阪神の芝1400mはリピーターレースとして有名で、例えば阪神Cの過去の勝ち馬を眺めてもーー
2016年 シュウジ
2015年 ロサギガンティア
2014年 リアルインパクト
2013年 リアルインパクト
2012年 サンカルロ
2011年 サンカルロ
2010年 キンシャサノキセキ
2009年 キンシャサノキセキ
今年の阪急杯の1、2番人気に支持されるシュウジとロサギガンティアが16、15年に阪神Cを制覇していますが、注目は連覇している馬が多いこと。
また、過去の勝ち馬を見てもパワーとスピード、コーナーの加速力(機動力)に優れたタイプが好走していることも分かりますね。
予想をする上では、前駆で掻き込むようなパワーとスピードに富むタイプに注目です。
阪急杯のポイント
まずは単勝1倍台の人気に支持されそうなシュウジの取捨選択がポイントです。
シュウジの特徴
シュウジは父キンシャサノキセキ×母父Kingmamboという血統の字面通りの前向きすぎる(前進する気持ちが強い)気性をもっています。
Kingmamboのパワーが表現されていて、阪神の1400mはぴったりです。
ただ、その前向きな気性は折り合いの難しさにも繋がっていて、これまでのレースでは前半に気負って走る姿がまま見られます。
シュウジが好走できないとすると
同舞台で施行された昨年の阪神Cからすると、かなり手薄なメンバー構成になった阪急杯。
あえてシュウジが好走できない条件を考えると次の3点が挙げられます。
1. スタートで出遅れて馬群に包まれる
前走の阪神Cではスタートで出負けしたシュウジですが、内枠だったこともあって二の脚の速さで先団のインに取り付きます。
今回は真ん中よりも外の枠ですからスタートで遅れても外目を回せますが、インに突っ込んでしまうと馬群に包まれる怖れが。
2. ペースが遅いと引っかかる怖れ
今年のメンバーだと、ピュアな逃げ馬が不在で、先行する馬も手薄。
シュウジは前走の阪神Cを差して好走したことから、今回あえて先行するかは微妙なところ。
あまりにも道中のペースが上がらないと前向きな気性が災いして引っかかる怖れがあるのです。
3. インコースが渋滞して
2と関連しますが、昨年のミッキーアイルのような強い逃げ馬が参戦している場合はインコースにもスペースが生まれるのですが、逃げ・先行馬が直線で伸びあぐねて壁になると、外目をスムーズに回って来た馬にチャンスが生まれます。
シュウジはパワースプリンターですから、ぴゅっと切れる脚を使えるわけではなく、器用に馬群を割って…というレースは得意ではありません。
インで馬群に包まれてしまうと身動きが取れない怖れも。
展開
スタートが決まれば、2月で騎手を引退する武幸四郎のカオスモスが最内枠を利してハナ、そこに武豊騎手のブラヴィッシモの並びが有力。絡むとしても積極性が持ち味の松若騎手がミッキーラブソングでどこまで絡んでいくかもポイントですが、どう考えてもスローペース。
プラスして、シュウジを管理する須貝厩舎は、ブラヴィッシモとダイシンサンダーの3頭出しですから、どのようにもペースを作れそうですが、少なくともミドルからハイのペースにはしないでしょう。
内回りですから、基本的には逃げ先行勢が有利で、それらが伸びあぐねれば外からの差しにも注意。
予想
◎ミッキーラブソング
父キングカメハメハ×母コイウタ(母父フジキセキ)ですから、シュウジの父と母をひっくり返したような血統構成で、パワーの必要な阪神1400mは適性としてぴったり。
このメンバーですから、松若騎手が怖れずにスタートから出していけば先手を取れます。土曜日の結果を見ても内回りの芝は先行有利で、マイペースに持ち込めれば後ろの追撃を振り切れるはず。
◯メドウラーク
カオスモス、トーキングドラムなどが内で壁になったとしたら外目を先行できる馬から2着争いを拾いたいので、7枠のこの馬を。
1600mを中心に使われ、パワー体質であることからダートも試されましたが結果が出ず。
ただ、スローペースになればマイルを中心に使っている馬でも脚が溜まるので、フォーリー騎手が馬の気持ちを切らさないように3、4番手での先行であれば凌げるかもしれません。
▲ブラヴィッシモ
父のファストネットロックは豪州産で、メラグラーナや同馬を筆頭に洋芝や坂のあるコースに強いパワースプリンターを輩出しています。
ブラヴィッシモもジリジリと伸びるので、内枠からのスタートでインでじっとしていられれば流れこめるはず。
インが渋滞する予想なので、後は外目をスムーズに回って来そうな馬を3着付けで。
△ダイシンサンダー
△ヒルノデイバロー
△ナガラオリオン
△テイエムタイホー
買目
単勝
8
3連単
1着: 8
2着: 3. 9
3着: 3. 9. 5. 4. 10. 11. 12
まとめ
シュウジが内で包まれることがなければあっさりもあり得ますが、ここはキングカメハメハ産駒がスローからの抜け出しを期待してミッキーラブソングで。