京成盃GM・SⅢの予想ーー各馬のポジショニングが難しい1戦に

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船橋競馬場で開催されているハートビートナイターの3日目、6月21日(水)のメインレースに組まれているのが京成盃GM・SⅢ(船橋ダート1600m)。

JRAから船橋に移籍したグレナディアーズ、前走、的場文男騎手を背に川崎マイラーズを制したリアライズリンクスなど14頭が揃い、1着賞金1200万円を争います。

 

トリプル馬単SPAT4LOTOで撃沈

6月19、20日と「トリプル馬単SPAT4LOTO」をワクワクしながら購入したものの、いずれも撃沈。

初日は2R目ハートビートナイター賞で1600m→1200mへの距離短縮で臨んだ10番人気キングスベンチの激走によってドボン……。庄司騎手が馬場の外目を鋭く差してきた時には無駄な抵抗とは分かりつつ「庄司、ヤメテクレ〜!」と叫んでいました。

2日目は1R目のJRA交流戦で宮崎北斗騎手のヴォカツィオーネが快勝して終了……チーン。1番人気に支持されたJRA所属のドラゴンワーグナーは高柳厩舎+北村宏騎手+ダート戦という好相性の組み合わせ。「これは、さすがに」と軸で購入すると6着に敗退し、声も出ませんでした……。

そんな2日間だったので、今回は京浜盃GMを予想して少しでも負け分を取り戻そうと試みます。このような「追い銭」をするとほとんど外れるのが競馬というものではあるのですが……張り切って予想を!

 

雨が降って馬場は?

6月20日(火)は稍重の馬場でレースが行われた船橋競馬場。京成盃GMが行われる水曜日は関東地方で午後から雨の予報が出ています。

かなりの雨量が予想されており、京浜盃GMのレースまでに雨が止んだとしても不良馬場は避けられないでしょう。

京成盃は火曜日の時点での馬場の傾向がほとんど当てはまらないコンディションに。当日にメイン前のレースを観戦できる場合は、騎手のコース取りや好走馬の脚質をチェックしておきましょう。

 

6月20(火)の馬場は?

参考までに6月20日の馬場傾向を書いておくと、逃げ馬はほぼ残れませんが、2、3番手の馬が直線先頭で押し切る競馬が目立ちました。向正面の馬場が重たい(パワーが要る)せいなのか、3角手前から押し上げていく馬が少なく差し・追い込みには厳しい馬場でした。

また、逃げ馬が残れないことが騎手の意識に働き、メインと最終レースはかなりの緩いペースに。最終レースは中野省騎手が逃げ切りを決めたように、4角手前までペースが上がらなければ逃げもOKです。

 

予想

馬場は不良まで悪化する想定。かなりの雨量があれば、勾配がついている内ラチに向かって砂が流れインが重い状態になるはずで、ラチから4、5頭外を走る馬を狙いたいところです。脚質としては好位の5番手以内がベスト。向こう正面〜3角にかけて前へ押し上げにくい馬場のため、かなりのハイペースにならないと差し・追い込みは厳しく……。

 

レース展開

逃げ馬が不在、どれがハナを主張するのかは難しいですね。

火曜日には金沢競馬場で騎乗していた吉原寛騎手が「逃げると苦戦」の船橋の馬場を気にせずにハナに立つか、あるいは大外枠に入った和田譲騎手のムサシキングオーが思い切って逃げてしまうかといったメンバー構成。ノーキディングは番手でOKのタイプなので、外から被されなければ何が何でもハナというのはないでしょう。

ムサシキングオーはスローでこその逃げ馬ですし、スタートが決まればトロヴァオがハナヘ。どの馬も好位の2、3番手で揉まれないポジションが欲しいため、先行集団はゴチャつきそうです。ノーキディングの赤岡騎手が外からリアライズリンクスやムサシキングオーに被されないように主張するなら、ペースがじわっと上がることも考えられます。

船橋移籍初戦のグレナディアーズはスタートを出たなりでの競馬。最内枠に入ってしまったグランディオーソは父アフリート×母父メジロライアンで馬群が苦手な気性ですから、この枠はレースが難しくなりました。

4角手前までに逃げるトロヴァオを射程圏に入れてスムーズに追走している馬にチャンスが向きそうです。

 

◎ムサシキングオー 8歳牡馬

ブリリアントC→大井記念→京成盃GMのローテーションは昨年と全く同じで、月1走のペースを守っての出走は高齢馬であることを考えると好感がもてます。

大井のマイルグランプリでソルテの2着があるようにマイル性能も高い馬で、素軽い先行力と瞬発力が武器の馬。脚質的にも揉まれない外枠は理想で、距離のロスを考えると大外枠は不利ですが、内の馬を見ながらレースが進められるのはプラスです。

父キングヘイロー×母父ラストタイクーンという配合からもしなやかなストライドで走る馬なので、ダートなら軽い馬場の方が力を発揮できます(JRAの1600万下で活躍した全兄のダブルヒーローも東京や新潟などの直線の長いコースで好走していました)。

大外枠の和田譲騎手と考えると、少なくとも4角手前から先頭に並びかける勢いで仕掛けてくれるはずで、小細工なしでトロヴァオを捲り切れれば。

 

◯ミスミランダー 4歳牝馬

昨年は関東オークス2着、黒潮盃とロジータ記念を制するなどの活躍を見せた4歳牝馬。休養を挟みここが叩き3戦目になります。牡馬混合の重賞であれば1600〜1800mの距離でスピードを活かす競馬をしたいところで、このメンバーであれば好位の2、3番手が取れる組み合わせです。

母父アフリートなので、馬群に揉まれると苦しくなるので外目をスムーズに追走する形に持ち込めれば……。

黒潮盃ではジャーニーマンを下しており、とにかくスムーズに走れればここでも力は十分に足ります。

 

▲トロヴァオ 4歳牡馬

ダービーグランプリの覇者で、羽田盃2着、東京ダービー4着と大井のクラシック路線でも好走してきた実力馬。

年明け初戦となったJRA交流重賞の名古屋大賞典は9着と大敗しましたが、前走の川崎マイラーズではすぐに巻き返しての2着。南関東ではトップクラスの力があることを示しました。

「逃げたくはない、ただ、中団まで下げたくはない」トロヴァオにとっては8枠はレースの組み立てが難しいのは確かです。誰かを行かせて番手の競馬をしたいはずで、それが叶えばあっさりもあります。

2歳時には全日本2歳優駿でJRA所属馬とも好勝負をしていた馬、軽いダートはプラスでしょう。

 

△ジャーニーマン 4歳牡馬

対トロヴァオには3戦全て先着を許しているものの、順調度ではジャーニーマンに分があります。

2戦2勝の本橋騎手を鞍上に迎えて、積極策が取れればチャンスも十分に。ただ、この枠だと逃がされることもありそうで、その点が心配です。前走は控えて味がなかったこともあり、ここは出していく公算が高く、どのようなポジショニングを取るのか……。トロヴァオを行かせて2、3番手に付けられるのなら……。

父サウスヴィグラス×母父アサティスという配合からも重〜不良馬場はずんどばなタイプです。

 

△タイムズアロー 9歳牡馬

内と外の枠に先行勢が固まって入ったので、ポジショニングの取りやすさ、レースのしやすさではタイムズアローはベストな枠に入りました。

先行勢を見ながら前と離されない位置につけられればチャンスも十分です。ただ、勝ち切るまでは「?」が付くのでこの印に。

 

買い目

◎◯を1着に固定した3連単と◎→◯▲△への馬単を。

 

3連単

1着:14. 9

2着:14. 9. 13

3着:14. 9. 13. 12. 11

 

馬単

14→9. 13. 12. 11

 

皆様にとっても素晴らしいレースになりますように。

✳︎雨が降って馬場状態が露骨に先行馬が不利な状況にならなければ……。

 

以上、お読みいただきありがとうございました。