函館記念(2018年)は2桁人気の先行馬ロジチャリスの2着付けで!ーー予想

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サマー2000シリーズの第2戦として行われる函館記念(GⅢ・芝2000m)は、1人気トリコロールブルーの単勝オッズが3.9倍(14日午後5時現在)を示しているように、今年も混戦模様のレース。昨年は3連単が935,320円の大波乱となっており、「今年も2桁人気馬が好走するのでは?」と期待したくなります。

函館競馬場の芝は14日(土)から仮柵を使用したBコースに替わり、内側の傷んだ部分がカバーされました。クッションの利いたフカフカの馬場でレースが行われ、先週よりも時計が速くなっています。ただ、明日の函館は雨の予報が出ており、土曜日よりもタフな馬場でのレースとなりそうです。

 

函館記念のポイント

函館記念はいかにもローカルの中距離重賞「らしく」、高配当がポコポコと出るレースです。過去10年においても、3連単の配当が10万円オーバーとなったのは7回あり、一筋縄で収まらないレースが続いています。波乱を呼び込む2桁人気の馬をしっかりとピックアップできるかが、「高配当ゲット!」へのポイントです。

どのようなタイプの2桁人気馬が好走するのかについては、週中の記事で解説しているので、よければ以下をご覧下さい。ここでは、簡単に過去に好走した人気薄馬の共通点をおさらいしておきます。

 

過去に好走した2桁人気馬の共通点

共通点は以下の3点。

4コーナー4番手以内

インを立ち回れるタイプ

好走しても2着まで

好走した2桁人気馬はすべて先行してのもの。インを器用に立ち回れるかどうかもポイントで、内枠からの好走が多いのもこのことを裏付けています。

また、好走しても1着に突き抜けることはありませんから、馬券の買い方としては「2着付け」がベターです(ただし、先週の七夕賞で11人気のメドウラークが1着となったように、2着の決め打ちはやや怖さがあります)。

 

2桁人気の先行馬は?

それでは今年の出走馬のなかで、2桁人気の先行馬を探してみましょう。

ロジチャリス

カレンラストショー

(内枠から降順)

「あっ!」と言う間に2頭に絞れてしまいました。う〜ん、こうしてサクサクと買い目の馬が決まるのはありがたいですね。さて、この2頭のどちらを選ぶかが今年の函館記念の最大のポイントです。

 

ロジチャリスかカレンラストショーか?

2頭ともに休み明けでのレースとなりますが、ノーザンファーム生産馬とあって、この中間はしっかりと外厩で調整されています。そのため、仕上がりに関する不安はどちらにもありません。

この2頭のもっとも大きな違いは何かと言えば、上り3Fの速さです。カレンラストショーが好走したレースのほとんどは、上り3Fが33〜34秒前半のもの。ステイヤー気質のある馬のため、中距離戦だとスローからの瞬発力勝負で強さを発揮します。もし、馬場がタフになるようだとカレンは割引です。

それに対して、ロジチャリスは渋った馬場も上りのかかるタフなレースもOKのタイプ。雨が降ってレースの上りが35秒台になるなら、こちらを上位に推したいですね。この馬はここ1年ほど大敗するレースが続いているので、どこまで体調が戻っているのかがポイントとなります。

 

予想

2着にマークする馬はサクッと絞れたので、次は1着馬を探しましょう!

函館記念は過去10年、すべて5番人気以内の馬が勝っているレース。1人気が「0」勝というのは気になるものの、勝ち馬はこのゾーンから選びます。今年の1〜5人気の馬は以下の通りです。

1人気:トリコロールブルー

2人気:ブレスジャーニー

3人気:ブラックバゴ

4人気:ナイトオブナイツ

5人気:スズカデヴィアス(サクラアンプルール)

う〜ん、いかにも波乱がありそうな上位人気馬の顔触れですね……。1人気トリコロールブルーは名繁殖ペンカナプリンセスの仔で、これまでの実績と調子の良さから妥当な人気。その他の4頭も「帯に短し襷に長し」ながら、どれが勝っても驚けません。

選ぶのが大変なときは、すべて買ってしまうというのも一つの手とは言え、資金に余裕がないとソレも難しい……。3連単を買うのであれば、点数が多くなってしまうので、ここから少なくとも2頭ほどに絞りたいですね。馬単だと、2着1頭固定なら5点で済みますから、すべて買ってもOK!

 

1着候補は?

今年の函館記念は逃げ馬を突いてペースを引き上げたい先行馬がいないため、クラウンディバイダとカレンラストショーのどちらが逃げるにせよペースはスロー。また、雨で馬場が悪くなるようだと、さらにペースが落ち着く可能性があり、1着馬はスローからのロングスパート戦に適性のある馬を拾いたいところです。

スローからのロングスパート戦に強いのはブラックバゴとトリコロールブルー、サクラアンプルールの3頭。いずれも内枠に入ったので、3〜4コーナーのさばきが難しいものの、そこは騎手の腕を信頼するしかないですね。

ブラックバゴ

この3頭からの選択であれば、イン捲りを打てる岩田騎手のブラックバゴ。2015年のダービーフィズのように、岩田騎手がインにこだわるレースをしてくれるのならチャンスも十分です。馬場が渋ってもOKなので、後は馬群をさばけるかどうか……。

抑えは5番人気以内に入るのであればサクラアンプルールを。ここのところ雑な騎乗の目立つ田辺騎手ですが、福島から函館に替わってのハッスルに期待したいですね。この馬は馬場が渋ると割引なので、その点に不安は残ります。

 

2着候補は?

雨が降らずに良馬場でのレースとなったときに、瞬発力勝負型カレンラストショーの粘り込みは怖いですが、2着にはより人気の薄いロジチャリスをマークします。体調面や精神面の不安はいくら考えてもわからないことなので、無視するしかありません。

一昨年のダービー卿CTを勝った重賞馬だけに、体調さえ整っていれば……。「小回り+洋芝+タフな馬場」はずんどばのタイプですから、この舞台でこそ狙いたい1頭です。

 

3着候補は?

どれが3着に入線してもおかしくないので、ここはアレコレと考えず、ズバーッと全頭に流します。3連単の1→2着固定であれば、総流しでも13点ですから点数的にOKです。ブラックバゴとロジチャリスのワンツーを尻目に、「変な馬、コイ!」と叫べればベスト!

 

買い目

買い目は馬単と3連単を。馬単はロジチャリスの2着固定で、1着には1〜5人気の馬を買います。

3連単はブラックバゴ→ロジチャリス→総流しと、資金に余裕があったら1着サクラアンプルールも買うかもしれません。

 

馬単

1着:1〜5人気

2着:8

 

3連単

1着:1(3)

2着:8

3着:総流し

 

まとめ

今年の函館記念も昨年と同じような大波乱に期待します。先週の七夕賞のような、ロジチャリスが1着で駆け抜けたらと考えると恐ろしい……。直線で「3着、変なのコイ!」と叫べますように。

以上、お読みいただきありがとうございました。