2017年のクラシック・トライアルがチューリップ賞(1〜3着馬に桜花賞GⅠの優先出走権)で開幕します。
チューリップ賞から東京優駿(ダービー)までの春のクラシックの期間は、普段の週末よりもワクワクしてしまうから不思議なものです。
チューリップ賞は今年の牝馬クラシック路線を象徴するような、桜花賞、オークスの2冠を展望できる馬に◎を。
◎ソウルスターリングは「ハイレベルの牝馬クラシック戦線」の中心にいる馬。阪神JFを1:34.0で勝利して、無事にチューリップ賞に駒を進めてきたのですから、この馬に◎を打って2017年のクラシックを迎えたいです。
父:Frankel
父と母を合わせてGⅠ16勝と、それだけでも注目を集める存在ですが、デビューから3連勝の大人びた走りは満点解答。
父も母も欧州で走った中距離馬にも関わらず、娘はマイルの阪神JFで46.7 - 47.3の前傾ラップを3番手追走から抜け出す完勝。マイルの流れに戸惑うことなく好位を取れたのはスピードのある証拠で、前傾ラップを涼しい顔で乗り切ったのはスピードの持続力に秀でているからです。
JFが行われた日の阪神の芝はインが有利だったため、大外枠に入った2着リスグラシューにとっては厳しいレースでしたが、それを差し引いてもソウルスターリングの素質は抜けていたと思います。
ソウルスターリングにも死角はあります。
・長距離輸送のあった阪神JFでは、パドックで発汗しテンションが高かった
→輸送でテンションが…
・馬体も含めて成長力はあるのか?
ソウルスターリングには死角がある「から」勝てないのではなく、死角があった「のに」勝ったという結末を期待したいチューリップ賞。
父:ハーツクライ
母:リリサイド(母父 American Post)
姉のプリメリアスターは気性が激しい馬で、マイル以下の距離でも抑えるのに苦労するほどですが、リスグラシューはまだそこまでの気の荒さは見せていません。
気性的な問題は、母リリサイドがMill ReefやLyphardのクロスの多さをもっていることから来ていると思いますが、アルテミスS(GⅢ 1着)で4角を回るときの加速は卓越したスピードと気性の荒さの両方が表現されていました。
小さい馬体ながらパワーを感じさせる走りで、阪神の外マイルは適正としては合っています。
今回は内枠に入りましたから、ソウルスターリングをどこまで追い詰められるのかが楽しみです。
素質の高い◎と◯が無事に年を越し、クラシックのトライアルで再戦するのを観られるのは幸せなこと。
この2頭にはオッズとは関係なくこの印を打ちたいのです。
あえて馬券を買うなら
馬券を買うとしたら、◎と◯だけではオッズが厳しいので、3連単の3着を探します。
△カワキタエンカ
前走の千両賞は重馬場の阪神競馬場で、アルアイン、キョウヘイの3着に粘りました。上がりのかかる競馬で牡馬のパワーに屈しましたが、阪神のマイルでこのパフォーマンスを見せたのは魅力。
先週の阪急杯を観ても、阪神の芝は良でも時計のかかる重たい馬場。和田騎手の積極策を買って、好位のインからギリギリ粘り通せるのではないかと期待します。
買い目としては1点で、◎→◯→△ですね。
まとめ
ソウルスターリング、リスグラシュー、アドマイヤミヤビ、ファンディーナ、彼女たちが揃ったオークスが今から楽しみで、ここで上記の2頭がどのような走りを見せるのか? ドキドキとワクワクが止まりませんね。