1着馬にフェブラリーSへの優先出走権が与えられる東海Sは、昨年のチャンピオンズCを2着と好走したテイエムジンソクが出走するとあって、注目のレースです。
東海Sの行われる中京ダート1800mは、ペースによって「逃げ〜追い込み」まで幅広い脚質の馬が好走できるコース。今年は1人気のテイエムジンソクが先行脚質なだけに、どのようなペースを作るのかが大きなポイントになります。
テイエムジンソクは期待に応えられるのか?
テイエムジンソクは人気に応える好走を果たせるのでしょうか?
この馬が好走するときは、3〜4コーナーから「逃げ・先行馬」にプレッシャーをかけ、もち前のスピードとパワーで好位から押し切るレースがほとんど。道中のペースが緩くなったり、時計の速い決着になるようだと、エルムSのように瞬発力のある馬に差し切られるおそれもあります。
今年の東海Sはピュアな逃げ馬が不在のため、スピードのあるテイエムジンソクが押し出されて「逃げ」る可能性もあるだけに、他馬の目標になる分だけゴール前で甘くなるシーンも……。
みやこS(GⅢ・京都ダート1800m)と同じように、4コーナーからしっかりとスピードを上げて後続を突き放す競馬ができるのかが構想のカギを握ります。
テイエムジンソクについて
これまで、テイエムジンソクの走りや血統については以前の記事に詳しく書きましたので、よければそちらを参照下さい。
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予想
東海Sはペースが緩ければ「先行+イン有利」、締まったペースになると外からの差しも決まるコースですから、まずは展開が大きなカギを握ります。
展開は?
前走で控える競馬をした先行馬のサルサディオーネが頭の枠に入ったため、この馬が外から他馬に被されないようハナを主張する可能性が高いメンバー構成。テイエムジンソクがスッと好位の2・3番手を取りやすい枠の並びになりました。
1コーナーに入る前に隊列も落ち着きそうですから、全体のペースはスロー。向正面でペースが落ち着いたときに、コスモカナディアンやディアデルレイが早目にテイエムジンソクを捕まえに行くようなら、逃げ・先行馬には苦しい流れになるかもしれません。
チャンピオンズCを勝ったゴールドドリームのような差しが決まる展開になるのでしょうか……。
◎シャイニービーム 6歳牡馬
1枠というのが最大のネック……。中京のダートは、3コーナーからペースが速くなったときに、インのポケットにいる馬はペースを上げるのに手こずる(中京はカーブが急なため)シーンが目立つため、そこを捌けるかどうかが好走への鍵となります。
テイエムジンソクが4コーナー手前で先頭に立ち、サルサディオーネがズルズルと後退するところで進路が詰まらなければチャンスも……。
母系はMr. ProspectorやHalo、Sir Gaylordとしなやかなスピードが豊かなため、小回りよりも直線の長いコース向きの馬。勝ち切るまではどうかも、OPに上がってから大きく崩れずに走っていますし、3走前のみやこSはテイエムジンソクに1秒以上の差をつけられたものの、休み明け+重賞初挑戦を考えれば上々の6着。
人気以上に走るタイプですから、この人気ならここから入りたくなります。
◯アスカノロマン 7歳牡馬
東京・中京・新潟コースに限れば(2 - 0 - 2 - 3)の成績を上げ、チャンピオンズCやフェブラリーSでも3着と好走歴のある実力馬。胴が長くストライドが伸びる走りなので、直線の長いコースに向いています。
昨年の同レースは2人気に推されたものの最内枠で窮屈な競馬となり8着と敗れました。今年は外目の枠に入り、テイエムジンソクを見ながら先行できる枠だけに、変わり身があるとすればここでしょう。
スピード決着やハイペースもOKなので、後は体調さえ戻っていれば……。太宰騎手はもともとの主戦ジョッキーですから、ここは大きく期待したいですね。
その他の馬について
テイエムジンソクは大きなマイナス面はなく、古川吉騎手がペースをしっかりと引き上げられれば、凡走のシーンが描きにくい人気馬。ディアデルレイは小回り向きの捲りタイプなだけに、中京1800mが合うかとなると「?」が付きます。オールマンリバーは1600万下からの昇級馬で、ダートの場合はOPへの格上げ初戦は割引。
となると、2・3着候補として拾いたいのは人気薄の馬。△候補は以下の5頭です。
モルトベーネ
サンマルデューク
コスモカナディアン
タガノエスプレッソ
サングラス
上記の馬以外はあまり妙味を感じないので、相手はここまで。
買い目
◎と◯の馬連が本線。抑えに◎と◯から上記△5頭への馬単を買います。
テイエムジンソクが2着に残ることも十分に考えられるので、◎と◯の単勝を抑えに。
馬連
2 - 11
馬単
2. 11 → 3. 5. 6. 7. 13
単勝
2. 11
まとめ
テイエムジンソクが3着まで落ちるかどうかがポイントの東海S。シャイニービームかアスカノロマンが勝ち切る展開を期待してこの買い目にします。
フェブラリーSに向けてどの馬が勝ち名乗りを上げるのか、今からレースが楽しみですね。