レース回顧

エリザベス女王杯(2017年)はイン+前目に付けたモズカッチャンが抜け出して1着ーー回顧

2017年のエリザベス女王杯(GⅠ・京都芝2200)は、好位のインをスムーズに進めたモズカッチャンがM・デムーロ騎手のアクションに応え、直線で先に抜け出したクロコスミアを交わして1着。2着にクロコスミア、3着に外から差し込んだミッキークイーンが入線しま…

デイリー杯2歳(2017年)は「2F特化戦」を機動力に優れたジャンダルムが勝利!ーー回顧

朝日杯FSへのステップレース「デイリー杯2歳S(GⅡ・京都芝1600m)は、GⅠ馬ビリーヴの仔ジャンダルムが直線でインを鮮やかに抜け出し、2連勝を果たしました。 1人気のフロンティアは直線で伸びずに4着。2着には先行して抜け出したカツジ、3着に中団からレース…

GⅡアルゼンチン共和国杯(2017年)は3歳馬スワーヴリチャードが古馬を一蹴する鮮やかな勝利!ーー回顧

アルゼンチン共和国杯(GⅡ・東京芝2500m)は、今春のダービー2着馬スワーヴリチャードが直線インからスムーズに抜け出し、1人気に応えトップでゴール板を駆け抜けました。2着以下に0.4秒差をつける快勝劇。初の古馬との対戦もアッサリとクリアし、最高の形で…

GⅡ京王杯2歳Sは素晴らしいフットワークでタワーオブロンドンが勝利ーーレース回顧

朝日杯FSのステップレース「京王杯2歳S」は、1人気に推されたタワーオブロンドンが直線残り200m過ぎで前を走るアサクサゲンキを捕らえると、1着でゴール板を駆け抜けました。2着にインを抜けたカシアス、3着に直線で一旦は先頭に立ったアサクサゲンキが入線…

GⅢファンタジーS(2017年)は好調の中内田厩舎が管理するベルーガが勝利!

2歳女王を決める阪神JFへのステップレースのファンタジーS(GⅢ・京都芝1400m)は、C・デムーロ騎手のアクションに応えたベルーガが直線大外を突き抜けて1着でゴール。 同馬を管理する中内田調教師は、この勝利で今年の2歳重賞を3勝。来年に向けて、楽しみと…

不良馬場の第156回天皇賞・秋はストライド走法の馬がワンツーを決める「名勝負」に!

第156回天皇賞・秋(GⅠ・東京芝2000m)は、不良馬場をものともせずにインからスルスルと直線で先頭に立ったキタサンブラックが、最後まで追いすがるサトノクラウンをふり切り1着でゴール板を駆け抜けました。勝ちタイムは2分08秒3(不良)。 キタサンブラッ…

不良馬場のGⅠ菊花賞(2017年)は上り3F39.6の脚でルーラーシップ産駒のキセキが1着ーーレース回顧

3歳牡馬クラシック最後の1冠「菊花賞(GⅠ・京都芝3000m)」は土曜から降り続く雨の影響で、芝に水が浮くほどの「不良」馬場でのレースとなり、スタートしてから体力をロスした馬が順にふるい落とされていくサバイバル戦となりました。 上り3Fが「40.0」と極…

GⅠ秋華賞(2017年)はハービンジャー産駒のディアドラが素晴らしい末脚で1着!

3歳牝馬クラシック最後の1冠「GⅠ秋華賞」は史上初となる「重」馬場でレースが行われ、3人気のディアドラ(橋田満厩舎)が先に抜け出したモズカッチャンとリスグラシューを交わし、1馬身以上の差をつけてゴールしました。接戦となった2着争いはリスグラシュー…

GⅡ京都大賞典(2017年)は7歳牝馬のスマートレイアーがインをふてぶてしく伸びて1着にーーレース回顧

優勝馬に天皇賞・秋の優先出走権が与えられるGⅡ京都大賞典(京都芝2400m)は、4人気の支持を受けた7歳牝馬のスマートレイアー(大久保龍志厩舎)が中団から直線で馬群をぬうように伸びると、先に抜け出していたトーセンバジルを捕らえて1着でゴール。1人気の…

GⅡ毎日王冠はリアルスティールが上り3F32.6で完勝するレースにーーソウルスターリングは逃げて8着に敗退

今春のGⅠオークスを制した3歳牝馬のソウルスターリングが古馬+牡馬のGⅠ馬と対戦することで注目を集めたGⅡ毎日王冠(東京芝1800m)は、M・デムーロ騎手の手綱に導かれたリアルスティールが直線で鋭く伸びて完勝し、天皇賞・秋の優先出走権を獲得しました。2…

マイル重賞を1分33秒0の好時計で駆け抜けたダノンプレミアムーー中内田厩舎の快進撃は続く

2歳のマイル重賞「GⅢサウジアラビアロイヤルC」は中内田厩舎の評判馬ダノンプレミアム(2歳牡馬)が好スタートから2番手でレースの流れに乗ると、直線の坂下で先頭に立っての押し切り勝ち。金曜日に降った雨が残る「稍重」のコンディションにもかかわらず、1…

GⅠ凱旋門賞(2017年)は「Enableの、Enableによる、Enableのための凱旋門賞」と言える素晴らしいレースに!

2017年のGⅠ凱旋門賞(96th Prix de l'Arc de Toriomphe シャンティイ芝2400m)は「Enableの、Enableによる、Enableのための」レースとなりました。いかにもパワー・タイプらしい力強い蹴り込みで直線をアッサリと抜け出すと、2着クロスオブスターズ、3着ユリ…

GⅠスプリンターズS(2017年)は今年も1400mベストの馬が後傾ラップをしなやかに差し切るレースにーー回顧

秋のスプリント路線のチャンピオンを決めるGⅠスプリンターズS(中山芝1200m)は、前後半3Fが33.9 - 33.7の後傾ラップを、「前半、こんなに楽なペースで走れるなんて、ごっつぁんです!」という声が聴こえてきそうなほどに、レッドファルクスが外から楽々と差…

GⅡ神戸新聞杯(2017年)はダービー馬レイデオロが貫禄を見せての快勝ーー現3歳牡馬のレベルは?

菊花賞トライアルのGⅡ神戸新聞杯は、1番人気のレイデオロが好位から直線で楽々と抜け出して快勝しました。ダービー、神戸新聞杯と連勝し、3歳牡馬NO.1の座をしっかりと固めたレイデオロは、古馬と初対戦となるジャパンカップへ向かいます。後方からレースを…

GⅡオールカマー('17年)は才女ルージュバックが美しいフットワークと「まさか」のイン強襲で勝利ーー回顧

63回産経賞オールカマー(GⅡ中山芝2200m)は、5番人気のルージュバックが、あの馬群をイヤがるルージュバックが道中でインコースをのびのびと走り、直線の最内を突いて伸びるとステファノスの追撃をしのいで1着でゴールしました。ここまで、少頭数をのぞくと…

GⅡセントライト記念('17年)は「雨が止んでカラリと晴れたら高速馬場」へと変化したレースにーー回顧

9月18日(月・祝)、JRAの3日間開催の最終日に行われた菊花賞トライアル・GⅡ朝日セントライト記念(中山芝2200m)は、皐月賞馬アルアインが直線で抜け出して先頭に立ったところを、外から迫ったミッキースワローが差し切って1着。2着と3着に池江寿厩舎の2頭…

GⅡローズS('17年)は「世界的良血馬」ラビットランの圧勝劇!ーーレース回顧

秋華賞トライアルのGⅡローズSは3日間開催の中日となる9月17日(日)、阪神芝1800mの外回りコースで行われ、「世界的な良血馬」ラビットランが直線大外をしなやかに伸びて逃げるカワキタエンカを交わして1着。春のクラシックを賑わせたトップレベルの牝馬たち…

GⅢ京成杯AH('17)は1分31秒6の好時計でグランシルクが重賞初制覇ーーレース回顧

9月10日(日)、秋の中山開催開幕週に行われたGⅢ京成杯AHは、田辺騎手の手綱に導かれた1番人気のグランシルクがこれまでの詰めの甘さを払拭する捲り差しで完勝し、重賞初制覇を飾りました。2着に後方から脚を伸ばした11番人気のガリバルディ、3着に中団から…

GⅡセントウルS('17年)のレース回顧ーーガラパゴス化する日本のスプリント路線

サマースプリントシリーズの最終戦GⅡセントウルSは9月10日(日)、阪神競馬場を舞台にレースが行われ、M・デムーロ騎手の1番人気ファインニードルが3番手のインから直線で抜け出すと、後続の追撃を振り切って初重賞制覇を上げました。2着には狭いインを伸び…

GⅢ紫苑S('17年)はハービンジャー産駒の春の実績馬ディアドラが勝利ーーレース回顧

秋華賞トライアル(3着までに優先出走権)のGⅢ紫苑Sは、1番人気のディアドラが後方から大外を捲り、先に抜け出したカリビアンゴールドをハナ差捕らえて1着でゴールを駆け抜けました。2着に6番人気のカリビアンゴールド、3着に4番人気のポールヴァンドルが入…

GⅢ新潟記念('17年)は今年もローカル+小回りに実績のある馬が勝利ーー回顧

サマー2000シリーズの最終戦「GⅢ新潟記念」は好スタートからスッと2番手につけ、ゴールまで残り500mの地点で先頭に立つと新潟外回りの長い長い直線を粘りに粘ったタツゴウゲキが1着となりました。小倉記念と新潟記念を連勝し、サマー2000シリーズのチャンピ…

GⅢ小倉2歳('17年)は名繁殖牝馬Ameliaの仔アサクサゲンキが勝利ーー回顧

夏の小倉開催の最終週を飾る2歳限定の重賞「GⅢ小倉2歳(芝1200m)」は、3番人気のアサクサゲンキ(2歳牡馬音無厩舎)が好位の外目から直線で抜け出しての押し切り勝ち。2着には好位の直後から差してきたアイアンクロー、3着は中団から馬場の真ん中をついて差…

GⅢ札幌2歳S('17年)はオルフェーヴル産駒の牝馬ロックディスタウンが、外から豪快に捲って初重賞制覇ーー回顧

芝1800mの2歳重賞「GⅢ札幌2歳S」は9月2日(土)、道営の2頭を含む14頭で争われ、1番人気に支持されたオルフェーヴル産駒のロックディスタウン(2歳牝馬 二ノ宮敬宇厩舎)が4コーナー手前からスパートし、先に抜け出したファストアプローチをゴール前で首差交…

GⅢキーンランドC('17年)はファルブラヴ産駒の9歳騸馬エポワスが制覇!ーー回顧

サマースプリントシリーズの第5戦「GⅢキーンランドC」は8月27日(日)、藤沢和雄厩舎の9歳馬エポワスが後方から直線で一気に差し切って1着となり、重賞初制覇を飾りました。2着に外枠からスムーズに先行して流れに乗ったソルヴェイグ、3着に好スタートから逃…

中内田厩舎が2年連続で新潟2歳Sを制覇!ーーフロンティア 回顧

出世レースと言われるGⅢ新潟2歳Sは、中内田厩舎の管理するフロンティアが直線の半ばで先頭に立つと、しぶとく脚を使って1着でゴール。3コーナーからハナに立ち最後まで粘りに粘ったコーディエライトが2着、インの好位からするすると内を抜けたテンクウが3着…

GⅡ札幌記念('17年)は蛯名騎手「らしい」捲りでサクラアンプルールが初重賞制覇ーー回顧

8月20日(日)、サマー2000シリーズの第4戦「GⅡ札幌記念」が札幌競馬場を舞台に行われ、6番人気のサクラアンプルール(6歳牡馬 金成貴史厩舎)が4コーナーで前を走る先行勢を捲り、直線半ばで先頭に立つとナリタハリケーンの追撃を振り切って1着となりました…

GⅢ北九州記念('17年)は2秒近いハイペースながらも先行勢が上位を独占する結果にーー回顧

8月20日(日)、小倉競馬場のメインはサマースプリントシリーズ第4戦となる「GⅢ北九州記念」が行われました。 500万下からの3連勝でこのレースに臨んだ3番人気ダイアナヘイローが、逃げたアクティブミノルの2番手をスムーズに追走し、直線で抜け出すと後続の…

スロー走行でマルターズアポジーが後続を完封ーーGⅢ関屋記念('17年)回顧

8月13日(日)、新潟競馬場を舞台に行われたサマーマイルシリーズ第2戦「GⅢ関屋記念」は、ロケットスタートを決めた7人気のマルターズアポジーが前半の800mを46秒6のゆったりとしたペース・メイクであれよあれよの逃げ切り勝ち。2着には2番手を追走したウイ…

GⅢレパードS('17年)は伏兵ローズプリンスダムが制し、エピカリスは3着にーー回顧

出世レースと言われる3歳限定のダート重賞「GⅢレパードS(新潟ダート1800m)」は、11番人気の伏兵ローズプリンスダムがデビュー2年目の木幡巧也騎手の手綱に導かれて1着に入線。人馬ともに嬉しい初重賞制覇を飾りました。好スタートからハナに立った12番人気…

GⅢ小倉記念('17年)はサンマルティンの捲りをインから差したタツゴウゲキの勝利にーー回顧

8月6日(日)、サマー2000シリーズの第3戦として小倉競馬場を舞台に行われた「GⅢ小倉記念(芝2000m)は、好位のインでレースを進めた5歳牡馬のタツゴウゲキがM・デムーロ騎手の落馬負傷によって急遽の乗り替わりとなった秋山真一郎騎手の手綱に導かれて、直…