6月10日の土曜日は東京競馬場でアルハテケS、阪神競馬場で安芸Sがメインレースに組まれています。
今週の土曜日は重賞競走がないため、今回の記事ではこの2レースを張り切って予想していきます。
アハルテケS
東京ダート1600mのオープン競走。16頭と頭数が揃ったハンデ戦。
上位人気に支持されるのは、M・デムーロ騎手+堀厩舎コンビのゴールデンバローズと前走オアシスSを快勝したアルタイルの2頭。まずはこの2頭について見ていきましょう。
ゴールデンバローズ 5歳牡馬
今回がオープンの昇級初戦で1番人気に。もともと3歳時にはヒヤシンスS1着→UAEダービー3着→ユニコーンS4着→レパードS4着と、この世代のダート路線を引っ張っていた馬ですから、オープンの壁は考えなくてもOK。
父TapitはA.P.Indy系のアメリカの大種牡馬で、直線の長い東京コースはベストの条件です。上りの脚も鋭く、3歳時の迫力を取り戻しつつあります。
デムーロ騎手がスタートで出負けするなど、この馬のリズムで走れない場合には凡走の可能性もありますが……。
アルタイル 5歳牡馬
前走のオアシスSは今回と同舞台で行われたレースで、そこを快勝したことを考えてもコースの適性は十分にあります。
ゴールデンバローズと同じく3歳から素質を見せ、ユニコーンSでは3着と好走しています。
この馬のウィークポイントは前向き過ぎる気性面で、ペースが緩くなると折り合いを欠くシーンが目立ちました。ただ、昨年の暮れあたりから気性面の課題が解消され、レースで能力を発揮できるようになったことがここ数戦の安定感のある走りにつながっています。
ハンデ56.5kgで馬群に包まれる可能性のある内枠を克服できるか?が今走の1番の課題でしょう。
上記の2頭は差し馬なので、展開としては前でレースを組み立てられる馬にチャンスが向きそうです。
◎シャトーウインド
1着か大敗か両極端の馬なので、この印に。今走はドリームキラリとラインシュナイダーのハナ争い。この2頭が後続をやや離しそうで、そうなるとすんなり外に出せるラインシュナイダーが譲ってドリームキラリが逃げる形に。
1600mへの距離延長で、3、4番手が取れそうなメンバー。前走の大和ステークスは中団のインを手応え良く進めて直線に向いたものの、伸びずに13着と敗退しました。ただ、ゴール前100ほどからは騎手も追わずに後退していったので、もう少し距離を延ばしてすんなりとした競馬ができれば。
すんなりと先行した時はかなりしぶとさを発揮すること、そして、ドリームキラリの逃げで馬群が縦長になるようであれば、後続が追い上げに脚を使わされて……という展開になることが考えられるのでこの馬に◎を。
◯ゴールデンバローズ
父Tapitらしくダート馬としてはしなやかな走りをする馬で、UAEダービーの後のユニコーンSとレパードSは遠征の疲れやショックがあったのではないか、という走りでした。
ここ2戦はやっとこの馬らしいストライドでの差し切り勝ちで、再度のオープン入り。東京マイルはこの馬にとってベストの舞台ですし、内目の枠に入らなかったのはこの馬にとっては大きなプラスです。
東京のマイルで能力全開であれば重賞級の馬なので、このメンバーであれば◯以上に印を落とせません。
シャトーウインドが16番人気で単勝オッズ100倍超のため、この馬の単勝。他に買いたい馬がいないので、◎→◯の馬単と抑えで◎◯の馬連を買いたいです。
安芸ステークス
阪神ダート1400mの1600万下の1戦。頭数は12頭といくらか寂しくなりましたね。
上位人気はここ3走1600万下を3→3→2着と連続好走しているキャプテンシップ。鞍上に武豊騎手を迎え、ここは1着を取りたいところでしょう。
キャプテンシップ 5歳牡馬
前走のシドニーTは後方から差す競馬で2着と好走したように、脚質に幅が出てきたのは大きな収穫です。ここははっきりとした逃げ馬が不在で、内枠で揉まれると競馬になった時が心配な点。父ノボジャックはその母父アフリートが揉まれ弱い気性を伝えるので、本来は外目からスムーズな追走が理想です。
また、スローからの上り勝負で幅が悪いので、どの馬が逃げるにせよ、早目に動きたいところでしょう。
ここははっきりとした逃げ馬が不在で、おそらく1枠に入った福永騎手のトレジャーステイトが揉まれないようにハナヘ行くとは思うものの、外から被されるのを嫌って武豊騎手のキャプテンシップが逃げることもあり得ます。
◎イクラトロ
脚の捌きが硬いこの馬にとって暖かくなってきたのはプラスで、ここ数戦はレースの内容もわずかながら良化してきました。
このレースではトレジャーステイトの直後のインのポケットが取れる組み合わせで、仕掛けどころの早い中谷騎手であれば、スローな展開もそれほど気にはなりません。パサパサの乾いたダートが良いタイプで、現在重馬場のダートも明日には乾くとみてこの印に。
△キャプテンシップ
トレジャーステイトを番手でガッチリとマークするか、外から被せて来る馬があれば逃げた方がベターな組み合わせ。武豊騎手ですからその辺りはしっかりと判断してくれると読んで◯印に。
逃げてしまえば1着もありますが、スローな展開を番手からの抜け出しだと、何かに刺されてしまう恐れもあり……。
また、上記にも書きましたが、揉まれ弱さのある馬なのでこの内枠はマイナスです。もし、外から被されるようなことがあれば凡走もあるので注意が必要。
△カネトシビバーチェ
キャプテンシップを外から被せるとしたらこの馬でしょうか。力があることは確かですし、上位人気馬の中で最も外枠に入ったのは大きなプラス。ただ、前走の2着がピークだった感じもあり、その状態をどこまで維持しているのかは微妙なところです。
△ラブミークン
穴で拾いたいのはこの馬。馬群に揉まれてもOKな差し追い込み馬で、ここはイクラトロの直後のインが取れる組み合わせ。しぶとく脚を伸ばす馬で阪神>京都の適性ですから、コース替わりに期待したいですね。
◎イクラトロから△3頭への馬単を買いたいですね。
明日の土曜日のメインはいずれもダート戦。どのようなレースになるのか楽しみですね。
以上、お読みいただきありがとうございました。