JRAのプロモーションCM「十場十色(夏競馬)」と℃-uteのMVに共通すること

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JRAの新CM「十場十色」が夏競馬のプロモーションとして6月から放映されています。CMではJRAの全10競馬場のコースを描いた「レジャーシート」が並べられ、日本のどこに競馬場があるのか一目でわかる映像になっているのは好印象です。

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若者や新規層がこのCMを観てホイホイと競馬場にやって来るのかはさておき、松坂桃李、土屋太鳳、高畑充希というキャストから漂うNHK朝ドラ臭は香ばしくて引き込まれてしまいますね……。現在のNHKの朝ドラ『ひよっこ』は昨年までJRAのCMに出演していた有村架純がヒロイン役なんだよな〜、などと思い出しつつ「十場十色」を観ていると、このCM、一つだけ気にかかるところが……今回の記事は競馬とは関係のないお話です。

*以下、すべて敬称略

 

足元ばかりを観てしまう……

松坂桃李、柳楽優弥、高畑充希、土屋太鳳の4人がJRA全10競馬場のコースの描かれたレジャーシートを見ながら「ワイワイ・キャーキャー」とするこのCM。

中京=名古屋から「ミソカツ!」と叫ぶ土屋太鳳の元気はつらつさも、柳楽優弥が函館競馬場にこだわりを見せるシーンも、高畑充希のナチュラルで可愛らしいコーディネートに比べて土屋太鳳のケバケバとした衣装が目立つのも、そのため土屋太鳳がちょっとぽっちゃりとした体型に映るのもさておき、もっとも気にかかるのは「足元」のサンダルです。

 

www.youtube.com jraofficial

 

芝生にサンダル

松坂桃李を除く3人(柳楽優弥、高畑充希、土屋太鳳)はサンダルをはき、芝生の上を歩きまわります。涼しげな印象が画面ごしに伝わるサンダルは夏のマスト・アイテム。夏競馬のCMとして、サンダルは欠かすことのできない演出の一つでしょう。

ただ、どうしても芝生の上をサンダルで歩いているシーンを観ていると、丈の長い草が素足にチクチクと刺さってむず痒くなるイメージが湧き、背中のあたりがムズムズというかゾワゾワしてしまうのです。

これは「芝生の上をサンダルで歩かないで!」とか「演出としておかしい!」とかではなく、あくまでも個人的な生理現象。このむず痒さを避けるためにCMから目をそらすということはありません。ええ、このチクチク・ゾワゾワ感が好きなんですよね、癖になる感覚。

 

サンダルのソールの高さは……

このCMで「そうじゃない!」と思ってしまうのは、サンダルのソールがしっかりとした高さになっていること。これだとかなりの芝丈がないかぎり、チクチクと素足に刺さるなんてことはありません。もう少しね、チクチク・ゾワゾワ感が欲しかったな〜と。あまりにもソールが高過ぎてちょっと物足りなくはあります。

 

足元を見てゾワゾワする映像と言えば

JRAのCM「十場十色」以外にも、足元を見ているだけでゾワゾワとしてしまう映像があります。

 

アイドル・ユニット「°C-ute」のMV

'17年6月12日のさいたまスーパーアリーナ公演で解散したアイドル・ユニットのteam °C-ute。

℃-ute - Wikipedia

「アイドルが憧れるアイドル」と評されるほどに歌とダンスが素晴らしいこの5人組アイドル・ユニットのMVを観ていると、あの背中のあたりがむず痒くなるゾワゾワ感が味わえるのです。

「芝生の上のサンダル」と違って、°C-uteのMVを観てゾワゾワするのは、高いヒールのパンプスやブーツをはきながら「バランスを崩したり、転んだり、つまずいたり」することなく最後までパワフルかつ激しいダンスを踊りきってしまうから。

息つく暇のない°C-uteのダンスをMVで観ているときはついつい足元がもつれるのではないかと、画面の下に注目することになります。

 

「足がもつれるのでは?!」と心配になる°C-uteのMVベスト5

それでは、個人的に「足がもつれるのでは?!」と思わず心配になってしまう°C-uteのMVをランキング形式でご紹介します。

 

1. 人生はSTEP!

 

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解説

Jazzyな曲調に合わせて、タイトルに含まれている「STEP」にフューチャーしたダンスが魅力のMV。°C-ute「らしく」ないオシャレ感>パワフル&激しさなダンスらしく、全体としては落ち着いた印象があるものの、MV終盤のメンバーがタップ風なダンスを披露するシーンを観ていると、「転ばないでー!」と声を上げたくなるほどに高いヒールがズルっと滑りそうでゾワゾワ……。

とくに、岡井千聖がセンターでタップを踏む終盤〜は、いかにもズルっと滑りそうで「岡井ちゃん 気をつけて!」と叫びかけてしまうムズムズ感がたまらないのでNO.1にランクイン。

岡井千聖 - Wikipedia

 

2. アダムとイブのジレンマ

 

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解説

もっとも°C-uteらしい曲とダンスだなと個人的に感じるのが『アダムとイブのジレンマ』。岡井ちゃんがセンターで始まるMVはやはり「足のもつれがあるんじゃ……」とゾワゾワしますね。

細かなステップ、不安定な姿勢(意図的な振り付けとして)、クルリと回転などなどいつバランスを崩してもおかしくない振り付けのオンパレードで、ダンス・フォーメーションをきっちりと守りながら踊りきるのは「さすが! Team °C-ute!」とエクスクラメーション・マークをつけたくなるほどの素晴らしさです。

°C-uteの代表曲とも言える『アダムとイブのジレンマ』のMVを観ていると、鈴木愛理のダンスのキレと安定感だけはオーラがあるな〜とつくづく思います。鈴木愛理の足がもつれたとしたら、それは事件です!

鈴木愛理 (ハロー!プロジェクト) - Wikipedia

 

3. 愛ってもっと斬新

 

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解説

°C-uteらしいダンスが観られる『愛ってもっと斬新』はハイテンポの曲に合わせたダンスとフォーメーションが魅力の1曲です。このスピードで踊りながらメンバー間のフォーメーションと振り付けをぴったりと合わせられるのはハイレベルのパフォーマンスと言えます。

MVではいている高いヒールのブーツもゾワゾワ感がアップする魅力のアイテム。これで細かなステップを踏みつつ片足を上げても体勢が崩れることがないのは、体幹がしっかりとしていて軸がブレることがないんでしょう。

『アダムと〜』と『愛ってもっと〜』の2と3位の順番はかなり迷いました……『愛ってもっと斬新』は見た目としてハイブーツは安定感があるので、その分の3位に……。

 

4. Kiss me 愛してる

 

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解説

若かりし°C-uteのしなやかさや「バネ」の利いたダンスが魅力的な『Kiss me 愛してる』。1〜3位のMVと較べると一目でパッとわかりますが、メンバー全員がスラリとしていていくらか力感に欠ける……ただし、その分だけ『Kiss me 愛してる』のダンスは「若さ」にあふれたしなやかさを十分に感じさせるものです。

この頃の°C-uteのダンスを観ていると、GⅠ阪神JFをしなやかさとバネで「バキューン」と差したレーヴディソールやジョワドヴィーヴルを思い出させますね。伸びやかさとしなやかさに溢れている分だけ、「足がもつれそう……」と心配になるので4位にランクイン!

 

5. 夢幻クライマックス

 

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解説

(振り付けとして)不自然な姿勢を取りながら細かくステップを踏んだダンスは、°C-uteの大人らしさが表れていて、牝馬のショウナンパンドラがジャパンカップをズバっと差し切った時のようなパワフルさを感じさせる1曲。

ダンサブルで力強い曲に合わせた細かなステップを観ているとゾワゾワするのですが、「岡井ちゃん、気をつけて!」と声を上げたくなるシーンが少ないのでランクとしては5位に。

 

まとめ

アイドルとして完成されていた°C-uteが'17年6月に解散し、もうこれ以上新しい曲やMVが観られないかと思うといくらか寂しさが募りますが……メンバーの1人萩原舞は海外留学をするために芸能界を離れることから、もう5人がTVなどで揃うのは難しいとは言え、「友情! 愛情! ケイバ場!」を合い言葉にしているJRAのCMに°C-uteとして出演したら素敵だろうな、と思います。等身大の20代の女性を描きたいなら、ぜひ°C-uteを!

 

以上、お読みいただきありがとうございました。