイトフーガは昨年と同じ斤量58kgを背負い、3枠3番からのスタート。牡馬相手の前走JpnⅡかきつばた記念を快勝し、砂の女王として牝馬同士のここは負けられないレースとなりました。

女王がその異名に恥じないレースを見せることができるのか、それとも女王をおびやかす馬が現れるのでしょうか?

今回の記事では、スパーキングレディーカップを予想します。

 

ホワイトフーガは人気に応えられるのか?

単勝1倍台の支持を受けることがほぼ間違いのない女王ホワイトフーガ。交流重賞7勝と今回のメンバーのなかではダントツの実績をもち、マリーンカップ→かきつばた記念をそれぞれ快勝して臨むことから体調面の不安もありません。

 

ホワイトフーガ 5歳牝馬

父:クロフネ

母:マリーンウィナー(母父:フジキセキ)

厩舎:高木登(美浦)

ホワイトフーガは3歳時にOP端午S(京都ダート1400m)を快勝する(このレースに2着はプロキオンSで上位人気に支持されるカフジテイク)と、その後は交流重賞とGⅠフェブラリーステークスに絞ったローテーションが組まれています。

ホワイトフーガの父クロフネ(フレンチデピュティの直仔)×母父フジキセキという血統構成は、同じ高木登厩舎のダートGⅠ馬サウンドトゥルー(父フレンチデピュティ×母父フジキセキ)と近く、活躍馬を多く出すニックス。

サウンドトゥルーと同じよう、ダート馬としてはしなやかなストライドで走るので、スピードの出る軽い馬場がベターです。地方競馬場の小回りに対応しているのは、器用さというよりも豊富なスピードをもっているから。そのため、1600〜1800mの距離がベストと言えます。

 

牝馬相手にもポコポコと負ける女王 

ホワイトフーガは牝馬相手に負けるレースがポコポコと見られるため、「女王」と呼ぶには少しだけ安定感に欠ける馬です。

3着と敗れた4走前のTCK女王盃はJRAのワンミリオンス(4歳牝馬)に差し切られ、前で粘ったリンダリンダを交わせなかったというレースでした。先着を許した2頭とは3kgの斤量差があったとは言え、もの足りない内容だったのも事実です。

今走もタイニーダンサー、タマノブリュネットの2頭を除くと3kg以上の斤量差があり、展開によっては足元をすくわれる可能性も考えられます。

 

ホワイトフーガの不安点は2つ

ホワイトフーガの不安点は以下の2つ。

 

1. スタートで出遅れてしまう

蛯名騎手が主戦となってからは、ちょいちょいと出負け気味のスタートを切っているのは気にかかるところです。

小回りの川崎コースなので、コーナーでスピードに乗りにくいことを考えると、スタートでのロスによって後方の外目を押し上げるような展開だとさすがに苦しく……。

 

2. 馬群に包まれる

3枠3番と内目の枠に入り、3〜4コーナーのペースアップをしたいところで馬群に包まれて動けなくなるとピンチ……。

タマノブリュネットに差し切られたレディスプレリュードなどは仕掛けがワンテンポ遅れたことが最大の敗因で、包まれてスムーズにスピードに乗れないようだと思いがけない敗戦も……。

 

予想

上に挙げたホワイトフーガの不安点は、どちらの可能性が高いかと言えば1>2となり、スタート後手を前提に予想をします。

 

レース展開

最内に逃げ馬のトーコーヴィーナス、外枠にララベルとサクラフローラがハナをうかがいます。トーコーヴィーナスがポンと好スタートを切り、鞍上の大山騎手が「何が何でも」の姿勢を見せるのなら……トーコーヴィーナスの先手が有力。

ただ、外枠のララベルもテンのスピード能力は高いので、ポンとスタートを切って内へ切り込めるのならこれがハナ。サクラフローラはかなり出して行かないと逃げれないと思うので、戸崎騎手がこの枠でどう乗るのかは難しいですね……。

プリンセスバリューとタイニーダンサーは参考勢を行かせてインのポケットへ、吉原騎手のタマノブリュネットももしかしたらインへ潜り込むかもしれません。

スタートで後手を踏んだホワイトフーガは早目に外へ進路を取って、向正面で前へと押し上げるレースになります。

 

◎ララベル 5歳牝馬

父:ゴールドアリュール

母:ブリージーウッズ(母父:ティンバーカントリー)

厩舎:荒山勝徳(大井)

馬主:吉田照哉

前走のマリーンカップはホワイトフーガの2着と牝馬同士のレースであればJRA勢にも引けをとらない能力をもっています。

父ゴールドアリュール×母父ティンバーカントリーはGⅠフェブラリーステークスを制したコパノリッキーと同じ配合で、ララベルは母系にゴリゴリのダート血統Gulchが入るため、よりパワーの勝ったタイプになりました。

牝馬としては立派な馬格をもち、前走は547kgの馬体重での出走。これは筋骨量が豊富というだけではなく、ララベルの体質の弱さによってレースに詰めて使えないことと調教で攻めきれないことからも来ているのでしょう。

前走からまた間隔が空いてしまいましたが、ここは大井の名伯楽・荒山厩舎の調整力を信じてこの馬に◎を。

ララベルについては以下の記事もご参照下さい。

タマノブリュネットとララベルが砂の女王に挑むーースパーキングレディーC('17年) - ずんどば競馬

 

◯プリンセスバリュー 7歳牝馬

プリンセスバリューはこのメンバー構成であれば、逃げ・先行馬を行かせてインのポケットに入ることがてきそうです。前走のムーンストーン競争は逃げの手に出てトーセンハルカゼにあっさりと交わされてしまったものの、好調をキープしていると判断して。ホワイトフーガと3kg、タイニーダンサーと2kgの斤量差を活かしてイン差しができればソコソコには。

矢野騎手の連続騎乗となり、インにこだわれれば2、3着もという◯を。前走はとてもお世話になりましたし、ここもお願いします。

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△タマノブリュネット 5歳牝馬

タマノブリュネットは今年の5月にJRAの高柳厩舎から大井の藤田輝厩舎に移籍しました。

昨年、JpnⅡレディスプレリュードでホワイトフーガを差し切っており、能力は確かなものがあります。

環境が変わって、近走の不振を吹き飛ばすような変わり身に期待して。内枠で吉原騎手なので、ソツなくなってもらえればソコソコには。

 

その他の有力馬

3歳牝馬のアンジュデジールは東京のマイル戦を勝っていますが、小回り川崎の1600m戦だと中距離馬のこの馬にとってはやや忙しく……。

タイニーダンサーは△をつけるか迷ったものの、どのメンバー相手に走っても4着が多いためにここも押し上げての4着に期待。

サクラフローラはワンターンの消耗戦がもっとも合うタイプなので、ペースの上げ下げがある1周コースに対応できるのかに不安が残ります。

 

買い目

◎ララベル1着固定の◯と△への3連単と、ホワイトフーガが3着に入るリスクを避けるために◎→◯△への馬単を。

 

3連単

1着:10

2着:5

3着:3

 

馬単

10→5. 3

 

まとめ

ララベルはきちんと調教を積めれば、JRA勢にも対抗できる力をもっている馬なので、馬体重がこれ以上増えずにピリッとしたパドックの気配であれば……ホワイトフーガ相手でも。

砂の女王ホワイトフーガを負かす牝馬が現れるのか、今からレースが楽しみですね。 

 

以上、お読みいただきありがとうございました。