JRAの7月16日(日)メインレースはフルゲートのハンデ戦「GⅢ函館記念」が組まれています。WIN5対象レースには福島11RバーデンバーデンCと中京11R名鉄杯という難解な2つのオープン戦が含まれていて、これらを「ずんどば!」と当てられるように張り切って予想します。
WIN5対象レース
中京10R シンガポールTC賞 3歳以上1000万下
福島10R 鶴ヶ城特別 3歳以上1000万下
函館11R 函館記念 GⅢ ハンデ
中京11R 名鉄杯 OP
福島11R バーデンバーデンC OP ハンデ
ハンデ戦が2つというのはシメシメですが、函館11RからOP戦が3レース続くというのは鬼門です。JRAは上級条件になるほど「あっ!」と驚く馬が勝つことがままあるので……。まずは函館記念までの3つのレースを通過すれば、残るはダートのOPと少頭数の1200m戦ですから、「WIN5」にグっと近づきます。
中京10R シンガポールTC賞 3歳以上1000万下 芝2000m
土曜日の中京芝は馬場の真ん中よりも外からの「差し・追い込み」が優勢なコンディション。逃げ馬は直線半ばで後続にリードをとっていても坂上からズブズブと差し込まれる厳しい展開が多く見られました。
外差し馬場にもかかわらず中京芝は速い時計が出ています。パワーの必要なタフな馬場になることで逃げ馬が苦しくなって外差しになるのが一般的ですが、現在の中京は時計は速いのに前が残れないという不思議な状態に……。
7月15日(土)福島・中京・函館の馬場(芝)コンディション考察 - ずんどば競馬
1番人気が逃げ馬のタニノアーバンシー、2番人気はM・デムーロ騎手
WIN5の1つ目のレースからJRAさんは難易度の高い選択を迫ってくるのですね。まず、1番人気が逃げ馬のタニノアーバンシー。名牝ウォッカ×凱旋門賞馬のシーザスターズという超良血馬+角居厩舎+川田騎手なので1番人気になるのもわかります。ただ、「鬼門」の逃げ馬ですから、土曜日の芝の傾向からここは嫌いたいですね。
2番人気はM・デムーロ騎手のキンショーユキヒメ。ミルコは土曜日は絶不調で、人気馬を飛ばしまくってました。ただ、土→日曜日でガラっと騎乗ぶりが変わるのもこの騎手の特徴なので、安易に切れないのが難しいところ。ただ、キンショーユキヒメは気性的に難しい馬なので、積極的に買いたくはありません。
カラビナ 4歳牡馬
人気馬から選択する1頭としてカラビナをピックアップ。降級馬+差し馬で馬場の傾向には合っています。前走は骨っぽいメンバーが揃った1戦で4着と好走しましたから、それくらい走れれば今回はチャンスも十分に。最内枠に入ったのは不安なものの、秋山騎手が馬群をきちんとさばいて直線伸びてくることを期待します。
フロムマイハート 4歳牝馬
人気薄枠としてフロムマイハートを選択。先行〜追い込みまで脚質の幅の広さが長所で、父ハーツクライからも外差しの中京はバッチリ合います。休み明けが嫌われているのか、降級馬にもかかわらず人気が薄い……。ここ4走の勝ち馬はバンドワゴン、アドマイヤリード、クイーンズミラーグロ、サンデーウィザードといったオープン〜重賞級の馬たちですから、これらと1秒差以内の接戦をしていることからもこのメンバーならあっさりがあっても驚けません。
ピックアップ馬
1. カラビナ
8. フロムマイハート
福島10R 鶴ヶ城特別 3歳以上1000万下 ダート1150m
WIN5の2つ目のレースが福島のダート短距離戦。先週まで福島だと「無双状態」だった戸崎騎手は土曜日がイマイチの成績……。これまでの勝率からは日曜日に巻き返しがあって当然なので、午前中の成績はチェックしておきましょう。
とりあえず「行ったもん勝ち」の福島ダート1150m戦。まずは前へ行ける馬からピックアップします。
1番人気はウインオスカー
菱田騎手がウインオアスカーに騎乗するために福島へ遠征。う〜ん、1番人気+関西馬+先行脚質ですからとくに嫌う理由はないものの、内目の枠に入って外からかぶされて終了だけは怖いですね……。とは言え、1番人気ですからピックアップします。
2番人気はアフターバーナー
こちらが戸崎騎手。もしかしたら、ウインオスカーに替わってアフターバーナーが1番人気になるかもしれませんね。アフターバーナーは差し馬なので、頭まで突き抜けられるのかどうかは不安。戸崎騎手の福島での連対率と3着内率を考えると2、3着は十分にありえますが……。
ここまでは東京コースで実績を出している馬というのも1着への不安を煽るには十分なもの。ただ、それなら前残りでと考えても、このレースは「う〜ん」と首をひねるたくなるメンバーではあります。
3歳馬のスーパーモリオンの騎手が柴田善騎手でなければ、アフターバーナーの替わりになったのですが、この2頭からどちらか選びなさいと言われたらやはり「戸崎騎手」ですよね。
ピックアップ馬
5. ウインオスカー
6. アフターバーナー
函館11R GⅢ函館記念 芝2000m ハンデ
ここは◎ダンツプリウスと◯マイネルミラノの2頭をピックアップします。理由については函館記念を予想した記事をご参照下さい。
GⅢ函館記念('17年)は◯マイネルミラノのペースメイクに乗るダンツプリウスに◎ - ずんどば競馬
ピックアップ馬
2. ダンツプリウス
7. マイネルミラノ
中京11R 名鉄杯 3歳以上オープン ダート1800m
1番人気が1600万下からの昇級初戦となるオウケンワールド。普通ならダートのオープンへの昇級初戦はバッサリと切るのがセオリーです。ただ、オウケンワールドはM・デムーロ騎手を確保しているのが怖い……。
次順で人気になっているのが9ヶ月以上の休み明け初戦となるマスクゾロ。こちらは2走前の中京ダート1800mを圧勝し、前走は重賞のシリウスSを制覇している実力馬です。逃げ馬というのも中京のダート1800mを考えると有利なのですが、どうしても長期の休み明け+58kgの斤量を背負うのは厳しい。逃げ粘れたとしても1着まであるのかが「?」がつきます。とは言え、他に逃げる馬はコパノチャーリーくらいしかいないので……。
センチュリオン 5歳牡馬
内田騎手が福島から中京へ遠征しています。う〜ん、センチュリオンがもう少し道中で前目のポジションを取れるのならこの馬1頭でもいいかなと思うものの、差し損ねだけは怖いですね。
ただ、どうしても逃げたい馬というのがコパノチャーリーくらいで、そんなときこそがっつりとペースが流れる可能性があります。センチュリオンはマスクゾロを外から行かせて先行勢の直後が取れる枠に入ったので、内田騎手が早目にスパートする形で4コーナーを回れればチャンスもあります。
その他の馬について
長期の休み明け+58kgの斤量でもマスクゾロの逃げを信用する手はあります。マイペースにもち込まれたらアッサリもあり得ますから。コパノチャーリーがどこまで内から抵抗するのかがポイントで、この兼ね合いが難しいですね。
ここはオウケンワールドやマスクゾロにあっさりと勝たれたら仕方ないと割り切ってセンチュリオンの1頭だけのピックアップ。
ピックアップ馬
9. センチュリオン
福島11R バーデンバーデンC 3歳以上オープン 芝1200m ハンデ
WIN5の最終レースに少頭数のハンデ戦をぶち込んで来るなんて、JRAさんは私たちに「このレースは全頭総流ししなさい」というメッセージを送っているということでしょうか?
バーデンバーデンCは総流しでもいいくらいに難しいメンバー構成。資金に余裕のある人は前の4レースをできるだけ絞って、ここは総流しが無難なのでしょう。
とは言え、資金に余裕がない私としてはピックアップします。
逃げ馬がわからない……
こ、こ、このレースは「どの馬が逃げるのかサッパリ分からない」という難易度の高さがあって、心が折れそうになりますね。
う〜ん、と枯渇した想像力をめぐらせてみると、さすがにオウノミチがハナを主張する展開にはなりそうです。ただ、そこに立ちはだかるのは鞍上の柴田善騎手。ほ、本当にすんなりと逃げられるのか?は不安があります。
アルマワイオリ 5歳牡馬
大外枠からスムーズに先行できればチャンスのあるメンバー。積極的にこの馬というよりも無難という意味でのピックアップ。
オウノミチを先に行かせてゴール前でちょこっとだけ差してくれればOKというレース。
コスモドーム 6歳牡馬
少頭数なので、内も外もあまり気にしなくてもいいですが、2枠に入ったからには柴田大騎手がソコソコのポジションは取れるはずです。
馬群に揉まれても大丈夫な馬ですから、スルスルと内をぬってスピードを上げられればゴール前で好勝負も。
ピックアップ馬
2. コスモドーム
9. アルマワイオリ
まとめ
7月16日(日)のWIN5はバーデンバーデンCまでの4レースを1点で通過させて、最後は総流しというのもひとつの案としてありますね。
WIN5としてはハンデ戦の函館記念よりも、中京と福島の11Rの方が厄介なレースになっています……。
皆様にとっても素晴らしいレースになりますように。
以上、お読みいただきありがとうございました。