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中山の重い芝は皐月賞までにどれほど回復するのか?

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4月16日、中山競馬場で牡馬クラシックの1冠目「皐月賞」が発走します。GⅠ開催を控えた中山は8、9日の2日間とも雨が降る中でレースが行われ、芝の状態は重まで悪化しました。見た目に芝がボコボコしているとかはがれて土がむき出しになっているようなことはありませんが、レースでは重馬場の影響を強く受ける結果に。

皐月賞の行われる週にまた雨が降るようなことがあれば馬場の悪化は避けられず、レースにも大きな影響を与えることになりかねません。週末の天気予報は土日ともに終日曇りの予報。このまま天気がもってくれればいいのですが…

天気ばかりは予想できないので、今のうちに9日の馬場状況を確認しておきましょう。

 

9日の中山芝レース

9日に行われた芝のレースは5鞍。

4R 3歳未勝利 芝2000m

5R 3歳未勝利 芝1600m

8R 4歳以上500万下 芝1600m

9R デイジー賞 3歳500万下 芝1800m

10R 隅田川特別 4歳以上1000万下 芝1600m

レースが進むにつれて馬場も悪くなり、コースや位置取りがそのままレース結果に反映されました。

それでは、この5鞍をプレイバックして解説します。

 

4R 3歳未勝利 芝2000m

1着:エミットライト(5人気) 逃げ(向正面から)

2着:ラグナアズーラ(1人気)

3着:ラレゾン(4人気)

勝ちタイム:2:05.8

レース上り:37.6

 

レース解説

内からラグナアズーラが押し出されるようにハナに立ちますが、向正面であまりのペースの遅さにエミットライトが捲って先頭を奪います。そのまま隊列は大きく変わらずに3〜4角ではエミットライト、ラグナアズーラの2頭が後ろを引き離し始めて直線へ。エミットライトは直線、馬場の4分所へ出すと後続を突き放して快勝。2番手につけたラグナアズーラが流れ込んでの2着。3着に入ったラレゾンも先行して伸びずバテずの競馬でした。上りが37.6かかっていることからも差し馬には厳しい馬場コンディションになりました。

 

血統

1〜3着馬の父と母父を挙げると以下。

父:ヴィクトワールピサ 母父:ダンスインザダーク

父:ハーツクライ 母父:ブライアンズタイム

父:ハーツクライ 母父:Labeeb

 

5R 3歳未勝利 芝1600m

1着:エメラルスター(3人気)

2着:タックボーイ(5人気) 逃げ

3着:ハイヤーアプシス(2人気)

勝ちタイム:1:39.5

レース上り:37.3

 

レース解説

好スタートからタックボーイが先手を主張し、3角手前からペースダウンすると馬群は凝縮してそのまま4角へ向かいます。4角手前から3着のハイヤーアプシスがシュタルケ騎手らしい積極策で捲り気味に動き、それを見る形でエメラルスターも進出します。直線では最内に進路を取ったタックボーイが粘り込みを図り、馬場の4分所をハイヤーアプシス、その外からエメラルスターが伸び、他馬はまったく差して来る気配がなし。ゴール前で粘るタックスターをエメラルスターが捕らえて1着入線を果たしました。

 

血統

父:タイキシャトル 母父:スペシャルウィーク

父:マツリダゴッホ 母父:ダイナガリバー

父:ダノンシャンティ 母父:トニービン

 

8R 4歳以上500万下 芝1600m 馬場状態:重

1着:ストーミング(6人気)

2着:アイリーグレイ(3人気)

3着:ヴィータファン(12人気) 逃げ

勝ちタイム:1:37.3

レース上り:38.2

 

レース解説

1着のストーミングは1枠から中団の内ラチ沿いをぴったりと回り、直線で馬場の真ん中にもち出しての差し切り勝ち。残り200mの地点では逃げたヴィータファンと番手のアイリーグレイで決まるかというところをパワーでグイグイと伸びて、ゴール前で粘る2頭を交わしました。レースの上りが38.2とかなりかかったことからも前に有利な流れ。注文をつけて大外枠から逃げたヴィータファンと2番手を追走したアイリーグレイが直線で2頭のマッチレースを繰り広げました。唯一差してきたストーミングにしても内ラチをまわっての差し切りで、前の位置につける+インコースを走った馬が上位に入るレースに。

 

血統

父:ストーミングホーム 母父:ダンスインザダーク

父:クロフネ 母父:トニービン

父:マンハッタンカフェ 母父:ロドリゴデトリアーノ

 

9R デイジー賞 3歳以上500万下 芝1800m

1着:マナローラ(3人気)

2着:クイントゥープル(11人気) 逃げ

3着:ハートオブスワロー(2人気)

勝ちタイム:1:53.6

レース上り:37.1

 

レース解説

1人気の逃げ馬ウォーブルは少し出負けもあったものの、柴田大騎手が押しても前に進んで行かず、外からクイントゥープルが積極的に主張してハナへ。ウォーブルは押して押してインの3番手におさまります。クイントゥープルの逃げは重馬場を考慮してもスロー。馬群の隊列はほぼ変わらずに各馬がそのまま4角へ向かいます。クィントゥープルは直線で馬場の4分所へ出し、その内を突いてウォーブル、インの5番手でじっとしていたマナローラが外へ出して伸び、その外をついてハートオブスワロー。直線ではウォーブルが早々に脱落し、クィントゥープルとマナローラの一騎打ちになりました。このレースでも人気薄の逃げ馬が3着内に残る波乱の結果に。

 

血統

父:ハーツクライ 母父:Kingmambo

父:アイルハヴアナザー 母父:アグネスタキオン

父:ハーツクライ 母父:デヒア

 

10R 隅田川特別 4歳以上1000万下 芝1600m

1着:エクラミレネール(5人気)

2着:リンクス(1人気)

3着:ニシノカブケ(7人気)

勝ちタイム:1:35.9

レース上り:36.6

 

レース解説

注文をつけてハッチャンハッピーがハナを主張し、ここ数走よりも積極的に出して行ったエクラミレネールが2番手、1人気のリンクスはその直後につけます。4角手前から逃げたハッチャンハッピーが後ろを引き離しにかかりますが、2番手エクラの手応えが抜群。鞍上の北村騎手が後ろのリンクスの手応えを確認する余裕を見せながら4角でエクラが先頭に立つと、直線では後ろを引き離す一方の圧勝。2着には先行して粘ったリンクス、3着には外からニシノカブケが捲り差しました。このレースでは初めて逃げた馬が3着以内を外しましたが、勝ったエクラミレネールは実質4角で先頭に立つ走りで、前有利は変わりませんでした。

 

血統

父:マツリダゴッホ 母父:プラウドデボネア

父:アドマイヤムーン 母父:ライオンキャヴァーン

父:ハービンジャー 母父:サンデーサイレンス

 

逃げ・先行馬天国

中山の芝はとにかく逃げ・先行天国で、差すとしても4角で捲り気味に進出しないと厳しい馬場でした。逃げた馬も4角で押して仕掛けた馬が上位に好走しているように、騎手にも前へ前への意識が必要になっていました。

そして、この馬場のレースを観ていると、あの、そうあの2013年の函館競馬場の不良馬場が思い起こされます。

 

2013年の函館開催

2013年は札幌競馬場がリニューアルのため使用されず、函館競馬場が連続で開催されました。運が悪く、この年はことごとく台風が北海道に上陸し、さらに前線の影響で土日になると毎週のように雨が降るという災難に…

結果、函館競馬場はつねに不良馬場で、とにかく前へ前へ行ったもの勝ち、インコースをぴったり回ったもの勝ちという極端な馬場コンディションでレースが行われました。

もちろん、今開催の中山が2013年の函館のようになるとは思いませんが、これ以上時計がかかるようだとあの時の記憶がよみがえります。芝1200mの上りが39〜40秒かかるという…

芝レースで高配当がバンバン飛び出した開催でもあるので、興味のある方はぜひJRAの過去の結果から検索してみて下さい。

 

まとめ

週中の天気は曇りの日が多い予報の関東地方。日射がないと芝の育成も進まないので、皐月賞まで大幅な馬場が回復は見込めないのかもしれません。

ただ、中山の芝コースは傷みにくいと言われるエクイターフを導入しているので、土日に雨の中でレースが行われるようなことがなければ、極端な馬場の悪化はされられるはず。

 

大物牝馬のファンディーナと有力牡馬との対決が楽しみな皐月賞ですから、できれば良馬場でのレースが観たいですね。

 

以上、お読みいただきありがとうござました。