ヴィクトリアマイルの行われる5月14日は、東京、京都、新潟の3場所開催。
京都のメインはダート短距離のオープン競走「栗東S」、新潟のメインは芝1000万下の「赤倉特別」が組まれています。どちらのレースもハンデ戦でなかなかに難解です。
今回の記事ではWIN5の参考としてこの2Rをピックアップして予想します。
栗東S
ダー短距離のオープン競走でハンデ戦。このレースの図式は、オープン特別を2連勝中のコウエイエンブレムに上り馬のサイタスリーレッドとイーデンホールが挑むというものです。
1番人気はハンデ頭57.5kgを背負うコウエイエンブレム。まずはこの馬の取捨を決めます。
コウエイエンブレム
明け4歳の牡馬、素軽い先行力のあるタイプです。ただ、ゴリゴリとスピードで押して行くのではなく前半が34秒そこそこの入りの方が持ち味が出せます。例えば、かなりの前傾ラップになる中山ダート1200mだと凡走する可能性も……。
今回は内のシゲルカガとカジキが先行争いを繰り広げ、そこにジープルメリア、プレスティージオが絡むので、どこまでペースが速くなるのかはこの馬にとってキーポイント。
枠順の並びとしてイヤなのは、ジープルメリアがコウエイエンブレムのひとつ外に入ったことで、ここで被されてプレッシャーがかかると思った以上にハイペースに巻き込まれる可能性があることです。
おそらく、田中健騎手を乗せたジープルメリア陣営としてはここは逃げの作戦に出るはずで、シゲルカガやカジキといった内枠の馬とどのタイミングで決着がつくのか……。逆に、ジープルメリアが逃げられずにコウエイエンブレムの外に張り付いてしまうというのも流れとしては良くありません。
57.5kgと斤量を背負うことから、いくらかコウエイエンブレムのダッシュ力も鈍るので、前半3Fをどれほどスムーズに入れるのかは好走するのにあたって重要な要素になります。
明らかにオープン特別を狙っているというローテーションは好感が持てるものの、ここは凡走の可能性もある組み合わせです。
◎ジープルメリア
コウエイエンブレムの外からスムーズに走れる馬を探すのであれば、この馬の先行力がおそらく1番。前走はオープン初戦で15着と大敗したため、今回は斤量が52kgと有利になりました。
田中健騎手はかなりゴリゴリと逃げるので、カジキとシゲルカガが早目に諦めてくれるのならマイペースに持ち込めます。
コウエイエンブレムと同じくこちらも明け4歳。あっと驚く好走に期待したいところです。
◯グレイスフルリープ
オープン特別であれば58kgの斤量でも好走できるタイプ。素軽い先行力をもっていて、前に行く馬の中ではもっとも外枠に入っているので、ここはスムーズにレースができるはずです。
7歳馬ですが、湿って時計の速くなる決着は大歓迎のタイプですし、乗り慣れた小牧騎手というのも後押ししますね。
▲ラテンロック
ハイペースになりそうなメンバー構成で、この人気であれば◎も考えましたが、人気薄を予想する人が本命にしやすいタイプは「ここが狙い目!」と思う所で凡走するので……。
このメンバーで外目の枠に入り、ハイペースもOKなタイプ。最近は差し脚を伸ばす競馬をしていますが、本質的には先行して速い脚を使って抜け出す競馬が合っています。
松若騎手がそれほど下げなければ……。
△ゴーイングパワー
△プレスティージオ
この先行勢2頭は抑えます。
人気のサイタスリーレッドとイーデンホールはオープンの壁に阻まれて来ても3着まで。
コウエイエンブレムも3着に落ちる可能性があるので、上記の◎◯▲→◎◯▲△への馬単を。
ジープルメリアの人気がないので、この単勝も買います。
赤倉特別
新潟の外回りコースで行われる1800m戦。先週の新潟大賞典も内枠の先行馬が粘り切ったように、外回りコースだからといって後方よりに構えると前に届きません。
土曜日の最終レースも外回りコースでの逃げ切りでしたし、今の新潟は前に行った馬の方が粘れます。
◎テスタメント
前走の1600m戦でも◎に押したものの大敗。その隅田川特別は極端な重馬場で、道悪の適性がもろに出てしまいノーカウントでOK。
ここは先行できるメンバー構成で、2走前のように好位のポジションを取り切れればぎりぎり粘りこみができるはず。上りはかかった方が良いので、今の新潟の芝は合います。
後は杉原騎手が思い切った先行策を取れれば……。
テスタメントがこれだけ人気がないので、後は馬単総流しも考えましたが、一応その他にも印を。
◯タガノカムイ
ローカルの秋山騎手で、真ん中の枠からすっと先行策が取れれば。
▲キークラッカー
この馬がハナを取り切るはずで、粘りこみを。
以下は混戦なので、人気が薄いところに流したいですね。
買い目は◎◯▲の馬単のボックスと◎から馬単で追い込み馬を除いた総流しで。
皆様にとっても素晴らしいレースななりますように。
以上、お読みいただきありがとうございました。