引用:AI KUWABARA(公式HP)
桑原あいのピアノは、私たちが生活する日々のアレコレの中にスッと溶け込み、ふとその音に耳を傾けたときに私たちの身体に染み込む、そうした不思議な魅力に溢れている。
テレビ朝日の報道番組「サタデーステーション」と「サンデーステーション」のオープニングテーマ『Dear Family』は、ピアノの桑原あいとドラムの石若駿によるデュオ曲。
もし、土曜日と日曜日の夜にテレビから桑原あいのピアノの音が聴こえてきたら、それは私たちの日々のアレコレを邪魔することなく、耳触りの良い音楽として日常に寄り添ってくれる。
でも、アルバム『Dear Family』にじっくりと耳を傾ければ、ただ心地良いだけの音楽ではないことがわかるはずだ。そこには美しい音の連なりや変拍子のリズム、ピアノとドラムが真正面から向き合い、「カラフル」で「フルーティー」なイメージが湧き上がってくる。
色彩や風味が「豊か」なことを英語では「rich」と言うけれど、桑原あいの音楽が身体に染み込み、頭の中に蓄積されたさまざまな記憶と結びつく感覚は、「リッチ」という言葉がぴったり当てはまるのだ。
「ナチュラルなメイクとアスリートのような躍動感」
『Dear Family』のMVは薄いナチュラルなメイクを施している桑原あいだけれど、その他のMVは「え!? コレって、スッピンじゃないの?」と思えるほどの「素顔」で登場していて、その飾らない「素」の部分も彼女の魅力の1つ。
だから、アスリートのような躍動感でピアノを引く姿も、「素」で音楽と向き合っていることを表していて、私たちはその彼女のダイナミックな動きを音楽とともに感じることができる。
公式サイト:ai kuwabara - YouTube
彼女のダイナミックな演奏は『solo piano - promotion movie』を観れば、「なるほど!」とわかってもらえるはずだ。
「『Dear Family』はさまざまなシーンで聴きたくなるアルバム」
2017年11月8日にリリースされたアルバム『Dear Family』は、桑原あいと石若駿のデュオをたっぷりと堪能できる13曲が収録されている。
その内の2曲『サタデー・カム・スロウ』(マッシヴ・アタック)と『サンデー・モーニング』(マルーン5)は海外の音楽ユニット(バンド)のカバー曲。
日本のCMでもお馴染みの『サンデー・モーニング』が、2人の才能溢れる音楽家の手によってどのようにアレンジされているのかは、ぜひ聴いてみて欲しい。
1. Dear Family - TV Version
2. Idea for cleanup
3. The Great U's Train
4. Improvisation♯1
5. Family Tree
6. Tuneup
7. Andy and Pearl Come-Home
8. Granpa's Sunglass
9. Improvisation♯2
10. Dog doesn't eat dog world
11. Dear Family
<Bonus Track>
12. Saturday Come Slow
13. Sunday Morning
じっくりと時間をかけてアルバムを一通り聴くのも「豊かな時間」を得られるし、例えば、家事をしながら、本を読みながら、ランニングをしながら、ブログを書きながら聴いても、『Dear Family』は私たちの生活にしっかりと寄り添ってくれる。
「豊かさに溺れて」
ふと音楽を聴きたくなったときにかける曲としても最高だし、繰り返し聴いてもその「色彩」と「風味」は褪せることがない。いつまでも水々しく、私たちの過ごしている時間を「豊かさ」で満たしてしまう。
このアルバムを聴いていると、時折、息が苦しくなることがあって、それはきっと「豊かさ」に溺れてしまうような感覚になるから。桑原あいと石若駿の音楽に触れ、私たちはカラフルでフルーティーな世界にズブズブと溺れていく。
「桑原あいにハマったキッカケ」
桑原あいにハマったキッカケはシンプルそのもの。時系列で説明すると以下の通り。
1. サタデーステーションのオープニングとして耳に入る
2. 検索から桑原あいを知る
3. 「すっぴんの岡井千聖(元°C-uteメンバー)」かと見間違える
4. 岡井ちゃん似の桑原あいを気になる
5. ファンになる
競馬ヲタの°C-ute好きはこんなにもアッサリと桑原あいに捕捉されてしまう。う〜ん、いかにも自分らしいと笑ってしまうが。バッチリとメイクしたら、『人生はSTEP』の岡井ちゃんにクリソツになれるのに……。
もし、岡井千聖の「こぶし歌唱」と桑原あいのピアノのデュエットが聴けたら、幸せかもななどと妄想しつつ……。
今日もまた、カラフルでフルーティーでリッチな桑原あいのピアノを聴けることに感謝してーー