重馬場のスプリンターズS(2018年)は人気でもレッツゴードンキに◎ーー3連単6点で高配当を!

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秋のスプリント路線のチャンピオンを決めるGⅠスプリンターズSは、中山芝1200mを舞台に争われます。今年は春の高松宮記念(GⅠ・中京芝1200m)を制したファインニードルが1人気。ロードカナロア以来となる春秋スプリントGⅠ連覇がなるのかに注目です。

 

スプリンターズSのポイントは?

例年のスプリンターズSであれば、レースのポイントは以下の1つのみ。

前半3Fが速くなるかどうか

近年のスプリンターズSは前半3Fが(スプリントGⅠとしては)それほど速くなく、過去3年の内2回は後傾ラップとなっています。その3年の勝ち馬はストレイトガールとレッドファルクスの2頭で、ともに1400mベストのスプリンターです。

前半3F33.0前後のラップになれば、1400mベストのしなやかスプリンターは追走に脚を使ってしまい、直線で弾けることが難しくなります。つまり、前半3Fが速ければパワーのあるピュアスプリンターに向くレースとなるのです。

もともと中山芝1200mはスタート地点から3m以上の下り坂となるロケーションとあって、自然と前半3Fが速くなるコース。ただ、近年はゴリゴリと先行するタイプが不在のため、パワーよりもしなやかなキレが優位となっていました。

 

今年は重馬場

例年であれば、前半3Fが速くなるのか、1.0秒以上の前傾ラップになるのかがポイントとなりますが、今年は台風24号の影響から「重馬場」での開催となり、この仕分けでは好走馬をピックすることができません。

少なくとも1分7秒台が出る馬場ではなくなっているので、今年は前半3Fのタイムよりも重馬場適性を重視するのがベターでしょう。

 

重馬場に適性のある馬は?

それでは、重馬場に適性がある馬をピックアップしてみましょう。

レッツゴードンキ

セイウンコウセイ

(内枠から降順)

この2頭は馬場が悪くなれば、パフォーマンスを上げられるタイプです。上位人気のファインニードルナックビーナスもパワータイプのスプリンターですから、時計のかかる馬場そのものは苦にしません。ただ、「重〜不良」まで悪化したときにパフォーマンスを上げられるのかは「?」が付きます。

 

重馬場OKの馬

次に、重馬場OKの馬をピックしてみましょう。

ヒルノデイバロー

ワンスインナムーン

スノードラゴン

ダイメイプリンセス

ファインニードル

ナックビーナス

ティーハーフ

ラッキーバブルズ

ムーンクエイク

う〜ん、重馬場を苦にしない馬たちはズラリと揃いましたね。ここまで範囲を広げると◎が絞れなくなってしまいます。それなら、重馬場でパフォーマンスの上がるレッツゴードンキとセイウンコウセイの2頭から◎を選ぶのがベストです。

 

予想

まずは重馬場の適性から◎をサクッとチョイスします。

 

◎レッツゴードンキ 6歳牝馬

父:キングカメハメハ

母:マルトク(母父:マーベラスサンデー)

厩舎:梅田智之(栗東)

生産:清水牧場

騎手:岩田康誠

桜花賞を制した後にスランプに陥ったものの、1200〜1400mのスプリント路線に転向してからはGⅠでも好走するなど、輝きを取り戻しました。

スプリント路線では昨秋のスプリンターズS、今春の高松宮記念を2着と好走しているように、スプリンターとして軌道に乗ったレッツゴードンキ。前向きな気性をコントロールできれば、パワフルな末脚でグイグイと伸びてきます。

 

血統

父キングカメハメハは母系の特徴を引き出す種牡馬なので、芝・ダートや距離を問わずにさまざまなタイプの産駒を出します。母マルトクはダートの短距離で活躍した馬で、血統の字面以上にパワーの勝ったスプリンター。

レッツゴードンキ自身はKingmanbo=ジェイドロバリー(血統構成が類似)2×3のクロスによって、スピードとパワー、そして前向きな気性を父母から受け継いでいます。

この馬がスプリントGⅠでも折り合いに苦労するのは、名牝Specialの前向きな気性とパワーがオンになっているから。また、Specialをクロスすることでパワーにあふれたピッチで走るのも特徴と言えるでしょう。

 

スプリンターズSに向けて

そもそもが小回り向きのピッチ走法で走るので、直線の短い中山コースはプラス。また、スピードが削がれる重馬場であれば、ネックとなる前進気勢を抑える苦労も少なくなります。

今春の高松宮記念2着を観ても、よりピュアなスプリンターへと変化しており、今なら中山芝1200mの重馬場はベストの条件となります。前進あって後退なしのレースとあって、人気でも素直にここから入りたいですね。

 

2着候補は3頭

1人気のファインニードルは枠の並びも悪くありませんし、内で包まれて脚を余すことさえなければ、十分に好走の可能性はあります。ただ、セントウルS1着馬はスプリンターズSを勝てないジンクスがあり、ここはいかにも2着の匂いが……。

ナックビーナスは時計の速い決着に向かないので、重馬場そのものはプラスです。ただ、水の浮く馬場を上手に走れるのかが不安なので……。モレイラ騎手人気にもなっているため、2着候補で。

セイウンコウセイは水の浮く馬場もOKの「重の鬼」。体調さえ整っていればこの相手でも1着に突き抜けるだけの力があり、2着候補として拾います。

 

3着候補は?

上記のファインニードル、ナックビーナス、セイウンコウセイをそのまま3着にマークすると配当的が厳しく……。そのため、3着を捻ります。

ダイメイプリンセス

ラッキーバブルズ

ダイメイプリンセスは高速馬場向きのタイプなものの、重も苦にしません。サマースプリント3戦の内容からGⅠでも大きく見劣りしないので、内枠を利してスムーズに運べれば。

馬場が重くなるなら香港馬のラッキーバブルズもパフォーマンスは上がるはずです。1分8秒台であれば十分にチャンスがあるので、3着候補として。

 

買い目

3連単のみを買います。3着に人気馬が来てしまったら素直に諦める方向で。

 

3連単

1着:10

2着:8. 11. 12

3着:6. 14

合計6点。

最低配当は10 - 8 - 14の962倍、最高配当は10 - 11 - 14の3990倍ですから、6点なら十分にプラスです。う〜ん、いかにもありそうなだけにドキドキしますね。

 

まとめ

台風24号の影響を受け、スプリンターズSが日曜日に開催されるのかはまだわかりません。

人馬の安全が第一ですが、開催されるのなら秋のGⅠのスタートとなる1戦を思いっ切り楽しみましょう。

以上、お読みいただきありがとうございました。