レース展望

マーメイドSは高速馬場でのレースになるのか?ーー良血馬エマノンの解説も!

宝塚記念が行われる6月の阪神開催は、「開幕週:高速→最終週:タフな馬場」になるのが近年のデフォルトです。JRAの芝コース(✳︎)はエクイターフとエアレーション作業によって、馬場が傷みにくくなっています。また、開催が進むにつれて速い時計の出るコンデ…

安田記念(2018年)は高速馬場で1分31秒台の決着になるのか?ーー注目馬は?

春のマイル・チャンピオンを決める安田記念(東京芝1600m)は、1400mベストのスプリンターから中距離馬までが出走するレースです。今年は大阪杯(GⅠ・阪神芝2000m)を制したスワーヴリチャード、ドバイターフを制したリアルスティールなどの「ピュアマイラー…

オークス(2018年)は重馬場になるのか?ーー重馬場適性のある馬をピックアップ!

5週連続でGⅠが行われる春の東京開催は、芝コースが時計の速いコンディションとなっています。NHKマイルCの週から「高速馬場」へと変化し、京王杯SCではレコードタイムが計時されました。 ▼2018年 NHKマイルC:1分32秒8 京王杯SC:1分19秒5(レコード) ヴィ…

ハープスターに似たアーモンドアイはオークス(2018年)を好走できるのか?ーー展望

牝馬クラシックの第2冠・オークスは東京の芝2400mで行われ、中距離馬としての資質だけではなく、直線の長いコースでしなやかにキレる脚が使えるのかも問われるレースです。桜花賞がコース改修によって直線の長い外回りへと変わり、オークスと強い結びつくよ…

ヴィクトリアマイルは重馬場?!ーーサヨナラ高配当

サヨナラ高配当 2015年に「GⅠにおける3連単の最高配当」の2000万超の馬券が出たことで知られるヴィクトリアマイル(東京芝1600m)は今年も混戦です。GⅠ馬5頭を含むハイレベルな馬たちが揃うだけでなく、馬場状態がどうなるのかも不透明とあって、レースの予…

名繁殖牝馬エリモピクシーの仔レッドアヴァンセはヴィクトリアマイル(2018年)を好走できるのか?

現在の日本における名繁殖牝馬と言えば、ヴァルシーナ=ヴィブロス全姉妹とシュヴァルグランのGⅠ馬3頭を産んだハルーワスウィート、ラキシス=サトノアラジンのGⅠ姉弟を産んだマジックストームなどの名前が真っ先に上がるでしょう。 上記の2頭のように複数頭…

ヴィクトリアマイル(2018年)は1400mベストの人気薄から高配当を狙って!ーー展望

JRAの古馬牝馬路線は、春と秋のシーズンそれぞれにGⅠが組まれています。 春:ヴィクトリアマイル(東京芝1600m) 秋:エリザベス女王杯(京都芝2200m) ヴィクトリアマイルが創設される以前、GⅠレベルの古馬牝馬にとって、春シーズンの目標は牡馬混合の高松…

NHKマイルC(2018年)の上位人気馬についてズバっと解説ーータワーオブロンドン、テトラドラクマ他

3歳のマイル・チャンピオンを決めるNHKマイルC(GⅠ・東京芝1600m)は、17年のアエロリット、16年のメジャーエンブレム、15年のクラリティスカイと3年続けて桜花賞&皐月賞組から優勝馬が出ているように、クラシック路線を歩んできた馬が上位のレースです。 …

フローラS(2018年)はディープインパクト産駒の逆襲があるのか?ーーエアレーション馬場の開幕週

春の東京開催の開幕週に行われるGⅡフローラSは、3歳牝馬クラシックの第2冠・オークス(GⅠ・東京芝2400m)へのステップ・レース。昨年のモズカッチャン、一昨年のチェッキーノとこのレースを制した馬が続くオークスを2着と好走しており、先のGⅠを占う意味でも…

福永騎手のワグネリアンは皐月賞(2018年)を好走できるのか?ーー血統や走りの特徴を解説!

4月15日(日)、3歳牡馬クラシックの第1冠・皐月賞が中山競馬場の芝2000mで行われます。 デビューから4戦4勝のダノンプレミアムが回避したことで、ステップレースを好走したワグネリアン(弥生賞2着)とステルヴィオ(スプリングS1着)のノーザンファーム生…

ロードカナロア産駒のステルヴィオは皐月賞(2018年)を好走できるのか?ーーコースと馬場適性について

3歳牝馬クラシックの第1冠・桜花賞(GⅠ・阪神芝1600m)は、2人気のアーモンドアイが1人気のラッキーライラックを素晴らしいフットワークで差し切り、父ロードカナロアに初GⅠをプレゼントしました。 ロードカナロア産駒は、牝馬クラシックを制したアーモンド…

皐月賞(2018年)は重馬場か、それとも高速馬場か?ーー重馬場適性のある馬は?

3歳牡馬クラシックの第1冠・皐月賞は16年のディーマジェスティ、17年のアルアインが2年続けてレースレコードをマークしています。昔から「もっとも速い馬が勝つ」と言われるレースだけに、今年も1分58秒を切る好タイム決着となるのでしょうか? 「皐月賞ウィ…

重馬場が得意なRobertoが捲る皐月賞(2018年)ーージャンダルムは好走できるのか?

3歳牡馬クラシックの第1冠・皐月賞は小回りの中山芝2000mで行われ、3〜4コーナーを俊敏に回るパワーと器用さが求められるレースです。昔から「最も速い馬が勝つ」と言われるレースにおいて、「最も捲りが速い」のはどの馬なのでしょうか? 今年の皐月賞出走…

GⅠ皐月賞(2018年)はノーザンファーム生産馬が好走するのか?ーー注目馬についても解説!

3歳牡馬クラシックの第1冠・皐月賞(GⅠ・中山芝2000m)はデビューから4戦4勝のダノンプレミアムが回避し、中心馬不在の1戦となりました。 「ラッキーライラック1強」と言われた桜花賞は、シンザン記念からの異例のローテーションとなったアーモンドアイが上…

リリーノーブルとマウレアは桜花賞(2018年)で2歳女王を逆転できるのか?

3歳クラシックは阪神芝1600mで行われる桜花賞からその幕を開けます。今年は「2歳女王+4戦4勝」のラッキーライラックが主役。前走のチューリップ賞は休み明けをものともせず、阪神JF上位組のマウレアとリリーノーブルをアッサリと退けて快勝しました。 シン…

阪神牝馬(2018年)は中距離馬とマイラーのどちらに適した舞台なのか?ーーリスグラシューは?

GⅠヴィクトリアマイル(東京芝1600m)へのステップ・レースとなる阪神牝馬ステークス(阪神芝1600m)は2016年に施行条件が1400m内回り→1600m外回りへと替わり、実力馬がすんなりと好走するレースになりつつあります。 今年はソウルスターリング、リスグラシ…

ロードカナロア産駒のアーモンドアイは桜花賞(2018年)を好走できるのか?

3歳牝馬クラシックの第1冠「桜花賞」は阪神芝1600mを舞台に行われます。今年の1人気はデビューから4連勝で臨む2歳女王のラッキーライラック。前走のチューリップ賞は阪神JF(GⅠ・阪神芝1600m)の再戦となったリリーノーブルやマウレアを寄せ付けない走りで、…

1人気が3連敗の桜花賞(2018年)を2歳女王のラッキーライラックは好走できるのか?

2歳女王のラッキーライラックはステップ・レースのチューリップ賞を快勝し、3歳牝馬クラシック第1冠「桜花賞」へ向かいます。デビューからここまで4戦4勝。そのレースぶりも「ケチ」のつけようがないもので、現3歳牝馬路線の「主役」となるのは間違いありま…

社台ファーム生産馬のレッドサクヤは桜花賞(2018年)を好走できるのか?

3歳牝馬クラシックの第1冠「GⅠ桜花賞」は4月8日(日)、阪神芝1600mを舞台に行われます。昨年は1人気のソウルスターリングが直線で伸び切れず3着と敗退したことから、この馬を生産した社台ファームにとっては1年越しの雪辱を果たすレースとなりました。 今年…

桜花賞(2018年)はノーザンファーム生産馬が制するのか?ーー注目馬プリモシーンについて

牝馬クラシックの第1冠「桜花賞(GⅠ)」は阪神芝1600m外回りコースで争われます。うら若き乙女が集まり、スピードと瞬発力を競うレース。直線の長いコースでバキューンと弾ける脚を使うのはどの馬なのでしょうか? 関連記事 ディープインパクト産駒は2018年…

GⅠ大阪杯(2018年)は社台系ファームの運動会!?ーー非社台のヤマカツエースは好走できるのか?

昨年、古馬による芝の中長距離GⅠ(JRA)は6レース行われ、その内の4勝を年度代表馬に輝いたキタサンブラックが上げました。そして、残りの2つのGⅠはノーザンファーム生産のサトノクラウンとシュヴァルグランが制し、日本の馬産を支える「社台系ファーム」の…

GⅠ大阪杯(2018年)に有力馬4頭を出走させる池江寿厩舎の戦略は?

2017年からGⅠに格上げされ、春シーズンの古馬・芝中距離チャンピオンを決めるGⅠ大阪杯(阪神芝2000m)は、キタサンブラックがターフを去った後、中長距離路線の「王者」に君臨する馬が現れるのかを占う重要な1戦です。 今年はジュヴァルグラン、サトノダイヤ…

トキオリアリティーの孫にあたるインディチャンプはGⅢ毎日杯(2018年)を好走できるのか?

2018年の3歳クラシック路線は牡馬のステルヴィオ、牝馬のアーモンドアイなどシルクレーシングの馬が大活躍しています。 皐月賞→ダービーにつながるGⅢ毎日杯(阪神芝1800m)には、シルクレーシングからインディチャンプとブラストワンピースの2頭が参戦。とも…

ハービンジャー産駒のブラストワンピースはGⅢ毎日杯(2018年)を好走できるのか?

阪神芝1800m(外回り)で行われるGⅢ毎日杯は、昨年のこのレースを制したアルアインが皐月賞馬となったように、春の牡馬クラシック戦線にとって大切なステップ・レース。 今年の3歳牡馬路線は朝日杯FSを快勝したダノンプレミアム「1強」の勢力図となっており…

高松宮記念(2018年)は高速馬場か重馬場か?ーー馬場適性に合う馬をピックアップ!

春のスプリント・チャンピオンを決めるGⅠ高松宮記念(中京芝1200m)は2016年、ビッグアーサーが1分6秒7のレースレコードをマーク。この週は高松宮記念を含めて4つのレースでレコードが更新されるほど、時計の速い馬場コンディションとなりました。 2012年に…

Robertoもちのノーブルマーズが捲り、本格欧州血統のガンコが粘り込む日経賞(2018年)ーー展望

GⅡ日経賞(中山芝2500m)は天皇賞・春へと繋がる大切なステップレースです。過去にはフェノーメノやマイネルキッツがこのレースから本番を制しており、今年も注目が集まる1戦と言えます。 上位の人気に推されるのは昨年の菊花賞馬キセキ、国際GⅠの香港ヴァー…

GⅢマーチS(2018年)はHaloとRoberto、Kingmamboの血に注目してーー展望

フェブラリーS(GⅠ・東京ダート1600m)が終わると、次のJRAダートGⅠは12月のチャンピオンズCとなり、間が大きく空きます。もちろん、3月にドバイWC、5月にJpnⅠかしわ記念、6月にJpnⅠ帝王賞があるとは言え、この時期はダートを主戦場にする馬にとって大きな目…

GⅠ高松宮記念(2018年)は1400mベストのしなやかスプリンターが差し切れるレースとなるのか?

現在のスプリント路線は、スピードとパワーでゴリゴリと押し切るようなピュア・スプリンターが不在です。「世界のロードカナロア」がターフを去ってから、香港スプリントをぶっこ抜けるようなハイレベルのスプリンターが現れず、1200m〜1400mのカテゴリーは…

ディープインパクト産駒は2018年の桜花賞を好走できるのか?

牝馬クラシックの第1冠「GⅠ桜花賞(阪神芝1600m)」は、直線の長い外回りコースのマイル戦とあって、バキューンと「弾ける」脚の使える馬に有利な舞台です。 そのため、ディープインパクトはその初年度産駒のマルセリーナ(2010年)を皮切りに4連勝を飾るな…

共同通信杯に出走するアメリカンワールドはKitten's Joy産駒としては異質なタイプ

北米で大成功を上げた種牡馬El Pradoは、パワーとスタミナに優れた欧州のリーディング・サイアーSadler's Wells直仔としては珍しく、スピードと器用さの勝った産駒を多く輩出しています。 El Pradoの代表産駒として知られるKitten's JoyやMedaglia d'Oroは、…