GⅢみやこS(2017年)はHalo3×3のクロスで俊敏に捲るタムロミラクルに◎を!ーー予想

f:id:hakusanten:20171104231126j:plain

ダートGⅠ・チャンピオンズC(中京1800m)へのステップレース「みやこS(GⅢ)」は11月5日(日)、京都競馬場の1800mを舞台に行われます。

今年はUAEダービー2着のエピカリス、マリーンS1着→エルムS2着と今夏に一皮向けたテイエムジンソクの2頭が人気の中心。それ以外にも素質馬や実力馬がズラリと揃い、ハイレベルな争いに。

 

エピカリスとテイエムジンソク

上位人気の2頭は、どちらもアッサリと勝てるだけの能力のもち主で、他馬と較べれば斤量にも恵まれました。スムーズに走れるとはいえ、枠は外過ぎますが……。

不安点はいずれも状態面。エピカリスは海外遠征帰りとなった前走のレパードSを叩いたものの、爪の不安が完全に解消されたわけではなく、体調が万全かは微妙なところです。

テイエムジンソクはここ4走がハイパフォーマンスの走り。前走から間隔をとっての出走とあって、フレッシュな状態になっているのかが鍵になります。

 

エピカリス 3歳牡馬

父:ゴールドアリュール

母:スターペスミツコ(母父:カーネギー)

厩舎:萩原清(美浦)

小倉記念と七夕賞を勝ったメイショウナルト(父ハーツクライ)の4分の3弟。父がゴールドアリュールに替わり、エピカリスはムキムキの馬体と前脚をかき込むフットワークをもつダート馬に出ました。

UAEダービー2着後は、ベルモントSに向けて調整されたものの、不安が出て出走を取り消し。帰国初戦となったレパードSは、直線で包まれて進路を確保できずに3着に敗れました。スペースを確保できれば2着は……という脚色だっただけに、復帰戦としては上々の内容。

 

みやこSに向けて

チャンピオンズCに向けて、古馬との対戦を経験するためにも大切な1戦。仕上がり具合については不安も囁かれますが、「だから」凡走するとは限りません。

今年のダート路線の3歳馬は、ヒヤシンスSでエピカリスと接戦したアディラートが未だ1000万下を勝てず、古馬混合のOP戦(牝馬限定戦をのぞく)で好走している馬が出ていません。エピカリスが古馬の壁を打ち破れるのかどうかは走ってみないと……。

大外枠に入ったので、前走のようなインに詰まるシーンは考えられず、スムーズなレースができることは間違いのないところです。

 

テイエムジンソク 5歳牡馬

父:クロフネ

母:マイディスカバリー(母父:フォーティナイナー)

厩舎:木原一良(栗東)

クロフネ産駒らしく反応の良い馬で、小回りコースをズバッと捲るのが得意な馬。かかるのを恐れずに、馬の走る気に任せて積極的なレース運びをしたときに好走するタイプ。

そのため、2走前のマリーンSのように外からドンドンとペースを上げるレースがベスト。

 

みやこSに向けて

気性的に休み明けは苦にしないタイプ。ここ3走はかなりハイレベルな走りだったため、疲労をしっかりとケアできているのかは不安があります。

速い時計の出る京都ダートは得意な舞台で、1800mの距離も大きな不安はありません。外から自分のペースで走れる外枠はプラスで、このメンバーに入っても強気な競馬ができればチャンス。

 

予想

エピカリスとテイエムジンソクの2頭を含め、強力な先行馬がズラリと揃いました。馬群で揉まれたくない馬も内枠にいるので、ペースはかなりのハイまで考えられます。

 

展開は今年のエルムSを参考に

馬場が渋ってレコード決着となった今年のエルムSは、好位のインから抜け出したロンドンタウンが1着、ハナを取りきったドリームキラリがゴール前まで粘って3着という結果。テイエムジンソクが前々で先行するレースだと、後続馬が脚を使ってしまうので、意外に逃げてしまった馬が粘れます。

テイエムジンソクは、前走で逃げるドリームキラリを可愛がり過ぎてキレ負けしたので、今回は積極的に4コーナー手前から動くでしょう。そうなると逃げ馬が苦しく、好位のインで脚を溜められるタイプと、3コーナーから外をグイグイと捲れる馬が有利に。

 

◎タムロミラクル 5歳牡馬

父:ディープインパクト

母:タムロイーネー(母父:ジョリーズヘイロー)

厩舎:西園正都(栗東)

父ディープインパクト×母父ジョリーズヘイローですから、タムロミラクルはHalo3×3のクロスをもつ機動力型。スピード色の強い配合で、時計の速い小倉や京都に良績があるのも納得です。

スピードと器用さで勝負するタイプなので、コーナー4つ+直線平坦な京都はベストの舞台。若い頃は砂をかぶるのを嫌がりましたが、今年くらいから馬群のなかでも競馬ができるようになりました。

 

みやこSに向けて

前走のシリウスSは4コーナー手前から仕掛け、勝ちに行く積極的な競馬をしましたが、直線の坂で手応えほど伸びませんでした。

阪神から京都に替わるのは大きくプラスで、外枠ながら中団のインが取れるメンバー構成。ダートの川田騎手は仕掛けどころをミスすることが少なく信用できます。

ペースが速くなり、3〜4コーナーをもっとも速く捲れるのがこの馬で、ロスなく運べれば好走の可能性は十分です。これだけ人気が薄いのであれば、タムロミラクルに◎を。

 

◯トップディーヴォ 5歳牡馬

前走のシリウスSでも◯に期待しての4着。外枠ということもあって、4コーナーでワンテンポ仕掛けが遅れ、そこからはジリジリとした伸びを見せました。

今走は内枠に入り、ペースが速くなれば「魅惑の横山典弘ショー」が開演します。強引な進路を取らない騎手なので、内で詰まったら仕方ナシです。そのリスクに見合うオッズだと思います。ちよっと罠の匂いもするものの……。

 

その他の△の馬について

ハイペースになればなるほど、ハナを取り切った馬が残ってしまうことがままあるので、まずはそこをケアしたいですが、逃げ候補が3歳牝馬……。

サルサディオーネは3歳牝馬のため、52kgでの出走。軽量だとダッシュ力はつくはずで、丸山騎手がケレン味なく逃げられれば。古馬+牡馬相手なのでペースを緩めると苦しくなります。4コーナー手前で交わされる可能性があるため、ここは無印に。

△リーゼントロックは4コーナーで先頭に立っている可能性のある先行馬。馬群のなかでも競馬ができますが、理想は外目をスムーズに先行したいでしょう。高速決着もOKですから、ここは力が入ります。

△モンドクラッセは前走1400mを使ったことで行き脚が戻れば……。行き切ってしまえば粘り強いので前残り候補として。

△テイエムジンソクは外枠+休養明けを克服できれば。もう少し人気が落ちていればシメシメなのですがね……。ただ、普通に走れば普通に好走できる相手とコースなので。4コーナーで息切れしたら仕方ナシです。

△キングズガードは差し馬ですが、この距離だといつもより前目での競馬ができます。しなやかなフォームで走る馬なので、ベストは東京と中京コース。京都であればペースは流れた方がベターです。

 

その他の有力馬について

アスカノロマンはストライドで走るため、京都コースだと内より外の枠がベスト。3〜4コーナーでスピードアップできる流れになればいいのですが、インにこだわるようだとマイナス。

モルトベーネは母父アフリートなので揉まれ弱い馬。アンタレスSは内をさばいて伸びてきたものの、本質的には好位のインは苦手なはずです。また、速いペースになるのはマイナスなので……。

 

買い目

◎から◯と△への馬連を。高配当を目指して◎◯の2頭軸から△への3連複を4点。

 

馬連

14 - 4. 7. 8. 16. 12

 

3連複

14. 4 → 7. 8. 16. 12

 

まとめ

3歳馬をバッサリと切ったので、ここでエピカリスが通用したら脱帽するしかありません。

川田騎手がタムロミラクルで強気の捲りを見せてくれるのかが楽しみですね。

 

以上、お読みいただきありがとうございました。