ヴィクトリアマイルは重馬場?!ーーサヨナラ高配当

f:id:hakusanten:20180507225740j:plain

サヨナラ高配当

2015年に「GⅠにおける3連単の最高配当」の2000万超の馬券が出たことで知られるヴィクトリアマイル(東京芝1600m)は今年も混戦です。GⅠ馬5頭を含むハイレベルな馬たちが揃うだけでなく、馬場状態がどうなるのかも不透明とあって、レースの予想が今から難しくなっています。

もっとも気になるのは「雨」による馬場コンディションの悪化。東京は月曜から水曜日まで断続的に雨が降り、木曜日もカラっと晴れた陽気にはなりませんでした。月〜木までは日照量が少なく気温も低かったことから、金曜日にポカポカ陽気になったとしても、東京競馬場の芝が先週ほどの高速馬場になるかは……(土曜日はメインの京王杯SCでレコードが出るなど、高速馬場になりました)。また、日曜にも「曇りのみ雨」の予報が出ていることから、ヴィクトリアマイルは「稍重〜重馬場」でのレースになる可能性が十分にあります。

「重馬場=波乱の決着」になるとはかぎりませんし、週の初めに書いた私の「高配当ゲット!」プランは、あくまで高速馬場が前提のもの。雨が降って馬場がタフになると想像しただけで、「クソー! サヨナラ高配当ー!」と叫びだしたくなってしまうのです。

 

重馬場に適性のある馬は?

おそらく、というか、このままの予報通りであれば、ヴィクトリアマイルの行われる日は先週ほどの高速馬場になりません。もっとはっきり言えば、0%です、コレ。

今から先週レベルの高速馬場になることを信じて、「カラッカラッに晴れろー!」とか「気温よ上がれー」などと願をかけても仕方ないので、今回の記事では重馬場に適性がありそうな馬をピックアップします。

 

重馬場適性のある馬

それでは、重馬場に適性のある馬をピックしてみましょう。現段階では「稍重〜重馬場」のどのレベルになるかわかりませんから、ここでは「タフな重馬場」がOKな馬だけを上げておきます。

重馬場適性のある馬

ラビットラン

リスグラシュー

レッツゴードンキ

レーヌミノル

(50音順)

上記の3頭は血統や走法、そして実績からも重馬場に適性がある馬。また、血統的には「重馬場」が得意そうだなと感じるのは以下の2頭です。

ミスパンテール

メイズオブオナー

ミスパンテールは母系にRobertoの血を引くので、渋った馬場はOK。メイズオブオナーの母父Holy Roman Emperorはデインヒル直仔。この馬自身は洋芝でも好走していますし、渋った馬場は苦にしないでしょう。

 

ラビットラン

名繁殖牝馬Ameliaは代々にわたりスピードとパワーが掛け合わされた配合をしています。ラビットランの父Tapitはダートでも「しなやかさ」を伝えるA.P. Indy系ということあり、脚をとられるような滑る馬場は合わないものの、タフな馬場は十分にこなせます。

重馬場だった秋華賞でもしぶとく伸びていたことから、東京競馬場なら重馬場まで悪化したとしても問題ありません。

 

リスグラシュー

リスグラシューはパワフルで持続的な脚が最大の武器。高速馬場のマイルでは不安が先行するものの、昨年の桜花賞や秋華賞のようにタフな馬場になると、しっかりと差し込んできます。

母系に入るRivermanと父ハーツクライのもつトニービンのズドーンというパワフル・ストライドは、東京競馬場+重馬場がずんどばでしょう。

 

レッツゴードンキ

今年のフェブラリーS(東京ダート1600m)でも一瞬「おっ!」と声が上がるほどの伸び脚を見せたレッツゴードンキ。パワフルなピッチ走法なので、タフな馬場はずんどばです。ピッチ走法のこの馬が直線の長い高松宮記念でも2着と好走したのは、やや時計のかかる馬場コンディションだったからと考えられます。

リスグラシューと同じく、高速馬場の東京マイルでは不安が先立つので、上りのかかるレースになって欲しいところです。

 

レーヌミノル

タフな馬場となった昨年の桜花賞を制したレーヌミノルは高速馬場のマイルだとパフォーマンスが落とす可能性が高い1頭。その桜花賞のように前後半が46.0 - 47.5ほどのバランスになれば、後続に脚を使わせられるはずで、「あっ!」と驚く先行抜け出しが見られるかもしれません。

 

重馬場になるとどうなるの?

昨年のヴィクトリアマイルは稍重馬場でしたが、前後半800mが47.9 - 46.0(1.9秒の後傾)、レースの上り3F33.8とビュンとキレる馬に有利なレースとなりました。スマートレイアーとソルヴェィグが4着、5着となったことからも、「牝馬らしいキレ味」のある馬が上位に入線したと言えるでしょう。

雨によって「タフ」な馬場になると、昨年のような速い上りではなく、3F35秒ソコソコでズドーンと脚を使えるパワー型に有利になります。レーヌミノルのところでも書いたように、46.0 - 47.5(1分33秒5)のペースバランスになれば、昨年の上位3頭にとっては苦しいレースに……。

上りがかかればパフォーマンスがアップするレーヌミノル、ミスパンテール、リスグラシュー、メイズオブオナーにとってはプラスの展開になります。

ピッチ走法のレッツゴードンキは上りがかかったとしても直線の長い東京コースでのマイル戦となると、どうしても割引です。

 

サヨナラ高配当……

私の高配当ゲットプランは、高速馬場→前後半800mが45.5 - 46.5→1分32秒0前後の決着→1400mベストの人気薄マイラーが穴をあけるというもの。この観点からすると、馬場がタフになった時点で、「サヨナラ、私の高配当」と諦めるしかありません。

 

まとめ

さすがに、今年のヴィクトリアマイルは昨年の菊花賞や天皇賞・秋のような不良馬場にはならないと思いますが、パンパンの良馬場は見込めない状況。そして、日曜日の降雨量によっては上りのかかるレースになる可能性も十分なので、当日の馬場コンディションにも注意が必要です。

各馬にそれほど大きな力の差があるメンバーではないだけに、馬場とコース適性、レースのペースによっては「あっ!」と驚く結末になるかもしれません。混戦のレースをどの馬が勝つのでしょうか?

以上、お読みいただきありがとうございました。