天気も馬場もペースも読めない高松宮記念記念(2017年) 予想

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中京競馬場の3月26日の天気は雨模様。出走メンバーを見ても混戦模様。逃げるのはどの馬なのかも分かりにくく、ペースも乱戦模様。

 

予想をする上で読みにく要素は

予想をする上で読みにくい要素は3つあります。

1. 雨が降った時の馬場はどうなるのか?

2. どの馬がどのくらいのペースで逃げるのか?

3. 人気を集める馬たちに死角が多い

馬券の購入を見送るというのも一つの選択肢だとは思います。土曜日の深夜にはドバイワールドカップもありますしね。

当日の天気は蓋を開けてみるまで分からないので、ここでは雨が降る前提で予想します。

 

土曜日の馬場傾向

土曜日の中京の芝は逃げ・先行馬がバンバン残る馬場。外目に出して差してきた馬はほとんどいないという状況でした。馬場の内目は見た目にボコボコしている感じですが、内を通った先行馬がばったりと止まることもないので、走りやすい状態なのでしょう。

土曜日の12Rに行われた芝1200mの岡崎特別(4歳上1000万下)の勝ちタイムは1:08.7。昨年と比べると1秒以上遅いので、そこまで速い時計は出ない芝状態です。

 

天気と湿度は?

中京競馬場は土曜日の夜から湿度が高くなり、日曜は曇りから雨の予報が出ています。昼過ぎから雨が降る見込み。終日湿度は高くなりそうです。

芝は含まれている水分の量によって時計の出やすさが変わります。水分量が少なければ時計が速く、量が多くなれば時計がかかりやすくなります。

日曜日は湿度が高いことからも、芝に含まれる水分は乾かずに残る可能性が大です。そのため、日曜日の芝レースもそれほど高速決着にはならないでしょう。

 

中京の芝は馬場が悪くなると外有利になるけれど…

雨量にもよるものの、中京の芝は重くなると外からの差しが決まりやすくはなります。ただ、昨年に芝コースの排水設備を新しく導入したため、その効果がどこまであるのかは不透明です。前日ではどのような馬場になっているのかはわからないので、外差しにはならないと考えて予想します。

 

展開は?

外枠に入りましたが、トウショウピストが注文をつけてハナへ。ただ、セイウンコウセイも被されるのはイヤなので、トウショウピストが離して逃げるのであれば控えますが、競り合う形だと簡単に譲るかは微妙なところです。

雨が降り馬場がどれほど悪化するかは分かりませんが、ピュアな逃げ馬がいないレースほど前が速くなることもあるので、前半の1000mは33秒台前半を想定。

 

人気馬について

前日オッズで1〜4番人気に支持されている馬をそれぞれ簡単に解説します。

 

レッドファルクス 牡6歳

父:スウェプトオーヴァーボード

母:ベルモット(母父:サンデーサイレンス)

厩舎:尾関和人(美浦)

鞍上:M・デムーロ

昨年のCBC賞、スプリンターズSを連勝したスプリンター。年末に挑戦した香港スプリントは力を発揮できずに12着に敗退しました。海外帰り初戦となる高松宮記念ですが、昨年のスプリンターズSも休み明けで好走しており、問題はなさそう。

レッドファルクスは1400mがベストなスプリンターなので、前傾ラップで追走に脚を使ってしまうと直線での伸び脚が鈍ってしまいます。快勝したCBC賞などはレースのラップが33.8 - 33.4を自身は32.7の上りで差し切っていることからも前半のペースが鍵となる1頭です。

 

メラグラーナ 牝5歳

父:Fastnet Rock

母:Ghaliah(母父:Secret Savings)

厩舎:池添学(栗東)

鞍上:戸崎圭太

遅生まれの南半球産の牝馬で、父Fastnet RockはDanehill直仔の豪州産スプリンター。パワーとスピードに優れた種牡馬で、メラグラーナも父から筋肉質な馬体を受け継いでいます。

直線に坂のある中京は、パワーのあるこの馬にとっては適性としてばっちり合っていて、昨年のフィリピンT(1000万下 芝1200m)でも坂を駆け上がるときのパワーは目を見張るものがありました。

前走のオーシャンSについては以下の記事を参考にして下さい。 

hakusanten.hatenablog.jp

問題は、必要以上に位置取りを下げて差す競馬に回ったときで、そこからズバっと斬れる脚が使えるかは「?」です。パワー優先の馬なので、先行して押し切るレースがもっとも合っていると思います。

 

レッツゴードンキ 牝5歳

父:キングカメハメハ

母:マルトク(母父:マーベラスサンデー)

厩舎:梅田智之(栗東)

鞍上:岩田康誠

桜花賞の勝利からはリズムを崩してなかなか好走できませんでしたが、昨年の函館SSから復調気配を見せ、前走の阪神牝馬Sで久しぶりの重賞制覇。

1600m以上の距離だと折り合いに不安があり、今回のメンバーであればスプリント路線でも十分に戦えるだけの能力はもっています。

レッツゴードンキは外回りの桜花賞を制覇していますが、本質は内回り向きの機動力に優れた馬で、直線の長い中京にコースが変わってプラスになるかは「?」です。また、今回は内枠に入ってしまったため、戦法も後ろまで下げての捲りになると思うので、その点も不安がありますね。

 

シュウジ 牡4歳

父:キンシャサノキセキ

母:カストリア(母父:Kingmambo)

厩舎:須貝尚介(栗東)

鞍上:川田将雅

スプリント路線に的を絞り、昨年末の阪神Cではミッキーアイル、イスラボニータ、フィエロなどの骨っぽい相手を破りました。年明け初戦となった阪急杯では単勝1倍台を裏切る結果になりましたが、前向きな気性が災いした敗戦で、ガス抜きができていればここでもスピードとパワーは上位のものがあります。

とにかく、前走から肉体的・精神的に立て直しができているのかが最大の注目です。ただ、もし雨が降って馬場が渋れば、気性的な難しさのあるシュウジにはプラスです。

hakusanten.hatenablog.jp

 

予想

 トウショウピストとセイウンコウセイの先手争いで、それほどペースは落ちないと見て、◎ラインスピリット

森一馬騎手が積極的に出して行けば内の3番手が取れる組合わせで、もし、トウショウピストのスタートの出が悪ければハナにも立てる可能性があります。セイウンコウセイは外の2番手なら抑えるでしょうから、隊列はすんなりと。

ラインスピリットは近走では自在生が出てきていますが、やはりハナに立った方が力を発揮できますし、森騎手が思い切って行けば深追いをする馬はいないでしょう。中京ではトリトンSを勝っているように、時計のかかる芝もOK。母父トニービンの血で直線は粘りに粘るはず。

セイウンコウセイは重馬場が大の得意で、馬群に包まれなければ力を発揮できます。トウショウピストの出が悪ければハナに立ってもOK。ラインスピリットがあまり雨馬場が得意ではないので、そこそこの雨量になった場合にはこちらを◎にしたいです。アドマイヤムーンはハクサンムーンを筆頭に中京の芝はズンドバで、前走のシルクロードSは後傾ラップの斬れ味勝負で負けましたが、ここは持続戦になるはずなので、持ち味を活かせるはずです。

シュウジは雨が降って、芝に脚をとられるようであれば、前走のようにかかるリスクは低くなります。母父Kingmamboからもパワー満点の走りで中京も道悪もドンと来い。川田騎手も3度目の騎乗ですから、ここはある程度出して行くと見てこの印で。

メラグラーナは戸崎騎手と池添調教師が揃って「差し」競馬をすることを示唆していたので△の印にします。この馬が強気に2、3番手の競馬ならあっさりもあると思いますが、道中で下げるようなら評価も下げます。

 

以下は3着の候補として

△トウショウピスト

△クリスマス

△ナックビーナス

△メラグラーナ

 

ある程度の前傾ラップになると見てレッドファルクスは無印に。レッツゴードンキは道悪が大の得意なので、あまりにも雨量が多いようだと怖いですが…位置取りが悪くなりそうなので無印に。

 

買い目

3連単で◎◯▲を1〜3着に据えて、残りの△は3着で。

 

3連単

1:4. 6. 9

2:4. 6. 9

3:4. 6. 9. 10. 16. 17. 12

 

まとめ

天気も展開もペースも読むことが難しい高松宮記念。皆さまにとっても素晴らしいレースになりますように。

 

以上、お読みいただきありがとうございました。