GⅢクイーンC(2018年)はイン+タフな馬場を想定し、ルーラーシップ産駒のナラトゥリスに◎を

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JRAは2月10日(土)〜12日(月)までの3日間開催。12日のメインレースはクラシックにつながる牝馬重賞「GⅢクイーンC」が組まれています。昨年末、2歳女王を決める阪神JFで3着と好走したマウレアが桜花賞→オークスを目指してここから始動とあって、注目のレースです。

 

東京の芝はイン有利+タフな馬場

11日に東京競馬場で行われた芝レースの内、3歳未勝利戦を除くと、勝ち馬は道中でインコースを通っていた馬でした。明らかにインが有利なコンディションになっていることに注意しておきましょう。

また、ややタフな馬場になっているのも特徴で、ディープインパクト産駒は(0 - 1 - 0 - 9)と苦戦しています。この日のメインレースとして行われた共同通信杯を勝ったオウケンムーンは父オウケンブルースリ×母父エリシオという配合ですし、その他の芝のレースを観てもパワータイプの血を引く馬の活躍が目立ちました。

「外枠のディープインパクト産駒は割引」というのが、現在の東京芝のコンディションと言えるでしょう。

 

有力馬について

マウレア、ツヅミモン、レッドベルローズ、フィニフティの有力馬4頭については週中に解説記事を書いたので、よければそちらをご覧下さい。

 

予想

まず、12日の芝のコンディションが前日と同じであるならば、以下の2点に当てはまる馬は消していきます。

1. 外枠+ディープインパクト産駒

2. 外枠+差し・追込み馬

✳︎ここでの外枠は6〜8枠を指します

人気の一角ツヅミモンは7枠に入ったものの、先行馬なのでここでは消去することなく保留に……。

 

ディープインパクト産駒について

共同通信杯で2着と好走したディープインパクト産駒サトノソルタスは、1枠+堀宣行厩舎+R・ムーア騎手と揃ってのもの。このレベルの後押しがないと、馬券圏内はやや苦しいと考えます。

クイーンCに出走するディープインパクト産駒は以下の5頭です。

フィニフティ

アルーシャ

マウレア

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レッドベルローズ

オハナ

✳︎内枠から降順

このなかでレッドベルローズとオハナは外枠に入ったので、バッサリと切り捨てます。残る3頭の内、フィニフティとアルーシャは厩舎+騎手が重賞を勝てる組み合わせですから、一応OKとします。問題はマウレア……。

マウレアは前々走の赤松賞で馬群を割る競馬をしていたことから、道中でラチ沿いのインコースを取れれば……。戸崎騎手が直線でインをつくレースをするのかに注目です。

 

◎ナラトゥリス 3歳牝馬

父:ルーラーシップ

母:イストワール(母父:サンデーサイレンス)

厩舎:加藤征弘厩舎

生産:社台コーポレーション白老ファーム

前走の赤松賞はスローペースを大外にもち出すと、上り33.3の鋭い伸びを見せての3着。マウレアに遅れを取ったとは言え、あまりにも距離ロスが大きく、ノーカウントでOKでしょう。

伸びやかなストライドで走るので、直線の長い東京はベストの舞台。中距離馬の体型をしており、マイルでペースが速くなったときには不安があります。

 

血統

母イストワールは現役時代、東京と新潟の芝で3勝を上げました。自身はHail to Reason 3×3の強いクロスをもち、しなやかなスピードを武器としたのが特徴です。

ナラトゥリスはそこにルーラーシップが配されたので、ストライドの大きな中距離馬に出たのは納得。母が非Northern Dancerなので、父の良さがそのまま出ていると言えるでしょう。

母系にしなやかなスピード血脈を多く引くため、仕掛けられたからビュンと反応できないのも大きな特徴です。配合としてはこれからどんどんと成長するはずで、今後の走りが楽しみな1頭と言えます。

 

クイーンCに向けて

不安は、鞍上の菱田騎手が東京芝のバイアスを感じ取った騎乗ができるのかどうか……。前走のように直線で大外に出すような大雑把なレースだと苦しいので、インにこだわれるのかどうか……。

エンジンの掛かりが遅いので、進路がスムーズに開くようならここでもチャンスは十分です。ややタフな芝コンディションはトニービンをもつルーラーシップに合っており、最内枠を活かしきれば重賞初制覇のチャンスです。

 

相手は以下の馬たち

内枠の馬で期待したいのは、クイーンC4着のハトホル。父モンテロッソ×母父アドマイヤムーンですから、今のタフな馬場が向きます。後方に控える馬なので、ナラトゥリスと同じくインをスムーズに捌けるかが問題も、これだけ人気がないなら。

フィニフティは3着内率の高い藤原英昭厩舎の管理馬。ディープインパクト産駒はマイナスも、内枠に入った分だけピックアップします。

ルーラーシップ産駒のテトラドラクマも田辺騎手を配していることからピック。ただ、小西厩舎というのが「?」で勝ちきれるのかは……。

人気のアルーシャマウレアはディープインパクト産駒+5枠というのがイヤなものの、それ以外は割り引くところがありません。2頭ともに東京コースがベストなので、2、3着候補として。

ソシアルクラブは……というか、ブエナビスタの仔はなかなか重賞で通用しないため、ここは消します。それに対して、ハーツクライ産駒のキャッチミーアップを3着候補として。

 

買い目

人気馬が入っているので、まずは3連単を。ナラトゥリスが勝ち切れない場合もあるので、人気のないハトホルとキャッチミーアップを2軸目にしての3連複フォーメーションを。

 

3連単

1着:1

2着:2. 4. 6. 9. 10

3着:2. 4. 6. 7. 9. 10

 

3連複

1軸目:1

2軸目:4. 7

3軸目:2. 4. 6. 7. 9. 10

 

まとめ

レッドベルローズは東京コースだとキレも増すはずですが、6枠は痛い……。ツヅミモンは先行馬なので、ギリギリ7枠でもと思うものの、日曜日はダメダメだったミルコ騎手に不安があるので、ここは切ります。

どのような結果になるのか、今からレースが楽しみですね。

以上、お読みいただきありがとうございました。